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「日記・・・?」



呟いた青さんは急に顔を歪めて、笑いを堪えようと頑張っているような顔になった。



その顔を見て、大きくキュンッ────...とした。



「昨日まで俺に毎日“日記”を送ってきてただろ。」



「うん・・・・っっその“日記”を今日も、今日からも青さんに送りたい・・・っっ。
それを私の業務報告の仕方にして欲しい・・・っっ。
“業務報告日記”を青さんに送っていいよっていうクリスマスプレゼントを、私は青さんから欲しい・・・っっ。
クリスマスケーキはもう大丈夫だから、私はそれがどうしても欲しい・・・っっ。」



号泣しながら、全然笑うことが出来ずに叫んだ私に、青さんは“ブス”とは言わなかった。
代わりに凄く凄く優しい顔で笑った。



「そんなクリスマスプレゼントで良いなら渡すに決まってるだろ。
そんなクリスマスプレゼントとかラムネよりも可愛すぎて、余裕で渡してやるよ。」



そう答えてくれた青さんに、私はロングコートの下にある一平さんの第2ボタンを片手でおさえた。



「ありがとうございます、青さん・・・。
私にクリスマスプレゼントをくれて・・・。
凄く嬉しいです・・・私、凄く・・・凄く嬉しいです・・・。」



「望はそんなブスな泣き顔でもそこまでブスじゃねーな。」



「笑ってないのに・・・?」



「望は俺のネコだからな、ブスな泣き顔でも見てられる顔。」



「よかった・・・。」



そう言ってから泣きながらネコのポーズをした。



「早く帰ってきてね!にゃんっ♪」



そう言った私に、青さんはバッッッ─────...と床にしゃがんだ。



「・・・なんだよそれっ!!!
やっっば!!!
・・・やっっっっば!!!!
うちのネコが可愛すぎる!!!
やっぱり俺のネコが世界で1番可愛すぎる!!!!
マジで速攻帰るわ!!!
ダッシュで帰るしかねーわ!!!!」



「青、うるさいよ!!
いくら自分のネコが可愛いからってうるさすぎるから!!」



オーナーが慌てた様子で休憩室の扉を開けて青さんに注意をした。



「望、こいつにネコやってやれ!!
そしたらこいつも分かる!!!
ネコこそこの世界で1番可愛い生き物だと!!!」



「いや、俺はゾウ派だから。」



「下ネタかよ!!!」



「下ネタの方じゃねーよ!!!」
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