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「うん、だから俺と普通に結婚すれば良いじゃんって何度も言ってたじゃん。」



「だって、青君最近はずっと彼女もいなかったし。」



「永家のあの女いたじゃん。」



「でも彼女じゃなかったし、青君の好みの顔じゃなかったし・・・。」



亜里沙さんがクルッと横を向き真白君に近付くと、真白君が自然に両手を広げて亜里沙さんのことを自分の胸に迎え入れた。



「”一平の所の子“なんて、もっっっと青君の好みの顔じゃないじゃん・・・っっ!!!」



会社の中でも普通に亜里沙さんのことを抱き締める真白君の腕の中で、亜里沙さんは大きく泣いた。



「真白まで”めっちゃ可愛かった“とか言っててムカつく・・・っっ!!!
でも実物を見たら写真で見るよりもめちゃくちゃ可愛くてそれもムカつく・・・!!!
そんな女の子から青君が全然相手にされてないのにもムカつく・・・!!!
それを利用して青君にアピールするどころか、青君がどんなに”一平の所の子“のことを想っていたのかを教えてあげちゃった自分にもめちゃくちゃムカつく・・・!!!」



「俺としては喜ばしいことだったから”めっちゃ可愛いかった“って言ったんだよ?
会社では掃除屋の前でしか素を出さない兄貴がみんなの前で必死な顔で俺の名前を呼んできてさ。
仕事中は女との接触を控えまくってるのに、みんなの前で堂々と抱きかかえたりしてるし、まさかの牽制までしてくるし。
”ネコ“だとか言っておきながらどう見てもノンノンへの態度とも違うから、やっっっっと亜里沙が兄貴のことを諦めると思って、マジで望ちゃんは俺の希望の光りで。」



”和希“と”望“で”希望“と名前をつけたお父さんの顔が浮かぶ。



そしたら・・・



「俺には到底理解出来ない。」



青さんが深刻そうな声で呟き・・・



「兄貴のチ◯コが挿ったマ◯コに喜んでチ◯コを挿れられる真白の神経がマジで理解出来ない・・・。」



「うん、それについては私も青さん寄り。
なんなら・・・」



「「弟のチ◯コまで挿れたマ◯コも理解出来ない。」」



思わず出てしまった言葉に”あっっ“と思ったけれど、まさかのその言葉が青さんと重なった。



そしたら亜里沙さんがめちゃくちゃ・・・もう、めちゃくちゃ恐ろしい顔で私達のことを睨んできた。



「青君といつか結婚したら、お互いにお婆さんだろうが絶対に虐めてやるんだから・・・っっ」



「おい・・・、望がそれで俺と結婚しないとか言い出すかもしれないからマジでやめて。」



「それがなくても私は青さんと結婚しないよ?」



「はあ・・・?
妊娠してたら俺と結婚するって言って、昨日俺に中出しされまくってただろうが!!!!!」



「真白君と亜里沙さんの前でそんな話するのやめてよ・・・っ」



「真白、お前の所の清掃が完了したならもう出てけ。
俺が望に本気で気持ちを伝える所だったんだよ、邪魔しやがって。」



「はいはい、がんばってね、おにぃちゃん。」



「あ、亜里沙さん、1つだけ良いですか?」



「なに・・・?」



「青さんって本当に遅漏だったんですか?」



「うん・・・・・・。
今だからもう言うけど・・・、ムカつくから言っちゃうけど、本当のところは長すぎて、うちのワンちゃんのことを邪険にすることの次にそこも気になるポイントではあった。」



「ふ~~~~ん・・・。」



「うるせーな、誰がみこすり半だよ。」



「言ってないじゃん!!!」



「思ってただろ!!?」



「思ってたけど!!!」



「分かった、アレだ!!ゴムだ!!!
今度ゴムしてやるからな・・・と、思ったけどダメだ、妊娠してるし。」



「してないから!!!」



「してるだろ!!
絶対してるんだよ!!!」



気が付いた時には真白君も亜里沙さんもいなくなっていて、青さんから本気で気持ちを伝えられることなく2人で疲れ果てながらとんかつ屋さんで無言でとんかつを食べた後、家へと帰った。

























「まあ、アレだ。
亜里沙と真白が言ってたように、俺めちゃくちゃ望のことが昔から好きで、今は女としてマジで愛してるやつだ。」



「かっっっる。」



そんな返事をしながら部屋へと入り、やっっっっと演技を終えた。



「死んじゃうくらいに嬉しいです・・・。」



一平さんの第2ボタンをおさえながらポロポロと涙を流しながら、やっとその気持ちをこの口から出した。



「青さん、ありがとう・・・。」



暗示や洗脳だと分かっているけれど、青さんのその気持ちと言葉を受け取ることが出来た私は幸せだった。



凄く凄く、幸せだった。
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