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中間試験前日の強襲
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日曜日の午前8時10分、みらいは自宅から樹子の家に向けて出発した。
その後ろを母がそっとつけていたが、みらいは気づかなかった。
轟駅から南急電鉄大居町線に乗った。母はみらいが乗った隣の車両に乗車した。
双子玉川駅で南急田苑都市線に乗り換える。やはり母がつけていたが、みらいは無警戒だった。
あざみ原駅で下車し、樹子の家に向かって歩いていく。
呼び鈴を押し、樹子が玄関に出てきてくれて、みらいは中に入った。
そのようすを母はじっと見つめていた。
みらいは樹子の部屋で「おはよう!」とあいさつし、ヨイチと良彦はあいさつを返した。
4人は勉強会を開始した。
呼び鈴が再び鳴ったのは、10分後のことだった。
「誰が来たのかしら?」と樹子が言った。なんだか胸騒ぎがした。
「玄関へ行く?」
「いや、今日は父さんも母さんもいるから、出てくれるでしょ。勉強をつづけましょう」
玄関へは樹子の母が行った。
彼女が扉を開けると、みらいの母が立っていた。
「おはようございます。突然お伺いして申し訳ありません。こちらで大変お世話になっている高瀬みらいの母でございます」
彼女はヨックモックのクッキーが入った紙袋を樹子の母に渡した。
「これはご丁寧にすみません。樹子のお友だちなら、あの子の部屋にいますよ」
「少しごあいさつさせてもらえないでしょうか。お勉強を教えてもらっているとのことで、感謝申し上げたいのです」
「そうですか。どうぞ、お入りになってください」
樹子の母は2階の娘の部屋へ案内した。
ノックをして、部屋の扉を開ける。
樹子、みらい、ヨイチ、良彦がそちらを見た。
樹子は察して顔をこわばらせ、みらいは顔面蒼白になり、ヨイチと良彦はきょとんとしていた。
「みらいの母です。娘が大変お世話になっています」
「お母さん、なんでここにいるの?」
「勉強を教えてもらっているのでしょう? お礼を言いに来たのよ。みなさん、どうもありがとうございます」
みらいの母は頭を深々と下げた。
「ちゃんと勉強しているみたいで安心したわ」
「勉強しているよ! 中間試験でいい成績を取るためにがんばっているんだから! お母さん、つけてきたの? 帰ってよ!」
「すぐに帰るわ。でもみなさんと少しだけ話をしたいの」
母は張りつけたような笑顔をして、樹子、ヨイチ、良彦をかわるがわるに見た。
「みらいに勉強を教えてくださって、本当にありがとうございます。娘は、上のクラスに上がれそうですか?」
「はい。よほど運が悪くない限り、上がれると思います」と樹子が即答した。
「そうですか。それは本当にありがたいわ。それで、その次の試験でも、その上のクラスに上がれるかしら?」
「努力します。たぶんできると思います」と樹子が答えた。
「できるかどうかなんてわからないよ! 桜園学院は頭のいい生徒ばかりなんだから!」
「みらいは少し黙っていなさい。私はあなたのお友だちとお話したいの」
みらいはわなわなと震えていた。樹子は努めて平然としたようすをつくり、突然の来訪者を見ていた。ヨイチは睨みつけ、良彦は困惑していた。
「それで、その次の次の試験では、さらに上のクラスに上がれるかしら?」
「私たちが協力すれば、可能だと思います」
「凄いのね、あなたたち。みらいを東大へ進学させてくれるかしら?」
「お母さん、やめて!」みらいは叫んだ。心は千々に乱れていた。
「みらいのお母さん、東大に進学できるかどうかなんて、いまからわかるはずないよ」とヨイチが言った。
「あら、東大進学は保証できないの?」
「できるはずないじゃないか、そんなこと」ヨイチの表情にはあからさまに反発が表れていた。
「保証はできませんが、私たちと一緒にいた方が、可能性は高くなると思います。ここにいる棚田良彦くんは、桜園でもトップクラスの生徒ですから」と樹子は愛想よく言った。
「そうですか。あなた、棚田良彦さんとおっしゃるの? みらいをよろしくお願いします」
「はい……。できるだけがんばります……」良彦の言葉は歯切れが悪く、表情は引き攣っていた。
「棚田くんはおとなしい性格ですが、凄くできる子なんです」
「そう。そんな人がみらいの友だちになってくれてうれしいわ。娘を東大へ行かせてやってくださいね」
「……」良彦は返答できなかった。
「はい! がんばります!」と樹子は答えた。
「あなた、お名前はなんていうの?」
「園田樹子と申します。みらいさんの親友になりたいと思っています」
「そう。いい友だちができたみたいで、安心したわ。みなさん、みらいをよろしくお願いします」
母は再び頭を下げたが、その目はまったく笑っていなかった。
みらいは歯を食いしばり、母を睨みつけていた。
「お母さん、勉強の邪魔だから帰って!」
「ええ。帰るわよ。お邪魔しました。みなさん、しっかりと勉強してくださいね」
みらいの母が去った。入れかわりに樹子の母が5人分の紅茶とヨックモックのクッキーを持ってきたが、すでに部屋の中には4人しかいなかった。
「あら、もう帰られたの?」
「ついさっき、お帰りになられたわ。紅茶、ありがとう。あたしたちはいただくわ」
樹子はティーカップを4つ受け取った。ひとつは母に返した。
樹子の母が部屋から出ていった後で、「ごめんなさい!」とみらいが言って、頭を鋭く下げた。
「あれが未来人のお母さんか。悪いけど、かなり厄介そうな人だな。樹子、なんであんな受け答えをした? 本気で東大をめざすのか? 音楽なんてやってられなくなるぜ」
「あの場をおさめるためよ。音楽はやるわよ。当然じゃない」
「毎回昇級しつづけるのは容易じゃないぜ」
「やるだけやってみるのよ。ベータクラスぐらいは行けるでしょう」
「その先はどうする?」
「そのとき考えるわ。いまは時間を稼ぐのよ。さっき未来人のお母さんに反対していたら、この子はすぐにあたしたちから引き離されていたにちがいないわ」
「樹子、ありがとう。ごめんなさい!」
みらいは涙を流して泣いていた。
「いいのよ、未来人。あなたは悪くない」
「みらいちゃんのお母さん、怖いね」
「良彦、未来人を見捨てるの?」
「見捨てないよ!」
「頼むわよ、良彦。やるだけやってみましょう、勉学と音楽の両立を。もちろん遊びもするわよ! みんなで楽しい高校生活を送るのよ!」
樹子の目は曇りなく、みらいの目を見ていた。
みらいは泣きながらうなずいた。
その後ろを母がそっとつけていたが、みらいは気づかなかった。
轟駅から南急電鉄大居町線に乗った。母はみらいが乗った隣の車両に乗車した。
双子玉川駅で南急田苑都市線に乗り換える。やはり母がつけていたが、みらいは無警戒だった。
あざみ原駅で下車し、樹子の家に向かって歩いていく。
呼び鈴を押し、樹子が玄関に出てきてくれて、みらいは中に入った。
そのようすを母はじっと見つめていた。
みらいは樹子の部屋で「おはよう!」とあいさつし、ヨイチと良彦はあいさつを返した。
4人は勉強会を開始した。
呼び鈴が再び鳴ったのは、10分後のことだった。
「誰が来たのかしら?」と樹子が言った。なんだか胸騒ぎがした。
「玄関へ行く?」
「いや、今日は父さんも母さんもいるから、出てくれるでしょ。勉強をつづけましょう」
玄関へは樹子の母が行った。
彼女が扉を開けると、みらいの母が立っていた。
「おはようございます。突然お伺いして申し訳ありません。こちらで大変お世話になっている高瀬みらいの母でございます」
彼女はヨックモックのクッキーが入った紙袋を樹子の母に渡した。
「これはご丁寧にすみません。樹子のお友だちなら、あの子の部屋にいますよ」
「少しごあいさつさせてもらえないでしょうか。お勉強を教えてもらっているとのことで、感謝申し上げたいのです」
「そうですか。どうぞ、お入りになってください」
樹子の母は2階の娘の部屋へ案内した。
ノックをして、部屋の扉を開ける。
樹子、みらい、ヨイチ、良彦がそちらを見た。
樹子は察して顔をこわばらせ、みらいは顔面蒼白になり、ヨイチと良彦はきょとんとしていた。
「みらいの母です。娘が大変お世話になっています」
「お母さん、なんでここにいるの?」
「勉強を教えてもらっているのでしょう? お礼を言いに来たのよ。みなさん、どうもありがとうございます」
みらいの母は頭を深々と下げた。
「ちゃんと勉強しているみたいで安心したわ」
「勉強しているよ! 中間試験でいい成績を取るためにがんばっているんだから! お母さん、つけてきたの? 帰ってよ!」
「すぐに帰るわ。でもみなさんと少しだけ話をしたいの」
母は張りつけたような笑顔をして、樹子、ヨイチ、良彦をかわるがわるに見た。
「みらいに勉強を教えてくださって、本当にありがとうございます。娘は、上のクラスに上がれそうですか?」
「はい。よほど運が悪くない限り、上がれると思います」と樹子が即答した。
「そうですか。それは本当にありがたいわ。それで、その次の試験でも、その上のクラスに上がれるかしら?」
「努力します。たぶんできると思います」と樹子が答えた。
「できるかどうかなんてわからないよ! 桜園学院は頭のいい生徒ばかりなんだから!」
「みらいは少し黙っていなさい。私はあなたのお友だちとお話したいの」
みらいはわなわなと震えていた。樹子は努めて平然としたようすをつくり、突然の来訪者を見ていた。ヨイチは睨みつけ、良彦は困惑していた。
「それで、その次の次の試験では、さらに上のクラスに上がれるかしら?」
「私たちが協力すれば、可能だと思います」
「凄いのね、あなたたち。みらいを東大へ進学させてくれるかしら?」
「お母さん、やめて!」みらいは叫んだ。心は千々に乱れていた。
「みらいのお母さん、東大に進学できるかどうかなんて、いまからわかるはずないよ」とヨイチが言った。
「あら、東大進学は保証できないの?」
「できるはずないじゃないか、そんなこと」ヨイチの表情にはあからさまに反発が表れていた。
「保証はできませんが、私たちと一緒にいた方が、可能性は高くなると思います。ここにいる棚田良彦くんは、桜園でもトップクラスの生徒ですから」と樹子は愛想よく言った。
「そうですか。あなた、棚田良彦さんとおっしゃるの? みらいをよろしくお願いします」
「はい……。できるだけがんばります……」良彦の言葉は歯切れが悪く、表情は引き攣っていた。
「棚田くんはおとなしい性格ですが、凄くできる子なんです」
「そう。そんな人がみらいの友だちになってくれてうれしいわ。娘を東大へ行かせてやってくださいね」
「……」良彦は返答できなかった。
「はい! がんばります!」と樹子は答えた。
「あなた、お名前はなんていうの?」
「園田樹子と申します。みらいさんの親友になりたいと思っています」
「そう。いい友だちができたみたいで、安心したわ。みなさん、みらいをよろしくお願いします」
母は再び頭を下げたが、その目はまったく笑っていなかった。
みらいは歯を食いしばり、母を睨みつけていた。
「お母さん、勉強の邪魔だから帰って!」
「ええ。帰るわよ。お邪魔しました。みなさん、しっかりと勉強してくださいね」
みらいの母が去った。入れかわりに樹子の母が5人分の紅茶とヨックモックのクッキーを持ってきたが、すでに部屋の中には4人しかいなかった。
「あら、もう帰られたの?」
「ついさっき、お帰りになられたわ。紅茶、ありがとう。あたしたちはいただくわ」
樹子はティーカップを4つ受け取った。ひとつは母に返した。
樹子の母が部屋から出ていった後で、「ごめんなさい!」とみらいが言って、頭を鋭く下げた。
「あれが未来人のお母さんか。悪いけど、かなり厄介そうな人だな。樹子、なんであんな受け答えをした? 本気で東大をめざすのか? 音楽なんてやってられなくなるぜ」
「あの場をおさめるためよ。音楽はやるわよ。当然じゃない」
「毎回昇級しつづけるのは容易じゃないぜ」
「やるだけやってみるのよ。ベータクラスぐらいは行けるでしょう」
「その先はどうする?」
「そのとき考えるわ。いまは時間を稼ぐのよ。さっき未来人のお母さんに反対していたら、この子はすぐにあたしたちから引き離されていたにちがいないわ」
「樹子、ありがとう。ごめんなさい!」
みらいは涙を流して泣いていた。
「いいのよ、未来人。あなたは悪くない」
「みらいちゃんのお母さん、怖いね」
「良彦、未来人を見捨てるの?」
「見捨てないよ!」
「頼むわよ、良彦。やるだけやってみましょう、勉学と音楽の両立を。もちろん遊びもするわよ! みんなで楽しい高校生活を送るのよ!」
樹子の目は曇りなく、みらいの目を見ていた。
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