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自分の部屋に入ると、樹里の1番大好きな匂いに包まれる。
それを大きく吸い込み、やっとリラックスが出来た。
自然と笑顔になって・・・時計で時間を確認する。
「今日は遅いから、こっちで・・・」
ベッドと小さな机しかない樹里の部屋、その机の椅子に座る。
引き出しから、いらない紙の裏側・・・そこが白紙の物だけを集めた紙を机に置く。
赤い可愛いボールペンを手に取り・・・少しだけ眺めた後・・・また引き出しに戻した。
普通のボールペンを手に持ちながら、目覚まし時計を4つセットする。
今日は時間が遅いので1時間だけ・・・。
そして、姿勢を正し・・・
目を閉じ・・・
ゆっくりと深呼吸をする・・・
それから、ゆっくりと目を開け・・・
ボールペンの先を、紙に・・・
のせた・・・。
右手にはそこまで力を入れない。
樹里の頭の中、
樹里の心の中、
その中の物が右手の指先まで届かなくなると嫌だから。
ボールペンの先まで、届かなくなると嫌だから。
ボールペンの先に、浮かんだ言葉だけが辿り着けるように・・・
そして、紙に・・・のせる・・・。
紙に、のせていく・・・。
浮かんでくる言葉だけを・・・
のせていく・・・
のせていく・・・。
今日も、のせていく・・・。
それを大きく吸い込み、やっとリラックスが出来た。
自然と笑顔になって・・・時計で時間を確認する。
「今日は遅いから、こっちで・・・」
ベッドと小さな机しかない樹里の部屋、その机の椅子に座る。
引き出しから、いらない紙の裏側・・・そこが白紙の物だけを集めた紙を机に置く。
赤い可愛いボールペンを手に取り・・・少しだけ眺めた後・・・また引き出しに戻した。
普通のボールペンを手に持ちながら、目覚まし時計を4つセットする。
今日は時間が遅いので1時間だけ・・・。
そして、姿勢を正し・・・
目を閉じ・・・
ゆっくりと深呼吸をする・・・
それから、ゆっくりと目を開け・・・
ボールペンの先を、紙に・・・
のせた・・・。
右手にはそこまで力を入れない。
樹里の頭の中、
樹里の心の中、
その中の物が右手の指先まで届かなくなると嫌だから。
ボールペンの先まで、届かなくなると嫌だから。
ボールペンの先に、浮かんだ言葉だけが辿り着けるように・・・
そして、紙に・・・のせる・・・。
紙に、のせていく・・・。
浮かんでくる言葉だけを・・・
のせていく・・・
のせていく・・・。
今日も、のせていく・・・。
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