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Ⅰ‐翡翠の環
綿詰めⅱ
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人の気配に目が覚め、はっとした。スパイスの匂いがする。食事の時間らしい。
あれほど緊張していたのに慣れないことに疲れたのかいつもより深めに眠ってしまったようだった。気づけば横になっていて慌てて起き上がる。載っていた布団が落ちて急いで拾い上げ元の場所に戻した。気づかれなかったのか、寝ていたことや布団を落としたことへの怒鳴り声はない。部屋はちゃんと適温にできていた。
しかし改めて振り向けば、歓声を上げてしまいそうだった。祭の日みたいだ。
いつの間にか室内の灯りのすべてに火が入れられていた。きらきらと明るく眩しい。ついたての陰から覗くと、主人と目が合い怯む。食事を運んできた召使がいなくなるとテーブルへと俺を手招く。
寄ってなにか冷やす物があるのかとテーブルの上を眺めていたら、腕を軽く引っ張られた。長椅子の内側、主人の横まで近づくと腰を抱えて膝の上へと座らされる。尻の痛みは引いていた。
スプーンで粥を掬って差し出された。口元に。冷ませ、という意味ではないだろう。
「食え。腹が減ったろう」
「あ、はい……」
味付けのされた黄色い粥。肉や野菜も入っている。どう見ても奴隷の食事ではないが。
うろたえる俺に主人が言うのでとりあえず返事をして――恐る恐る顔を寄せてスプーンを咥えると香りが鼻を突き抜けて色んな味を感じた。
いつも食べている物とはまるで違う。いつもはほとんど塩気だけの粥やパンで、こんなに複雑な食べ物ははじめてかも知れない。目が覚める感じがした。飲みこんでも味と香りがする。
「どうだ」
「香りが、強くて……味がします。……塩気と、あと甘くて、と、おいしいです……」
「……なるほど」
「あ」
我ながらたどたどしい感想の間にスプーンで掬った粥を、主人は今度は自身の口へと運んだ。思わず声を上げてしまう。
「――なんだ?」
「っいえ、なんでも」
奴隷が食べた食器で食べるなんて、と思ったが――今更だった、グラスも使っていたし、接吻までしたのだから、俺の顔と同じで気にならないのだろう。本当に変わり者の主人だ。俺は視線から逃げようと身を竦めたが、あまりにも近くて多分無駄だった。
一口、自分の口へ。一口、次は俺の口へ。そうされるものだから、俺は主人の動き、食べるところを見ていなければならなかった。主人の側も俺を見ていた。
膝の上で主人の手で、主人に見られながら主人と同じ料理を食べる。具の入った粥は噛むたびに違う味がする。情報が多くていっぱいいっぱいだ。姿勢を保つ努力をして、噛んで飲みこむ、息を吸って、次を待つ。
主人と共に食事をするなんて、性奴隷とはこういうものなんだろうか。他で見たのとは何か違う気がするが詳しいわけでもなし――それに違ったとしてどうせ、俺はこの主人に従うしかないんだけど。
粥が終って、白桑の実は摘まんで直接口に運ばれた。指を噛まないようにと一層緊張したが、甘くておいしい。これは食べたことがあったが、口にしたのはいつぶりだろう。甘いものだって、隠れて花を咥えたときか、祭の日の施しで飴を貰ったときか。
食事がどうにか終わっても、主人はなかなか放してくれなかった。口元を布で拭われた後、指先でも拭われた。揉んで、さらに顔の他のところにも指で触れられる。どうも虫食い痕を辿っているようだ。首と鎖骨、胸のあたりにも触れて、首輪を弄ってようやく手が離れる。
ずっと見られて触れられて、何をされるのかとどきどきしたがそれだけだった。食事の片付けが来る前に俺は解放された。
「少し出る。お前は此処で大人しくしていろ」
「はい」
言われて、俺は出ていく主人を見送り、元居たベッドへと戻った。部屋の隅にすべきかとも思ったが、さっき居ろと言われたのはそこだったから。疲れはとれていたし、また寝入る失態は避けねばと目は開けていた。
そのうち召使がぞろぞろと六人もやってきて、片付けついでに俺を見ていった。皿の枚数に不釣り合いに多いから、見に来たんだと思う。ついたての向こうから見えたのは若い女ばかりだった。俺はいつものように俯いてやりすごした。
俺には特になにも言いつけず、食器の片付けについてぽつぽつ言う以外は何も話さずに出ていったが、出た先で急に声が聞こえはじめたのは、多分俺の話だろう。新しい奴隷は虫食い顔、どうして主人の部屋に居るのかしら、なんて。
部屋の灯りが輝くのやカーテンが揺れるのを眺めて過ごして時間は過ぎた。夜の鐘が聞こえてきていくらか経ってから、主人は戻ってきた。
寝間着に着替えて髪を解いた主人は俺を脱がせて、似たような一枚のさらさらの服に着替えさせて寝支度を言いつけた。本当の便所は外の少し離れた場所、顔と口を洗って、横になった主人にそろりと近づくとやはり布団の中に引きこまれた。
昼寝のときとは違って横に抱えられた。下は柔らかく、肌に当たる布もなめらかで、すぐ近くにある体温は奴隷仲間ではない大きな体で、ふんわりとよい匂いがする。
今回も、それだけだった。尻を触られたりはしなくて、ただ寝るだけらしい。
「……あの、部屋は、冷やしたままで?」
寝そべった俺を落ち着けたところで何か巻物を読み始めた主人に問いかけると、こちらは見ずに頭に手を置かれた。引き寄せられるのに従って、主人の胸に額をつける。
「いや、もういい、休め。お前も寝ろ」
「はい、分かりました……」
返事をして、命じられたので目を閉じた。閉じた瞼の向こうで主人が読み物をしている。灯りが消えて――主人も起きているのを止めたらしい。俺を抱え込んで、少しして寝息が聞こえ始めた。
そこで俺はほんの僅かだけ力が抜けたが、目は開けないようにしていた。そんなに眠くもないと思ったが、やることがないのでそうしているうちに眠ってしまった。
あれほど緊張していたのに慣れないことに疲れたのかいつもより深めに眠ってしまったようだった。気づけば横になっていて慌てて起き上がる。載っていた布団が落ちて急いで拾い上げ元の場所に戻した。気づかれなかったのか、寝ていたことや布団を落としたことへの怒鳴り声はない。部屋はちゃんと適温にできていた。
しかし改めて振り向けば、歓声を上げてしまいそうだった。祭の日みたいだ。
いつの間にか室内の灯りのすべてに火が入れられていた。きらきらと明るく眩しい。ついたての陰から覗くと、主人と目が合い怯む。食事を運んできた召使がいなくなるとテーブルへと俺を手招く。
寄ってなにか冷やす物があるのかとテーブルの上を眺めていたら、腕を軽く引っ張られた。長椅子の内側、主人の横まで近づくと腰を抱えて膝の上へと座らされる。尻の痛みは引いていた。
スプーンで粥を掬って差し出された。口元に。冷ませ、という意味ではないだろう。
「食え。腹が減ったろう」
「あ、はい……」
味付けのされた黄色い粥。肉や野菜も入っている。どう見ても奴隷の食事ではないが。
うろたえる俺に主人が言うのでとりあえず返事をして――恐る恐る顔を寄せてスプーンを咥えると香りが鼻を突き抜けて色んな味を感じた。
いつも食べている物とはまるで違う。いつもはほとんど塩気だけの粥やパンで、こんなに複雑な食べ物ははじめてかも知れない。目が覚める感じがした。飲みこんでも味と香りがする。
「どうだ」
「香りが、強くて……味がします。……塩気と、あと甘くて、と、おいしいです……」
「……なるほど」
「あ」
我ながらたどたどしい感想の間にスプーンで掬った粥を、主人は今度は自身の口へと運んだ。思わず声を上げてしまう。
「――なんだ?」
「っいえ、なんでも」
奴隷が食べた食器で食べるなんて、と思ったが――今更だった、グラスも使っていたし、接吻までしたのだから、俺の顔と同じで気にならないのだろう。本当に変わり者の主人だ。俺は視線から逃げようと身を竦めたが、あまりにも近くて多分無駄だった。
一口、自分の口へ。一口、次は俺の口へ。そうされるものだから、俺は主人の動き、食べるところを見ていなければならなかった。主人の側も俺を見ていた。
膝の上で主人の手で、主人に見られながら主人と同じ料理を食べる。具の入った粥は噛むたびに違う味がする。情報が多くていっぱいいっぱいだ。姿勢を保つ努力をして、噛んで飲みこむ、息を吸って、次を待つ。
主人と共に食事をするなんて、性奴隷とはこういうものなんだろうか。他で見たのとは何か違う気がするが詳しいわけでもなし――それに違ったとしてどうせ、俺はこの主人に従うしかないんだけど。
粥が終って、白桑の実は摘まんで直接口に運ばれた。指を噛まないようにと一層緊張したが、甘くておいしい。これは食べたことがあったが、口にしたのはいつぶりだろう。甘いものだって、隠れて花を咥えたときか、祭の日の施しで飴を貰ったときか。
食事がどうにか終わっても、主人はなかなか放してくれなかった。口元を布で拭われた後、指先でも拭われた。揉んで、さらに顔の他のところにも指で触れられる。どうも虫食い痕を辿っているようだ。首と鎖骨、胸のあたりにも触れて、首輪を弄ってようやく手が離れる。
ずっと見られて触れられて、何をされるのかとどきどきしたがそれだけだった。食事の片付けが来る前に俺は解放された。
「少し出る。お前は此処で大人しくしていろ」
「はい」
言われて、俺は出ていく主人を見送り、元居たベッドへと戻った。部屋の隅にすべきかとも思ったが、さっき居ろと言われたのはそこだったから。疲れはとれていたし、また寝入る失態は避けねばと目は開けていた。
そのうち召使がぞろぞろと六人もやってきて、片付けついでに俺を見ていった。皿の枚数に不釣り合いに多いから、見に来たんだと思う。ついたての向こうから見えたのは若い女ばかりだった。俺はいつものように俯いてやりすごした。
俺には特になにも言いつけず、食器の片付けについてぽつぽつ言う以外は何も話さずに出ていったが、出た先で急に声が聞こえはじめたのは、多分俺の話だろう。新しい奴隷は虫食い顔、どうして主人の部屋に居るのかしら、なんて。
部屋の灯りが輝くのやカーテンが揺れるのを眺めて過ごして時間は過ぎた。夜の鐘が聞こえてきていくらか経ってから、主人は戻ってきた。
寝間着に着替えて髪を解いた主人は俺を脱がせて、似たような一枚のさらさらの服に着替えさせて寝支度を言いつけた。本当の便所は外の少し離れた場所、顔と口を洗って、横になった主人にそろりと近づくとやはり布団の中に引きこまれた。
昼寝のときとは違って横に抱えられた。下は柔らかく、肌に当たる布もなめらかで、すぐ近くにある体温は奴隷仲間ではない大きな体で、ふんわりとよい匂いがする。
今回も、それだけだった。尻を触られたりはしなくて、ただ寝るだけらしい。
「……あの、部屋は、冷やしたままで?」
寝そべった俺を落ち着けたところで何か巻物を読み始めた主人に問いかけると、こちらは見ずに頭に手を置かれた。引き寄せられるのに従って、主人の胸に額をつける。
「いや、もういい、休め。お前も寝ろ」
「はい、分かりました……」
返事をして、命じられたので目を閉じた。閉じた瞼の向こうで主人が読み物をしている。灯りが消えて――主人も起きているのを止めたらしい。俺を抱え込んで、少しして寝息が聞こえ始めた。
そこで俺はほんの僅かだけ力が抜けたが、目は開けないようにしていた。そんなに眠くもないと思ったが、やることがないのでそうしているうちに眠ってしまった。
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