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Ⅰ‐翡翠の環
氷菓
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乳と蜜、塩と、ミントを浸した香りづけの酒を少し。まろやかな白色が入った金物のボウルを押さえて、俺は菓子職人がスプーンを動かすのを眺めている。
ボウルを冷やすのが俺の役目。ボウルを持っていなくてもできると思うけど、部屋の冷房も同時進行、このほうが集中できるのは確かだし、何よりちゃんと手伝っている感じがしていい。王宮の宴でやったように、テーブルの横に立って菓子職人の助手のように振る舞うのだ。
氷菓作りは、いっぺんに凍らせるのではいけないという。美味しくするには少しずつ固まる温度を保ち、職人が氷の中に空気を混ぜられるようにする。
液体が凍り始めて、混ぜられて、豆のペーストのような状態になってくる。横から別のスプーンが伸びて、一口掬った。
主人のスプーンは主人の口ではなく、俺の口元へと運ばれた。明白な意図に俺は従順に口を開いた。舌に乗る味。温度。
「どうだ?」
口を閉じたところでスプーンを引っこ抜いて主人が問う。
「甘くて冷たいです」
少しだけ舌の上に乗せたまま考えて、こくりと喉に流して答えると頬を摘ままれた。菓子職人が反応に困っているのが分かる。むしろ逃げ道として、スプーンはちゃんと動き続けている。
氷菓はちゃんとおいしかった。出来上がりの気配に緑色の色玻璃で装飾を施された脚付のグラスを手に取った。これも冷やす。
どうぞと職人に差し出せば、出来上がった菓子が山盛りになる。雪とは違う、贅沢に手のかかった甘くて白い山。
空になったボウルを職人に託して、持ったグラスに左手も添える。上等な氷みたいな透明の器。落として割ったら鞭の数回では済まないだろう綺麗な入れ物だ。本当にこの屋敷には綺麗な物がたくさんある。
「では、失礼致します」
「ああ、ありがとう」
グラスと下がる職人の気配に気をとられていたら、主人が俺を抱き寄せた。慌ててグラスを持つ手をしっかりと締めた。
椅子に腰掛けた主人は俺もグラスの一部のように扱って、膝の上へと横抱きにする。慣れてしまった俺は諦めて、ボウルの代わりにグラスを胸の前に持って差し出し、今度は主人のスプーンが動くところを眺めた。
作るのに使われていた大振りな物ではなく、赤子の口にもおさまるような銀色の華奢なスプーン。三回に一回くらい、俺の口元にも運ばれる。俺は雛鳥のように、かぱと口を開けて受け入れた。
がちがちの氷じゃなくて、すうと溶ける柔らかな乳と蜜の甘さ。うまくできた、のではないか。俺の力ではなかろうが、おいしい。主人も多分そう思っている。なんとなく機嫌がいい気がする。
「んむ」
不意に、スプーンではなく主人の唇が近づけられた。押しつけ、口の中を貪る強引な舌。甘くて冷たい。金の瞳が俺を見ている。氷菓を食べても、寒期の外に居ても平気な体にぞわと震えが来た。
緩く舌を舐られて、震えの次に生まれるのは熱だ。ボウルを冷やし部屋を冷やし、氷を作る体に主人が熱を入れる。ふ、と息が乱れてくる頃に解放された。
「お前は冷たいな」
「……今はご主人様も似たようなものですよ」
白奴隷の俺は冷たいが、氷菓を食んだ主人の口も冷たい。何事もなかったかのようにまたスプーンが差し出される。食べる。主人が食べるところを眺めながら食べて――数度に一度、接吻が降ってくる。さっきとは違う軽く押しつけるだけの口づけ。
俺は氷菓が溶けないように意識して力を使いながら、その繰り返しを受け入れた。宙に浮いた爪先をついゆらゆらとはしたなく揺らしてしまっているのに気がついて、なるべく自然に止めた。グラスに霜がついているのもさりげなく指で拭う。
やがて空になったグラスを主人の手が取り上げテーブルに置いた。もう終わりかと思えば、そのまま抱え上げられる。
ベッドへと下ろされて組み敷かれる。見上げた顔を主人が撫でた。動く指は鼻から右頬を辿り、首へと落ちていく。虫食い痕を辿っている。
「近頃は星つきの白奴隷が値上がりしているらしいぞ」
「……星、ですか?」
降ってくる声。聞き覚えのない言葉に聞き返すと、笑って顎の下を擽られる。
「お前のことが噂になって、妖精憑きは虫食いのほうが質がよいのではと言われるようになったのだそうだ。それで虫食いでは響きが悪いので、星と。まあ流行だな」
思いがけない話だった。馬鹿馬鹿しい。そんなわけない――と思う。生まれたときはどうだが知れないが、少なくとも使われて力の減った奴隷では比べられないのは俺自身よく知っていた。奴隷商がそれを分からないはずもないのに。
でも、そんな話は案外よくある。肌の白いほうが氷精の力が強いとか、青い目が売れるとか、眉唾の迷信や流行り廃れは毎年聞いた。星だとかいうのも、いつもだったら俺も聞いていただろう。聞いて、今年は少しいい扱いをしてもらえるかな、それとも期待されて面倒かな、などと考えていたかもしれない。
くだらない話にさえ翻弄されて色んな奴に売られた。暑期や寒期の度に、その最中に、毎年毎年商人主人の間を渡っていた。だが今回が最後らしい。もう売られないらしい。
俺はリーシャット家の、アルフ様の白奴隷。偶然この人に見つけてもらって、それでどうしてかこうなった幸福な奴隷。たまには嫌なこともされるけれど、嫌なことの中で磨り潰されていく生活をしていたあの頃の自分に言ったなら、きっと殴って怒られる、その程度の嫌なことだ。
今は氷精の力も漲っていて、毎日過ごしやすい。大事にして頂いているなあ、とよく思うのだ。そんな主人、初めてだった。
「俺がいい奴隷だとして、それは主人がいいからです。虫食いは関係ありません」
「言えるようになったな」
また主人が笑う。本気だが、世辞か軽口ととられたかも知れない。主人にとっては俺へのこの扱いも教育も自分の好きで当たり前にやっていることだと言うから、俺がどうなろうとその程度なのかもしれないけれど。
どうにか少しくらいは感謝を伝えたい。と思うのも、奴隷には過ぎたことなのだろうが。
その気持ちのまま、首輪を辿るくすぐったい手に口づける。触れた皮膚の感触にどきどきしてやった後に緊張するが、この距離では誤魔化しも利かない。金の目が瞬き、細められるのが見えた。
暑期が過ぎていく。いつものベッドの上、ご主人様の腕の中。近づくその綺麗な色に見惚れながら、俺は何度目か、啄むような唇を受け止めた。
ボウルを冷やすのが俺の役目。ボウルを持っていなくてもできると思うけど、部屋の冷房も同時進行、このほうが集中できるのは確かだし、何よりちゃんと手伝っている感じがしていい。王宮の宴でやったように、テーブルの横に立って菓子職人の助手のように振る舞うのだ。
氷菓作りは、いっぺんに凍らせるのではいけないという。美味しくするには少しずつ固まる温度を保ち、職人が氷の中に空気を混ぜられるようにする。
液体が凍り始めて、混ぜられて、豆のペーストのような状態になってくる。横から別のスプーンが伸びて、一口掬った。
主人のスプーンは主人の口ではなく、俺の口元へと運ばれた。明白な意図に俺は従順に口を開いた。舌に乗る味。温度。
「どうだ?」
口を閉じたところでスプーンを引っこ抜いて主人が問う。
「甘くて冷たいです」
少しだけ舌の上に乗せたまま考えて、こくりと喉に流して答えると頬を摘ままれた。菓子職人が反応に困っているのが分かる。むしろ逃げ道として、スプーンはちゃんと動き続けている。
氷菓はちゃんとおいしかった。出来上がりの気配に緑色の色玻璃で装飾を施された脚付のグラスを手に取った。これも冷やす。
どうぞと職人に差し出せば、出来上がった菓子が山盛りになる。雪とは違う、贅沢に手のかかった甘くて白い山。
空になったボウルを職人に託して、持ったグラスに左手も添える。上等な氷みたいな透明の器。落として割ったら鞭の数回では済まないだろう綺麗な入れ物だ。本当にこの屋敷には綺麗な物がたくさんある。
「では、失礼致します」
「ああ、ありがとう」
グラスと下がる職人の気配に気をとられていたら、主人が俺を抱き寄せた。慌ててグラスを持つ手をしっかりと締めた。
椅子に腰掛けた主人は俺もグラスの一部のように扱って、膝の上へと横抱きにする。慣れてしまった俺は諦めて、ボウルの代わりにグラスを胸の前に持って差し出し、今度は主人のスプーンが動くところを眺めた。
作るのに使われていた大振りな物ではなく、赤子の口にもおさまるような銀色の華奢なスプーン。三回に一回くらい、俺の口元にも運ばれる。俺は雛鳥のように、かぱと口を開けて受け入れた。
がちがちの氷じゃなくて、すうと溶ける柔らかな乳と蜜の甘さ。うまくできた、のではないか。俺の力ではなかろうが、おいしい。主人も多分そう思っている。なんとなく機嫌がいい気がする。
「んむ」
不意に、スプーンではなく主人の唇が近づけられた。押しつけ、口の中を貪る強引な舌。甘くて冷たい。金の瞳が俺を見ている。氷菓を食べても、寒期の外に居ても平気な体にぞわと震えが来た。
緩く舌を舐られて、震えの次に生まれるのは熱だ。ボウルを冷やし部屋を冷やし、氷を作る体に主人が熱を入れる。ふ、と息が乱れてくる頃に解放された。
「お前は冷たいな」
「……今はご主人様も似たようなものですよ」
白奴隷の俺は冷たいが、氷菓を食んだ主人の口も冷たい。何事もなかったかのようにまたスプーンが差し出される。食べる。主人が食べるところを眺めながら食べて――数度に一度、接吻が降ってくる。さっきとは違う軽く押しつけるだけの口づけ。
俺は氷菓が溶けないように意識して力を使いながら、その繰り返しを受け入れた。宙に浮いた爪先をついゆらゆらとはしたなく揺らしてしまっているのに気がついて、なるべく自然に止めた。グラスに霜がついているのもさりげなく指で拭う。
やがて空になったグラスを主人の手が取り上げテーブルに置いた。もう終わりかと思えば、そのまま抱え上げられる。
ベッドへと下ろされて組み敷かれる。見上げた顔を主人が撫でた。動く指は鼻から右頬を辿り、首へと落ちていく。虫食い痕を辿っている。
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「……星、ですか?」
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「お前のことが噂になって、妖精憑きは虫食いのほうが質がよいのではと言われるようになったのだそうだ。それで虫食いでは響きが悪いので、星と。まあ流行だな」
思いがけない話だった。馬鹿馬鹿しい。そんなわけない――と思う。生まれたときはどうだが知れないが、少なくとも使われて力の減った奴隷では比べられないのは俺自身よく知っていた。奴隷商がそれを分からないはずもないのに。
でも、そんな話は案外よくある。肌の白いほうが氷精の力が強いとか、青い目が売れるとか、眉唾の迷信や流行り廃れは毎年聞いた。星だとかいうのも、いつもだったら俺も聞いていただろう。聞いて、今年は少しいい扱いをしてもらえるかな、それとも期待されて面倒かな、などと考えていたかもしれない。
くだらない話にさえ翻弄されて色んな奴に売られた。暑期や寒期の度に、その最中に、毎年毎年商人主人の間を渡っていた。だが今回が最後らしい。もう売られないらしい。
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暑期が過ぎていく。いつものベッドの上、ご主人様の腕の中。近づくその綺麗な色に見惚れながら、俺は何度目か、啄むような唇を受け止めた。
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