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青さんから促され、昨日よりも熱いシャワーを浴びながら、私の初めての”友達“であるマナリーのことも思い出していく。



今でも私の”友達“でいてくれているマナリーのこと、マナリーの幼馴染みであり、私とも”友達“になってくれたソっちゃんや田代君のことも考えていく。



でも、私の火照った身体は熱いシャワーによりもっと熱くなっていく。



熱くて・・・



もう、こんなの凄く熱くて・・・。



ソッ──────...と、指先でおマ○コに触れたら、シャワーの熱いお湯とは違うトロッとしたモノが私のおマ○コから溢れ出ていた。



昨晩青さんの“弱み”を握った私のおマ○コはヒリヒリとした痛みがあるけれど、指先で少し触れただけなのに気持ち良くて。



さっきの青さんの“弱み”を思い浮かべながら触れると気持ち良くて。



「・・・・ンッ」



クリト○スにも触れると、身体が小さく跳ねた。



お風呂の中が白い湯気で満たされている中、鏡の中に映る自分の姿を眺める。



そこには、当たり前のように私が1人で映っているだけだった。



当たり前のように青さんはいなかった。



秘書生命を懸け終えた私のこの身体を青さんはもう触ることはしてくれなかった。



青さんの両手は私の頭を必死に押していた。



“俺の心の奥底に、望への気持ちは今仕舞った。
俺好みの女がいたら普通に付き合うし普通に結婚するし、望がボケて捨てられたとしても俺は迎えに行かない。”



青さんから渡された気持ちも言葉も私の中にもう1度戻ってきた。



たった1度だけでも、“ノンノン”としてだとしても、青さんとエッチが出来たことは凄い奇跡だし凄く嬉しくて凄く幸せなことなのに。



何でか、秘書生命を懸ける前よりももっと苦しくなってきた。



もっと悲しくなってきた。



もっと虚しくなってきた。



青さんとのエッチは凄く気持ち良くて。
凄く凄く嬉しくて、凄く凄く幸せで。
今改めてそう思って。



妄想なんかより遥かに凄くて。



「知らない方が良かったのかな・・・。」



私は何も望んでいなかったはずなのに。



いや、望んでいたのかもしれないけれど、それは心の奥底に沈んでいたはずなのに。



“私は青さんとエッチがしたかった。”



“秘書生命を懸けるなら青さんが良かった。”



“秘書生命を懸け終えた後も青さんとエッチがしたかった。”



“青さんにもっと撫でて欲しかった。”



“あんなのでは足りない。”



“あんな、一晩では足りない。”



“みこすり半では全然足りなかった。”



“違う・・・。”



“全然違う・・・。”



“思ってたのと全然違う・・・。”



“妄想していたのと全然違う・・・。”



そう思いながら、泣きながら、自分の指で必死におマ○コを刺激していく。



ちょっとしか気持ち良くならない自分の指で、必死に刺激をしていく。



「妄想の時は、幸せなまま終わってたのに・・・。
こんなに苦しくて悲しくて虚しいなんて、全然違う・・・。」



青さんの“弱み”をまだ握っていられることに、“嬉しい”と、“幸せ”だと、どうしてさっきは思っていたんだろう。



“暗示”だとしても、“洗脳”だとしても、昨晩青さんが渡そうとしてくれていた気持ちや言葉はやっぱり凄く嬉しいモノだった。



苦しくて悲しくて虚しい気持ちにもなったけれど、私のことをそれ以上に嬉しくて幸せにしていた。



私はずっとソレが欲しかった。



私はずっと昔からソレが欲しかった。



青さんが付き合っていた彼女さん達のように、私も青さんから欲しいモノが沢山あった。



“いいな”と思ってしまう。



“羨ましいな”と、どうしても思ってしまう。



私も欲しい・・・。



私も青さんから欲しい・・・。



お洒落なお店も、高価なプレゼントも、意地悪だけど優しい愛の気持ちも言葉も、あんなに気持ち良くしてくれる口も指も舌もおちんちんも、もっと欲しい・・・。



“もっと欲しかった・・・・!!!!!”



昔、青さんから割られた私の心からは次々とこんな望みが溢れ出てきてしまう。



秘書生命を懸ける前まではここまで溢れ出たことはなかったのに。



私にここまでの望みがあったなんて自分でも気付かなかったのに。



ずっと・・・ずっと、気付かないフリが出来ていたはずなのに・・・。



今はただ苦しくて、悲しくて、虚しくて、ちょっとしか気持ち良くないおマ○コを慰めるくらいしか出来なくて。



鏡に映る自分の姿が更に惨めで、泣いた。
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