【完】ロリコンエロ親父(法務部長)から、ヘソ曲がりのおヘソを探されることになった※ロリコンではありません

Bu-cha

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樹里と同じタイミングで、エロ親父も読み上げた。




それに笑いながら、エロ親父を見上げる。





「覚えてないかな?
樹里が小学3年生の時に・・・“親父”がしてくれた赤い糸の話。」



「したかな・・・。」



「してくれたの。
頑張って結ぶんじゃなくて、元々繋がってるものかもって。」



「それは、そうかもな・・・。」



「その話をした時・・・風が吹いて、どうなったか分からないけど・・・絡まったの。
樹里と親父の小指に、樹里の長い髪の毛が。」 




そこまで話したら、エロ親父は懐かしそうに笑いながら頷いた。




「思い出した・・・。
“俺とは繋がってるらしいぞ!”って言ったな・・・。
申し訳ないけど、テキトーに言ったな。」



「知ってる・・・。」




笑いながら、樹里の左手を破ったメモ用紙の横にかざした。




「エロ親父から貰った赤いボールペンで書いたから。
きっと、赤い糸になってる。
そう・・・願いがら、のせたから。」



「それは・・・なってるな。
樹里の字には、そういう力があるから。」




エロ親父がそう言って、自分の左手も反対側にかざしてくれた。




「繋がってるといいね・・・。」



「そうだな・・・。」



「バレンタインは、樹里が社会人1年目になるまで保留にさせて?
そしたら、ちゃんとしたの・・・渡すから。」



「ちゃんとしたのじゃなくて、良いよ。
キャラメルで。」



「キャラメルは“義理”の時に渡してたから。」



「じゃあ、キャラメル2つで。」



「なんで?」



「“義理”でも2つになれば、“本命”になるんだろ?」





そんなことを言うので、笑ってしまった。
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