緑を分けて

綿入しずる

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フクロウの飛来(前)

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 ドアを叩く音は常より早く響いた。叩き方も微妙にいつもと違ったが、それで目覚めたセヴランには察知する余裕がなかった。もそりと動き、まだ毛布に包まっていたい気持ちと、叱られ煩く言われたくはない気持ちを秤にかける。一週間前にも怒られたばかりだ。返事をしてから寝たのでカイは暫らく黙って寒空の下で待っていたのだ。もう勝手に開けて入ってきなよとセヴランは言ったが、そういう用途の鍵ではないんだと真面目な男は首を縦に振らなかった。じゃあもう一つ合鍵をあげるという提案のほうは、怒りが誤魔化される程度には心惹かれた様子だったが。
 セヴランはカイと会うこと自体は楽しみにしているが、夜に酒場に出るようになったし、寒い朝はつらい。八時はちょっと早すぎるのだ。せめてもう少し遅い時間にできないのかと相談したが、調整の難しさに保留された。それで結局今日もそんな時間――より早いのは時計がないので気づかなかった。
 ――またノッカーが鳴らされた。
「はーいー……ちょっと待って……」
 仕方なく返事を叫び、昨夜の酒が残っている体を叱咤してセヴランは起き上がった。頭の横で生い茂った星葉蔦キッカが揺れる。髪飾りのように広がり、背に向かって垂れさがっていた。これ面倒臭いやつだな、と思うが、面倒臭いのは彼ではなく髪を解いて鋏を入れるカイやデニスのほうである。それも理髪店に行ってからは大分楽にはなったものだが。
 目を擦りつつ服を着て、もう一枚羽織りながら玄関を目指す。一人暮らしの家は寒く、はいはいと返事をして握った取っ手は冷たく身が竦んだ。
「お待たせ……」
 なお冷えた外気にまだ眠たい意識が揺り起こされる。そうして、セヴランの目はばっちり覚めた。
 何せそこに立っていたのはカイでもデニスでもなかった。見知らぬ女が立っている。男のようにズボンを履いた出で立ちだったが、長い黒髪を編んで纏めていて化粧をしている、美女である。彼女は出てきたセヴランを見るや否や、その姿に、手にしていた板を翳した。掌より大きい透明のガラス板が白く、焼きつく。
「すごい! 本当に生えてる」
 頭に蔦を絡めた男の姿が使い捨ての板に焼きつけられる。セヴランも庭になったばかりの頃に見た覚えがある――軍でも用いられる写真機の一種だ。
「いい絵だわ。すみませんもう一枚、今度は右を向いていただいても?」
「……何、だれ?」
 明るい声音にセヴランは眉を寄せた。不意打ち自体もそういう顔をさせるには十分だったが、まずそれが気になった。肩に提げた鞄の中から新たな板を取り出そうとする女は茶色い外套を着ている。灰色の軍服や緑のマント――園丁官ではない。
 顔にもやはり見覚えが無い。まったく素性のしれない相手だった。てっきりいつもの訪問だと思って開けてしまったが、相手が男だったならここでもうドアを閉めていたかもしれない。
「申し遅れました、自分、こういうものです」
 しかし相手は無下にするには美しかった。白く息を弾ませて微笑み、写真機の代わりに手にした名刺を差し出す。華奢で見るからに柔な、やはり女のものに違いない両手から、セヴランは摘まむようにしてその一片を受け取った。羽を広げたフクロウの図版。その足が引っ提げる文字に瞬く。
「サルテール新聞社……」
 サルテール新聞社記者マルガレータ・ヤンカー。
 名刺にはそうあった。毎週月曜発行、首都最大手の大衆紙、通称フクロウ新聞ことサルテール報。その存在はセヴランもよく知っていた。いつも買うほど熱心な読者ではないが、手に入りやすいので暇潰しにはよく使う。その、記者。
「ええと、何の用?」
 まず何者かは分かったが知りたいところにはもう一歩だ。初対面の女性の前に立つには崩れた格好をしているのに思い至り、シャツのボタンを留めながら再度訊く。男の肌に恥じらうようなことは一切なく、美女は――マルガレータは華やぐように笑った。
「この度庭について記事を書くことになりまして、その取材に回っています。プレーツさんもそうだと伺ったものですから、朝早くからですが――そのほうが狙い目とも聞いたので」
 成程、とセヴランは頷いた。園丁官に聞いたわけではなさそうだなと思った。それなら同伴してくるだろうとは彼にも予想がついた。
 なら近所の噂好きが言ったのだろうなとも思った。こうして生えているときに出歩くことはまずないが、軍服姿の園丁官の出入りは目立つ。セヴランの場合は頻度も高い。何か言われていても何ら不思議ではなかった。
 しげしげと頭を眺める視線にどういう反応をすべきか迷いながら、セヴランは寝癖を整えるついでに星葉蔦の端も弄って、肩を竦めた。
「まあ見てのとおりだけど。でも俺はなんていうか、生えてるだけだから、詳しいわけじゃないよ」
「ほう」
「髪の毛とかもなんで生えるのかって言われたら分かんないでしょ、なんかそういうもん。だから訊かれたって知らないよ」
「でも専門家が来るんですよね? なんと言いましたか、えー」
「園丁官」
「そう園丁官! その話も聞きたいんですよ」
「もうすぐ来るよ」
 セヴランは向こうの角を覗きこむようにしてみたが、マルガレータは振り向きもしなかった。恐らくまだ来ないと踏んでいた。まだ八時にはなっていない、彼女は見計らって、普段軍服の者たちが来ると聞いた時間より早く来たのだ。セヴランがいつもどおりと思い込んで出て来てくれそうで、園丁官が来るまで少々ある。そういう頃合い。
 まっすぐセヴランを見つめて、口にする。
「園丁官さんにも勿論お聞きしますが。プレーツさんのほうのお話も聞きたいんです、そうやって植物が生えたらどうなるとか、普段どういう生活をしてるかとか、それこそ園丁官さんはどんな感じだとか、そういう視点が欲しいんです。ちょっとお話できませんか?」
 熱心な声だった。並べられただけでも長いのに、セヴランは先程貰った名刺を既に持て余し折り曲げながら呟いた。
「……寒いし中入っていい?」
「ええ、中でゆっくりお話しましょう、是非」
 別にそういう意味で言ったわけではなかったが。――美女がそんな風に言うのでセヴランの心は素直に揺れた。悪い気分ではなかった。

「おはようございます、園丁官です」
 カイはいつものように八時の鐘を遠くに聞きながら、慣れた道を通って扉をノックした。いつもの回数、いつもの調子だった。わざわざ名乗るのはセヴランが寝ている可能性があるから、呼びかけとしてだった。
 いつもどおりではなかったのは中からの返事の早さだ。ドアが開くまでも時間がかからなかった。きっちりシャツのボタンを留めて上着を羽織りきっている姿に、カイは目を丸くした。
「起きてたか、珍しいな」
 挨拶がてら言って揺れる緑の蔦も確かめつつ、中へと進んだカイはそこで予想外の言葉を聞いた。
「なんかね、先客が居るから」
「先客?」
「新聞書いてる人だって。庭の話が聞きたいってさ」
 見慣れた居間の中、背凭れのついた椅子のほうに腰掛ける女がにこりとしたのを確かめたところで、カイは廊下に引き返した。セヴランの腕を掴んで。
 少し驚いた風の、白葡萄色の瞳とかち合う。そこで幾分声を潜めた。
「新聞、記者? 今の人が?」
「うん、あー、名前書いたのどっかやったな……」
 手慣れたいつもの仕事、それもセヴランに対してで緩んでいた表情がすっかり険しい。セヴランは数分前まで名刺を摘まんでいた指先へと視線を逃した。なんだかまずいことをしたらしいと察して眉が下がる。
「なんで入れた?」
「外で話してると寒くて」
「いや、話したのか。何を?」
「今は、俺は何種類か生えるよって話を……――話しちゃ駄目って言われてなくない?」
 責める調子には少々反発もする。彼だって、悪いことだと分かっていればさすがに避けた。いくら相手が美女でも負けなかったと思う。こうしてカイに叱られるのは楽しくない。
 一度見返した瞳に、カイもはたとする。
「確かに……ああうん、貴方が何を言ったかは後で聞く。後だ」
 庭が口外すべきではないこと――特に黄金果樹ゴルトルントなど重要標本の採取については秘匿の誓約リルがされているが、逆を言えばそれ以外は別に構わず話ができる。あまり吹聴されるのは好ましくはないが、その程度だった。相手が一般人であれば。
 焦って問い詰めてしまったが、セヴランを責めるのは誤りだと思いなおした。文句を言う先は向こうだ。カイは改めて、一呼吸して居間に踏み込んだ。女記者は相変わらず落ち着いて腰掛けている。
「新聞社の方ですか? どちらの」
「はじめまして、カイ・エッカルト園丁官。私、サルテール新聞社の者です」
 もう名前を知られているのに面食らう。セヴランを振り返ると頷かれた。溜息を呑み込んで、カイは彼女の前へと踏み出した。差し出される名刺を受け取り、一瞥して向き直る。
「困ります、こういうことは。取材でしたら本部に問い合わせをしていただかないと」
「プレーツさんの了解をとってプレーツさんのお話を聞いただけです。園丁官本部の話を聞きたいときにはまた改めて申し込みをさせて頂きますので、ご心配なく」
 受け答えは堂々として手慣れている。相手は個人でもない。此処で叱責しても埒が明かないと見て、カイは一歩身を引いた。彼女の通り道を開ける為に。手振りで外を示す。
「すみませんが、もう帰ってください。看過できません」
「これから採取をするんでしょう、見学させてもらえませんか?」
 厚かましい言葉には眉が寄る。自分が来たのだからこれ以上の勝手はさせられなかった。美女が見つめたところで揺らぎは見せず、姿勢を崩さず応じる。
「そういう権限は自分にはありません。然るべき手続きをお願いします。このことは上に報告します」
「秘匿はされてませんよね? 家族や友人などの同席は問題ないと聞いています。実例があると」
「秘匿はないけど取材は別です。困ります。任務に支障をきたす場合には排除の指令があります」
 言いきるとマルガレータは肩を竦めた。
「排除。武力行使ですか」
 剣呑な響きにはカイの後ろで聞いていたセヴランのほうが驚いた。緑のマントの背を窺い、狼狽える。
「……そういうことはしたくないと思っています。退席を」
 カイは動かずに再度促した。軍人として最低限訓練はしているが、経験はない。得意だとも思わなかった。暴れる悪漢ならいざ知らず、目の前で澄ましている女性の腕を掴んで外へと放り出すのはまったく良い手とは思えなかった。それ以前に、怒鳴りつけるような真似も――こうした言い合いの時点で御免だった。静かに、さっさと帰ってほしい。それに尽きる。
 穏当さは保つが譲らない青年に、マルガレータはいかにも仕方が無いという顔をして、しかしさっと立ち上がった。割に大股で歩みながら呟く。
「十分でプレーツさんの友人になっておくべきでしたね。そうしたら横でお茶していられた」
「あーうん、別に見てて楽しくはなかったと思うよ。切るだけだもん。ね」
「今日のところは失礼します。今度、お話も行くと思います」
 慌てて口走る当事者の言葉はさらりと流して微笑む。二人ともに笑いかけて玄関に向かうのを、セヴランが見送った。
「お忙しいところお邪魔しました、また是非お話を聞かせてくださいね」
「ああ、いや」
 挨拶にはろくな返事ができなかった。閉めた扉の鍵はきっちりかけて戻る。さっき開けたばかりのカーテンをカイが用心して閉めた、暗くなった部屋で向き合うと目が泳いだ。
「君ああいう感じだったよねーそういえばさ。女の子にもそうなんだ?」
「性別は関係ない」
「お茶淹れようとしてたんだった。持ってくるから、座っててよ」
「……アンタは対応が違いすぎやしないか?」
 緊張した空気を和らげようとする口は逸って動く。初め、自分たちのときは茶が出てこないどころか椅子に座らせてももらえなかったものだがとカイは呆れて――そのお陰でようやく息が抜けた。鞄を置きなおしていつものように、デニスが踏み台と揶揄する小さな椅子のほうに腰を下ろす。
「……だって一応女の子だし。……駄目だって言われてたら俺だって断ったけど。分かんなかったし、すぐ君が来ると思ったし、寒かったし。怒んないでよ」
「怒ってるってより困ってる。本部に連絡するから、何を話したか教えてくれるか」
 弱りきった言い訳には首を振り、まず取り出すのはカルテや鋏ではなく、通信機だ。今起きたことの連絡が最優先だった。セヴランも頷いて腰掛けた。その珍しい道具の見目にすぐ思い出す。似たような物を先程見た。
「あー、あれ、写真撮られた。生えてるとこ」
「写真まで?」
「ドア開けたとこですぐだから断る暇もなかったよ」
 カイは眉を寄せた。見慣れた新聞の一面を思い出す。絵や写真がつくような記事は大体目立つ場所にあって、字数も多い。大きく見出しにするのではないかと思われた。何にせよ無許可の掲載など最悪だが――
 考えるうちにも、目の前のセヴランの元気がないのが気になった。今日は一番目立つところに生えた植物のほうは相変わらず張りのある緑色をしているというのに、本人は萎れたようだ。カイは努めて深呼吸した。
「貴方には、怒ってないから。――嫌じゃなかったか?」
「……まあ、そんなに?」
「なら、まだ……いいけど。他の庭は嫌かも知れない。貴方も次は家に入れないで――話すのも断るようにしてくれ。こういうのは同じ対応にするほうがいい」
「あー……うん、それは確かにちょっとあれかもな」
 セヴランは以前本部で話した少年のことを思い出した。話すのは楽しかったが、聞き出されるというのは別な気がした。それに付き合ってまた母親にでも叱られたりしたら可哀そうだとも思う。セヴランも今結構悄気ている。口煩さは相変わらずだと思っていた園丁官が元は全然つれなかったのを目の当たりにして思い出し、冷たくされたような気になっている。
 ――あのときは別にやでもなかったけど、今は嫌だなあ……
 美人だからと流されるんじゃなかったなと反省をした。自分に怒っているわけではない、というのが本当だと頭では分かっていても、小さな棘が刺さるような心地の悪さがあった。それで、その棘を取り払うように肌を擦った。自分の腕などでは足らず、セヴランの話を聞いて通信を始めたカイの左手をとり、些か動揺して逃げかけたのを握りこみ――目が合う。結局振り払われなかったのをよいことに話が終わるまでの待ち時間揉んで擦った。
 前にも思ったとおり大きさは同じくらいだが幾分指が太い、体格と同じ雰囲気で差のある手を、掌から指先、骨や爪の形、皮膚の質感まで確かめるように触れた。
 指を絡めてみるとカイのほうは意識して動かないようにしていると分かるのが、却って心を解した。拒絶ではなくただ律している。カイのそういう真面目なところがセヴランは好きだった。
 通信機の妙に平坦な声が途切れる頃には、互いの手がすっかり温まっていた。
「……真面目な話をしてたんだが」
「だから手ぇ握っただけでしょ」
 ようやく自分に向けられた声はいつもの調子で窘めるものだったので、セヴランはほっとした。大人しく話し終わるまで待ったのだと主張して、ぱっと放す。本当はもっと握っていたかったが、これから採取だ。仕方なく両手を空けて座りなおす。
 採取の後は予定を変更して他の庭を周り記者が出没していないか確認しにいくように、との指示をセヴランも聞いていた。追加の連絡が来る可能性を見越して卓上に置かれたままの通信機を眺めて、常より姿勢よく剪定を待った。
 星葉蔦に触れる手はいつものように丁寧であり――庭に触れる内にカイの心も一旦は凪いだ。見事な房を取り上げて、熱い茶を一杯だけ飲み、若干早いタイミングで保護剤を剥がして出る。そうして日常から少し外れ、庭師は冷たい風吹く道を急いだ。
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