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Ⅱ‐回青の園
繕い
しおりを挟む 左手がじんと痛い。
爪で掻いて滲んだ血を凍らせて、それで切って書いた。カルミジという名前を覚えていたのは幸いだった。
俺は今リーシャットのものではなくこの男の物になっていると、この男が何かしていると、記した。日記が過去を思い出す手掛かりになるように、思い出せるように、忘れないように。
思い出せてよかった。ハリュールは喚く俺をすぐに主人から引き離して、詳しい話を聞いてくれた。
カルミジが俺を従わせていること、此処を動く日に主人を殺すよう命じたこと、俺はそれを忘れて――本当に主人を殺してしまうかもしれないこと。他にも殺しを仕込まれた奴隷がいるかもしれないこと、護符があれば大丈夫なこと……すべて、思い出せる限りを吐き出した。ハリュールはただ頷いて、俺を主人に近づけない、他の奴隷や、誰かが主人を狙おうとけっして手出しはさせないと俺に約束した。
すぐにカルミジを問い詰めてほしかったが、そうもいかないらしい。主人は素知らぬふりでしばらく機を待つのだという。
主人の身代わりに主人の服を着せられた使用人が用意された。主人が何処に居るのかは俺には教えないで、ただそれまでと同じように身代わりの隣で過ごすようにと言われた。カルミジとターウス様には会わないように体調不良だと取り繕った。俺がすることは特別にはなかった。ただいつかのように、何もできずに主人を待つ。
不安だった。無事過ごしているのだろうかと、そればかり考えた。ビリムが傍に控えて妖精憑きが近づけばすぐ分かるようにしているとは言われたけれど。
左手が痛い。左手に書いた名前が痛んで主張して、宴の為に腕に施した装飾のほうは段々と薄れていくのが、この身が本当にあの男のものになっていくようで恐ろしい。俺は主人のものなのに。
――不快な痛みを吹き飛ばすように、痛みとはこんなものではないと教えるように、掌が打たれた。
杭が打たれる。貫かれる。あの鞭と同じ質の拷問の痛み。とても痛くて恐ろしい地獄の痛み。
「まず正直に答えなさい。お前は今誰の物です?」
俺は貴方のものです、と口を突きかけた。違う、それは駄目なんだ。
「主人の名を」
ご主人様。
暗い視界に鈍い鉄色が閃くのが見えて身が竦む。俺は貴方の奴隷です、言うことを聞きます。そう、答えそうになる。口を開いて、縺れる舌を動かそうとする。
カルミジ様?
ろくに動かぬ体を捩って首を振る。違う。あの男に従えられたけど、名前だって刻んだけど、俺は本当は。
アルフ様。
アルフ様。アルフ・リーシャット様。ご主人様。あの人以外には従わない。殺したりしない。殺させはしない。
思い出す、金の光に取りすがる。握り込もうとした手に冷たく鋭い物が触れて身構えた。
「お前は誰の命令を聞くのです」
声は静かなのにがんがんと俺を揺さぶるように響いて、次には痛みが訪れる。俺は答えを間違っていると教える、叩き込む、一つの返答に追い詰める。
貴方です、カルミジ様。貴方の言うことだけを聞きます。俺は貴方の奴隷です。
そう答えれば、とりあえず痛みは止むのかもしれない。でも、けれど、そうしたらまた忘れてしまうかも。俺があの人を殺してしまうかもしれない。
嫌だ。絶対に嫌だ。
「まあそれならそれで構いません。……今度は王家に忠誠を誓ってもらいます」
嫌だ。もう二度と屈さない。他の奴の命令は聞かない。主人を害することがあってはならない。
痛みが劈く。身が縮む。怖い。もう嫌だと思う。けれど、でも、もっと嫌だ。
そんな痛みで俺を従わせようとするな。従う主人は俺が決める。
「百回、千回鞭打ちだとしても?」
打つなら打てばいい。鞭なんてただ痛いだけ。主人を殺すことに比べたら、怖くない。
痛みが続く。手が駄目になりそうだ。もうずっとこうなのかもしれない。
本当に百回も千回も続くかもしれない、思ったら耐え難かった。でも、嫌だ。駄々を捏ねるように、俺の中で嫌がる妖精を組み伏せる。
もしもう二度と打たれないとしても、主人がいないならもっと苦しい。だからここでは屈さない。
左手が痛い。痛みが肩まで走って、全身に広がる。自分がどんな姿勢でいるのか分からない。苦しくてつらい。怖い。
怖い。痛くて、苦しくて、諦めそうで。でも諦めない。負けてはやらない。
「……仕方ない、止めますか」
何度も、何度も、数を数えられないくらい打たれた。その度に答えて抗った。息も引き攣れて胸が痛んだ。
俺はあの人のものだ。
ご主人様。
それ以外の答えがもう見つからなくて、祈るように口にした。ご主人様。
「リーシャット様、どうぞ、終わりましたので」
まだ痛い、まだ苦しい。そんな中離れていった声も、主人を呼んだものだと気づいて狼狽える。
「――だ……め、だ……」
近くに来ないで。危ない。殺してしまう、間違えるかも知れない。絶対いけないけれど、間違えたらどうしよう。ああでも、姿が見たい。無事なら会いたい。
「もういいのか? もっと時間のかかるものかと思ったが」
主人の声だ。無事だった、よかった。此処から離れなければと思うのに体は上手く動かない。
無理矢理目を抉じ開けると、歪んだ天井が見えた。眩暈がする。
「……暗示のかけ直しなんて特殊なことを試せるかと思いましたのに、いやはや奴隷のくせに我の強いことです。リーシャット様リーシャット様の一点張りで。王家は嫌ですって」
「……私の持ち物が王に歯向かうとでも?」
主人と話しているのはあの男――カルミジじゃない。知らない男だ。
いや、違う、会ったばかりだけど、ハリュールが連れてきた。王宮の奴隷調教師だという。俺を調教しなおすのだと言って――そうだ、何か嗅がされて朦朧としている中、今も手にしている針で刺された。
此処は町の、宿の一室。王宮の人間には不釣り合いな寝台だけがある狭い部屋だ。そこに寝かされている。ずっとこうしていたはずだ。闇の中にいるみたいだったけど。
「まさか。そういうご命令でしたので。――無礼をお許しくださいませ。それは正真正銘、貴方様の奴隷です」
調教師の細い目と目が合う。針の痛みを思い出してぞっとしたが、もう打たれることはなかった。
代わりに温かい手が左手に触れて、慌てて振りほどこうとしたがうまくいかない。
「もう殺せんだろう。鞭がないと分からないとは言わせん」
何か握らされる。手が何か複雑な形をした金物に触れる。
触れたところから鞭や針で打たれるのとは違う、妖精の力の流れを変えられる、なんとも言えない不快感が沸く。力を吸い取られるような。首を巡らせて見てみれば、主人の首から下がる鎖に金属の装飾がある。妖精の力を捻じ伏せる術師の道具。
護符だ。
「ごしゅじんさま」
ほ、と息が抜ける。これで殺そうとしたって殺せない。安心したらどっと疲れたように視界が翳る。
「やっと褒めてやれる。よくやった」
頭を強く撫でられて、抱え起こされる。ぐらりと揺れる感覚がしたが、主人の胸に凭れるとすぐにマシになってきた。辺りもよく見えるようになる。ハリュールが調教師と何か話している。
口元に杯が添えられて促される。水を含むと、すっと爽やかな香りがした。主人が飲む為に用意されたものだろう、淡いライムの風味。体の強張りや震えが引いていく感じがした。
「鞭だの針だのは随分痛くて恐ろしいのだと聞いたが、臆病なお前が耐えるとは」
毛並を整えるように撫でる手が優しい。纏う香の匂いは天幕の寝具とも同じはずなのにやっぱり違って、すごく久しぶりな気がする。もう大丈夫なんだと分かって涙が出てきた。
「なんだ、今泣くのか」
「本当に、ものすごく、怖いんです」
思わず訴えた。あの鞭や針は、他には知らないってくらいに痛くて恐ろしい。昔も今も、それは変わらない。
痛かった、怖かった。でも今日は、何より恐ろしかったのは、自分がそれに屈してしまわないかだった。いつになれば終わるのか、こんなに酷い仕打ち終わるまで耐えきれるのか。
「負けたらどうしようって」
柔く涙を拭った指がそのまま、いつものように虫食い痕を辿る。金の目がじっと覗き込んでくる。ぼやけた視界でも間違いのない加護の光。
「私が負けるものか。鸞の加護があるのだぞ」
……ああそうか、俺は主人のものなんだから。
いつものように迷いなく言い切られて、気が楽になってまた安心した。涙も引っ込んだ。すぐに泣いたのが恥ずかしくなってくる。照れて俯くのはしばらく許してもらえなかった。
じっと見下ろしてくる主人が手を離したのは俺の頬を大分揉んだ後で、ハリュールたちの話がどうやら一段落ついた頃合いだった。寝起きと同じ切り替えの良さで、主人は俺を座らせて二人へと向き直る。
「ではリーシャット様、どうぞご采配を。逆賊を捕らえましょう」
調教師が揚々と言って、主人へと恭しく一礼した。
爪で掻いて滲んだ血を凍らせて、それで切って書いた。カルミジという名前を覚えていたのは幸いだった。
俺は今リーシャットのものではなくこの男の物になっていると、この男が何かしていると、記した。日記が過去を思い出す手掛かりになるように、思い出せるように、忘れないように。
思い出せてよかった。ハリュールは喚く俺をすぐに主人から引き離して、詳しい話を聞いてくれた。
カルミジが俺を従わせていること、此処を動く日に主人を殺すよう命じたこと、俺はそれを忘れて――本当に主人を殺してしまうかもしれないこと。他にも殺しを仕込まれた奴隷がいるかもしれないこと、護符があれば大丈夫なこと……すべて、思い出せる限りを吐き出した。ハリュールはただ頷いて、俺を主人に近づけない、他の奴隷や、誰かが主人を狙おうとけっして手出しはさせないと俺に約束した。
すぐにカルミジを問い詰めてほしかったが、そうもいかないらしい。主人は素知らぬふりでしばらく機を待つのだという。
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不安だった。無事過ごしているのだろうかと、そればかり考えた。ビリムが傍に控えて妖精憑きが近づけばすぐ分かるようにしているとは言われたけれど。
左手が痛い。左手に書いた名前が痛んで主張して、宴の為に腕に施した装飾のほうは段々と薄れていくのが、この身が本当にあの男のものになっていくようで恐ろしい。俺は主人のものなのに。
――不快な痛みを吹き飛ばすように、痛みとはこんなものではないと教えるように、掌が打たれた。
杭が打たれる。貫かれる。あの鞭と同じ質の拷問の痛み。とても痛くて恐ろしい地獄の痛み。
「まず正直に答えなさい。お前は今誰の物です?」
俺は貴方のものです、と口を突きかけた。違う、それは駄目なんだ。
「主人の名を」
ご主人様。
暗い視界に鈍い鉄色が閃くのが見えて身が竦む。俺は貴方の奴隷です、言うことを聞きます。そう、答えそうになる。口を開いて、縺れる舌を動かそうとする。
カルミジ様?
ろくに動かぬ体を捩って首を振る。違う。あの男に従えられたけど、名前だって刻んだけど、俺は本当は。
アルフ様。
アルフ様。アルフ・リーシャット様。ご主人様。あの人以外には従わない。殺したりしない。殺させはしない。
思い出す、金の光に取りすがる。握り込もうとした手に冷たく鋭い物が触れて身構えた。
「お前は誰の命令を聞くのです」
声は静かなのにがんがんと俺を揺さぶるように響いて、次には痛みが訪れる。俺は答えを間違っていると教える、叩き込む、一つの返答に追い詰める。
貴方です、カルミジ様。貴方の言うことだけを聞きます。俺は貴方の奴隷です。
そう答えれば、とりあえず痛みは止むのかもしれない。でも、けれど、そうしたらまた忘れてしまうかも。俺があの人を殺してしまうかもしれない。
嫌だ。絶対に嫌だ。
「まあそれならそれで構いません。……今度は王家に忠誠を誓ってもらいます」
嫌だ。もう二度と屈さない。他の奴の命令は聞かない。主人を害することがあってはならない。
痛みが劈く。身が縮む。怖い。もう嫌だと思う。けれど、でも、もっと嫌だ。
そんな痛みで俺を従わせようとするな。従う主人は俺が決める。
「百回、千回鞭打ちだとしても?」
打つなら打てばいい。鞭なんてただ痛いだけ。主人を殺すことに比べたら、怖くない。
痛みが続く。手が駄目になりそうだ。もうずっとこうなのかもしれない。
本当に百回も千回も続くかもしれない、思ったら耐え難かった。でも、嫌だ。駄々を捏ねるように、俺の中で嫌がる妖精を組み伏せる。
もしもう二度と打たれないとしても、主人がいないならもっと苦しい。だからここでは屈さない。
左手が痛い。痛みが肩まで走って、全身に広がる。自分がどんな姿勢でいるのか分からない。苦しくてつらい。怖い。
怖い。痛くて、苦しくて、諦めそうで。でも諦めない。負けてはやらない。
「……仕方ない、止めますか」
何度も、何度も、数を数えられないくらい打たれた。その度に答えて抗った。息も引き攣れて胸が痛んだ。
俺はあの人のものだ。
ご主人様。
それ以外の答えがもう見つからなくて、祈るように口にした。ご主人様。
「リーシャット様、どうぞ、終わりましたので」
まだ痛い、まだ苦しい。そんな中離れていった声も、主人を呼んだものだと気づいて狼狽える。
「――だ……め、だ……」
近くに来ないで。危ない。殺してしまう、間違えるかも知れない。絶対いけないけれど、間違えたらどうしよう。ああでも、姿が見たい。無事なら会いたい。
「もういいのか? もっと時間のかかるものかと思ったが」
主人の声だ。無事だった、よかった。此処から離れなければと思うのに体は上手く動かない。
無理矢理目を抉じ開けると、歪んだ天井が見えた。眩暈がする。
「……暗示のかけ直しなんて特殊なことを試せるかと思いましたのに、いやはや奴隷のくせに我の強いことです。リーシャット様リーシャット様の一点張りで。王家は嫌ですって」
「……私の持ち物が王に歯向かうとでも?」
主人と話しているのはあの男――カルミジじゃない。知らない男だ。
いや、違う、会ったばかりだけど、ハリュールが連れてきた。王宮の奴隷調教師だという。俺を調教しなおすのだと言って――そうだ、何か嗅がされて朦朧としている中、今も手にしている針で刺された。
此処は町の、宿の一室。王宮の人間には不釣り合いな寝台だけがある狭い部屋だ。そこに寝かされている。ずっとこうしていたはずだ。闇の中にいるみたいだったけど。
「まさか。そういうご命令でしたので。――無礼をお許しくださいませ。それは正真正銘、貴方様の奴隷です」
調教師の細い目と目が合う。針の痛みを思い出してぞっとしたが、もう打たれることはなかった。
代わりに温かい手が左手に触れて、慌てて振りほどこうとしたがうまくいかない。
「もう殺せんだろう。鞭がないと分からないとは言わせん」
何か握らされる。手が何か複雑な形をした金物に触れる。
触れたところから鞭や針で打たれるのとは違う、妖精の力の流れを変えられる、なんとも言えない不快感が沸く。力を吸い取られるような。首を巡らせて見てみれば、主人の首から下がる鎖に金属の装飾がある。妖精の力を捻じ伏せる術師の道具。
護符だ。
「ごしゅじんさま」
ほ、と息が抜ける。これで殺そうとしたって殺せない。安心したらどっと疲れたように視界が翳る。
「やっと褒めてやれる。よくやった」
頭を強く撫でられて、抱え起こされる。ぐらりと揺れる感覚がしたが、主人の胸に凭れるとすぐにマシになってきた。辺りもよく見えるようになる。ハリュールが調教師と何か話している。
口元に杯が添えられて促される。水を含むと、すっと爽やかな香りがした。主人が飲む為に用意されたものだろう、淡いライムの風味。体の強張りや震えが引いていく感じがした。
「鞭だの針だのは随分痛くて恐ろしいのだと聞いたが、臆病なお前が耐えるとは」
毛並を整えるように撫でる手が優しい。纏う香の匂いは天幕の寝具とも同じはずなのにやっぱり違って、すごく久しぶりな気がする。もう大丈夫なんだと分かって涙が出てきた。
「なんだ、今泣くのか」
「本当に、ものすごく、怖いんです」
思わず訴えた。あの鞭や針は、他には知らないってくらいに痛くて恐ろしい。昔も今も、それは変わらない。
痛かった、怖かった。でも今日は、何より恐ろしかったのは、自分がそれに屈してしまわないかだった。いつになれば終わるのか、こんなに酷い仕打ち終わるまで耐えきれるのか。
「負けたらどうしようって」
柔く涙を拭った指がそのまま、いつものように虫食い痕を辿る。金の目がじっと覗き込んでくる。ぼやけた視界でも間違いのない加護の光。
「私が負けるものか。鸞の加護があるのだぞ」
……ああそうか、俺は主人のものなんだから。
いつものように迷いなく言い切られて、気が楽になってまた安心した。涙も引っ込んだ。すぐに泣いたのが恥ずかしくなってくる。照れて俯くのはしばらく許してもらえなかった。
じっと見下ろしてくる主人が手を離したのは俺の頬を大分揉んだ後で、ハリュールたちの話がどうやら一段落ついた頃合いだった。寝起きと同じ切り替えの良さで、主人は俺を座らせて二人へと向き直る。
「ではリーシャット様、どうぞご采配を。逆賊を捕らえましょう」
調教師が揚々と言って、主人へと恭しく一礼した。
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