翡翠の環−ご主人様の枕ちゃん

綿入しずる

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Ⅱ‐回青の園

寝台ⅲ

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 あとは寝ているしかないものかと思ったが、少しするとまた使用人たちがやってきて追加で病人の為の用意をしていった。新しい湯たんぽと毛布を増やして、灯りと香を点けなおして。布団の上に新しくかけられる朱色の布は魔除けだ。
 程なくしてハリュールに連れられ、同じ色の服を着た剃髪の祈祷師もやってきて、何か唱えて鈴を鳴らした。終わると主人に頭を下げて発言の許可を請うた。
「確かに地から不穏な動きが感じられる。誰かに恨まれましたな。今は鸞も離れておりますれば、それで病んだのでしょう」
「鸞が……」
 この病気は本当に呪いらしい。でも鸞が護ってくれるはずなのに、居ないなんてどうしてと呟くと、祈祷師は重々しく続ける。
「ご血縁の元に赴かれてらっしゃるとお見受けした。急ぎ戻られるはず、暫しの辛抱でしょう」
 ご血縁と聞いて真っ先に浮かんだのは、以前に会ったことのある子供の姿。あの子も金色の綺麗な、力の強い目をしていた。鸞の加護がある眼差し。
 あっちも護っているから、こっちに来られないってことだろうか。まして今は王都から離れている。加護が届き切らない、そういうことなのか。
「サーダには」
「奥方様には早馬で知らせを出しました」
 主人は、あの子も大切だろう。もう一度確認して、少し焦れた様子だったが次の言葉はなく、ただ頷いた。
「あとは外で祈らせていただきます。お大事になされよ」
「……立ち寄りに感謝する」
 そうして祈祷師が出ていった後、主人はついでにハリュールが持ってきた書類に目を通し始めた。読むのにいつもより時間がかかっている。頭痛にか眉を寄せながらも読んで、何度か名前を書いて、この件は誰に、と二回ほど告げて片付けた。
 ハリュールがそれを持って出ていくと、今度は食事のやりなおしだった。
 いつもよりは少人数の二人組でベッドのほうまで運ばれたのは茶の一式と粥の鍋と、チーズを食べるときのような蜂蜜の小皿。添えられている杯のいかにもな緑と茶を混ぜた感じの色の液体が薬だろう。
 朝食のときと同じように茶を飲みながら粥を眺めた主人は、さっきよりは早く口を開いた。
「下がってくれ。用があれば呼びつける」
 食欲が無いんだろうか。給仕を下がらせてしまうのに困惑する間もないうちに、一杯よそった器と匙を一緒に持たされる。
「お前が食べさせろ。億劫だ」
 次の命令は勿論一人残った俺に向けて。思わず、声が大きくなった。
「そ、んなに、具合が悪いんですか。もう一度医者の先生を呼んだほうが」
 匙を持つのが億劫なほど。驚いて裏返った声に主人の眉が寄る。ああ頭痛にはよくなかっただろうか、やっぱり医者が要るんじゃないか。慌てて立ち上がりかけた膝は掌で押さえられて、溜息。
「……そうじゃない、ただの命令だ。ほら」
「本当ですか……?」
 ただの、いつもの命令。それならいいんだけど……
 口が開いて待っているからあまり迷っている暇もなく、ひとつ掬って少し冷まし、恐る恐る主人の口元へと近づける。はくと食み閉じる唇を見届けて匙を引いて、口と喉が動きまた口が開くのを待ち、次の一口。
「……どうですか?」
「ん。味が薄い」
「いつものと違うんでしょうか」
「……さあな。病人食なんて縁がないが」
 いつも主人が、俺に何か食わせては味を訊ねる理由が分かった。人の口に入れると、美味しいですか、と訊きたくなるのだ。自分で食べるより味が気になる。俺が作ってきたわけでもないのに。
 茶を飲む間を待ち、また口へと粥を運んでいく。いつもとそんなに変わらないペースで、皿は空になった。そのことに少し安心する。
「もう少し寄越せ」
 請う声に返事をし控えめに盛って、軽く混ぜて冷ましながら皿と主人の口元を往復する。零さないようにだけ気をつけて、自分で食べるよりは少し難しい、単純な作業。なんか、変な感じだ。そわそわする。触れないのに、触れて触れられているよう。皿の中と口ばかり見ていると変な感じ。
 再度器の中が空になると主人は息を吐いて、ちらと鍋のほうを確かめた。まだ一杯分くらいある。
「残りはお前が食え。食い損ねただろう」
「はい、ありがとうございます」
 主人の心配ばっかりしていたが、正直少し空腹ではあったからありがたかった。久しぶりの豪華な皿には少し気が引けたが、遠慮したって別の食器が出てくるわけでもなし、あまり主人を待たせるわけにもいかないので冷めた粥を急いで食べ始める。いつもより味が薄いかは分からなかった。
「……ん」
 それを見届けて――またぼうっとしていたのかもしれない――溜息を吐いた主人は呼吸を整えるようにしてから薬を煽り、杯を置くなり蜂蜜を掬って口に突っ込んだ。戻ってきた顔が顰められているから心配してしまうが。
「薬というのは大方不味い物だ」
 俺の視線に気づいた主人が口元を拭いながら言うのを信じるしかない。まあ不味いのは本当なんだろう。もう一匙蜂蜜を舐め、茶も飲んでやっと落ち着いたようだった。
 残りの蜂蜜も食べるように言われて舐め、主人が便所に行ったところで空になった鍋などを廊下に居た使用人に託す。扉のすぐ傍に立っている護衛の数はいつもより多かったが、それもやはり今日の病気、呪いの為だろうか。灯りと香は絶やさないように、何かあればすぐ呼ぶようにと、顔馴染みの人が声をかけてくれた。
 今度こそ寝るしかないだろう、と思えば、背もたれに使われていたクッションの位置を変えて眠るときの置き方にしておく。戻ってきた主人はすぐ横になって、ランプと香炉の様子を確かめ寝台の端に座る俺をさらに呼ぶ。動きが遅いと不服そうだ。
 ちょっと躊躇うが。医者は駄目だって言ったけど。でも俺はこの人の命令のほうが大事だから。
 さすがに体に障りがあるのは困るので、毛布と湯たんぽを体の間に挟んで横に並んでみた。寝づらいけど仕方ない。俺が眠るわけでもないし。主人からも文句は飛んでこなかった。
 見下ろす主人の顔色が少し悪い。王宮の仕事から戻ってきた後の疲れた雰囲気にも似ている。いや、もっと体がつらいんだろう。
 ああ、本当に大丈夫かな。ずっとこのままだったら、もっと酷くなったらどうしよう。いやきっと治る。鸞が戻る。だからそれまでは、せめてできることを。
「寒いですか、暑いですか」
「……熱いんだ、体がな。だが寒気もするしぐらぐらする……」
 問うと言いながら手を導かれて、暑期ハアルの書斎での仕事のように目元を覆うかたちで掌を宛がう。手の下で眉間が少し緩んだ、気がする。
「頭は冷ましておいたほうがいいんだ」
 主人がそう言うならそうなんだろう。気持ちいいならよかった。俺はその為に此処に居るんだから。
「あとはなにか、しますか」
 返答はそれまで以上に時間がかかる。珍しく困っているようだった。もう寝る、とも言わない。
 ああ、そうか、主人も慣れてないんだ。滅多に病気なんてしないから。そう思ったら尚更、なにかと気が逸った。俺には命令を待つしかできないけれど。
「……物語を」
 じっと見下ろし待っていると、唇が食事のときより小さく動いた。
「何か適当に読んでくれ、眠るまで、気を紛らわしたい」
 ――それは貴方の与えてくれたものだから、役に立つならとても嬉しい。
「はい、はい。少しお待ちください」
 そっと手を離しいつもの寝る前の時間のように静かに動き、巻物を膝に広げて記憶も頼りに、夢見がよさそうな話を選ぶ。
 立派な馬が色々なところを駆ける話。虹色の大魚に化けていた姫の話。空の色が変わる理由の話。綺麗で気持ちのよさそうな物語を、熱を冷ますのにたまに掌を使いながら、ゆっくりと読んだ。
 主人はいつもより長く聞いていたように思う。起きるのも眠るのもいつもより時間がかかるのもまた、不調の証に違いなかった。
 主人が眠ったあとはランプと香炉、そして火鉢を点検して時折に窓を開けに行っては、命じられたとおり横に戻った。どことなく寝苦しそうだと思えば額や瞼に手を当てて祈った。そして次にまた命じられたときに困らないようにと、物語も先を確認しておく。
 格別に大変な仕事は何もない。けれど何か、部屋の中が上手く冷やせないときに似た焦燥があった。何度か目覚めた主人に、今は昼頃だと伝えたり、誰かを呼びますかと聞いて過ごすのは、以前とも大差ない時間のようでいてとても長く感じられた。

 医者先生は朝晩やってきたし、薬は一日四回も飲んで、その度に主人は顔を顰めた。体を温めるのがよいと足湯も運ばれた。湯は温泉を買ってきたもので、初めて見る白く濁ったものだった。これはよく温まって効くのだそうだ。
 やっぱり庶民とは違い、寝て――転がって回復を待つしかない奴隷とは違い、尽くす手が色々とあったのは本当によかった。ただ見守っているだけよりは早く時間は過ぎ、熱は徐々に下がって、頭痛や気怠さも大分引いたと主人が言う。相変わらず寝起きはすっきりしない感じだったし、ハリュールが持ってくる書類を捌くのは少し時間が要って、いつもとは何か違う気配がしたけれど。
 澄んだ鈴の音。――ジャルサの声が聞こえた気がして、はっと目を開ける。うたた寝していた。寝台の辺りは火の色で明るく、香の煙も柔く揺らいでいるのが分かった。安堵の息を吐いて窺えば横の主人はまだ眠ったままで、そうっと額に置いてみた手は昨日や日中より熱くない気がする。
 いつもどおり、かもしれない。だといいな。
 もし鸞が来たのだったらきっと大丈夫だ。すぐ治る。掌の傷だってすっかり消してもらえたし、夢の中では主人も随分安らいでいるようだから。
 寝台を降りて細めに開けていた窓を閉めに行く。カーテンを捲った先は窓を開けたときのままよく晴れていて、玻璃ガラス窓の向こうの庭は月に明るかった。丁寧に雪を払われた庭木が影を成して、夜に見ると綺麗というより、ちょっと何か出てきそうでもある。
 布団に戻る前に扉に向かう。部屋の物の配置は離れほど体に馴染んでいないから、灯りがあるのは助かる。そっと扉を開けると、少し距離を置いて座り込んでいる人たちが見える。壁を背に、茶の道具と競い札アルアラを小さく広げて時間潰しをしている不寝番だった。
「便所に行ってきます」
 今日はよく知らない人、こっちの屋敷の人たちが三人だったけれど。告げて小走りに用を足して戻ると、手招かれ小声で話しかけられる。
「旦那様はどうだい」
「よく寝てます。きっともうよくなるんじゃないかと」
「ずっと傍にいるんじゃあ肩が凝るんじゃないか」
「いえ、いつもそうですから」
 ああきっと、他の人たちと同じで俺が気になっているんだろうなと思った。今年の新入り、旦那様のお気に入りの、時期外れの白奴隷アラグラルが。
 視線は首輪のあたりに、そして顔にじろじろと向けられて。つい俺も首輪を弄りそうになった手を裾をつまんで誤魔化した。
「なんだ、毎晩侍ってるってのは本当か」
「よほど具合がいいんだろうな」
 前なら何も答えられずに固まっていたかもしれなかったが、少しは……なんて思ったのも束の間。そういうことを言われるとなんて応じたらいいのか分からない。潜めた笑い声。
「毎晩は、そうですけど……」
 愛想笑いを返して、無言も憚られて口を動かす、と余計なことを言った感じがする。おお、と驚いたような、揶揄するような声が上がってまた笑いになる。
「お前も旦那様が寝込んでしまって持て余してるのでは」
「他の者の相手はしないのか? 秘書殿とかは」
「はは」
「しっ――しません」
 思ってもみないことを言われて呆け、ハリュールの顔が浮かんできたところで慌てて首を振った。そういう性奴隷もいる……んだろうか。屋敷の皆を相手にするような。知らないが、そんな話出たこともなかった。
「するなら俺たちも是非試してみたいところだったが」
 きっとこの先もそういう話はない。俺は美人ではないし、性奴隷の仕事が得意ってわけでもないから、向いてもいないだろう。そんなのこの人たちもなんとなく分かるだろうに、とは言えず、冗談に違いないそれになんと返すのが正解か迷って今度は首も振れずにいると、そのうちに茶請けの乾した果物を掌に載せられた。
「はは、怯むな怯むな。ただの冗談だからな」
「こいつは男は抱かんから安心しろ」
 雑談をしたことへの口止め料、かも知れなかった。行っていい、と手振りで示されて頭を下げて踵を返す。行きより足早に床を蹴った。
「でも聞いたより見れる顔をしてるんじゃないか? 虫食いさえなければ」
 そう、微かに聞こえる話し声を扉の向こうに追い出して、急ぎ足でベッドへと逃げ込んだ。
 主人は眠ったままで、息も苦しそうなことはない。ランプと香炉の確認をした後、もう一度額に手を当ててみたが、多分大丈夫だ。
 座り込んで深呼吸する。部屋の外で、まだ会話が続いているのがひそひそと聞こえる気がした。いや、俺の話にはすぐに飽きて、競い札でも遊びはじめたかもしれないけれど。
 貰った果物の切れ端を口に放り込んで、よく噛まずに呑み込んだ。
「……」
 他の人の相手は多分しないし、そもそもご主人様とだって毎晩じゃない、三日四日に一度くらいだし……確かに日は開いたけれど、持て余すとかそういうのはない……この前はちょっとつらかったけど、あのときだけで。
 なんて思い出したのが何よりいけなかった。主人に奉仕したときのことはまだ、記憶というよりも体が覚えていた。熱い肌の感触、匂いや、味まで過ぎって――口の中を埋めた陰茎が舌を擦る。頭を抑えて撫でる手つき、見下ろす金の瞳。背筋が震えた。
 駄目、駄目だ。今思い出したらいけない。
 身震いし跳ねた指先を、慌てて書棚に積まれた巻物へと向ける。気を紛らわそうと広げたが、その先にも男と女が寝る話があって他の話へと目を逸らした。でも全然文字が頭に入ってこない。
 今の話を読めって言われたらどうしよう。主人ならやらせそうだ。だって趣味が悪いし、俺に色々言わせたがるし、前だって。――そうして、主人にされたことを思い出す。夜会用の服を着せて撫でまわされたこと、鏡なんかに映しながら抱かれたこと、触れた手、その熱を。
 だから、いけない、何を考えているんだこんなときに。
 呻きかけたその時主人が寝返りを打って心底驚いた。お陰で少し気が散ったが、悲鳴を上げるところだった。目がまだ閉じているのを三秒ほどかけて確かめて、息を吐く。
 早く治りますようにと祈るのは、断じてそういう意味ではないのだ。
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