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白銀の君との結婚
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ティアナンは、アリアン――白銀の名前を冠したドラゴンの貴公子だった。あの頃は竜の国を出て気ままな一人旅をしていて、宴の気配に此処に立ち寄ったのだという。そこで俺に出会いあの約束をしたので、報告の為に国に戻った。人の国とは違う時間の流れる、彼方の竜の国。婚約者ができたことを周りに祝われつつ、ちゃんと、俺との結婚の為の色んな準備をしてくれていたらしいが――あとはこのとおりだ。再会までこんなにかかった。彼にとっては一月、俺にとっては十七年。
それほど待ったのにあの後は本当にすぐ、うちへの結納品だという数々の宝物が届けられた。俺との交換だから俺に見立てたと、大きく毛並みの素晴らしい黒羊が五頭、目の色と似せた青いトパーズ石、魔法で織られた美しい布や銀の盃。……俺にそんなに価値があるかと思ってしまうほどの品だった。
そしてその後。ティアナンは指輪をくれたときのように俺に訊ね、こっちの、人間の結婚式をしてくれた。俺たちは憧れの婚礼衣装を二人で着て――二人とも男の服だが――誓いをして、改めて指輪を交換した。今度は職人が作った、永遠を象徴する彫り紋様のある指輪だ。俺はティアナンの髪の指輪の上に重ねてつけた。とても綺麗だ。
家族や親戚、友達も従業員も、周りは皆祝福してくれた。男同士というのはさすがに気にしたようだったが、それ以前にまあドラゴンだったので……そのへんは、という感じだ。セオドアとロナンも今度は祝宴の酒を美味しく飲んで酔い、歌ってくれた。
この結婚で俺、そして家族も、アリアンの一族ということになった。ドラゴンの一派、風の眷属だ。シルフはもう契約でゴネないだろうし、水棲馬もより大人しく従ってくれる。ドラゴンはそれだけ強いのだ。
さらにはうちの国のお偉いさんもやってきて挨拶された。我がカームーア家のみならずこの町や国も、俺と彼の結婚で得られるものがたんまりあるらしい。政治の詳しいところまでは分からないが――彼が滞在することにしたので、その間此処はドラゴンの住む国、ドラゴンの居る町だ。何かすれば彼らも怒らせる、と皆思えば慎重になって、色々有利になるんだろう。
――あとは、あの女性にも会った。黒い出で立ちの少女。あのときと同じ綺麗さだったので、この人もやはり人間じゃないなと一目で思ったのだが。
「これは麗しの黒真珠公。貴女のような方が我々の祝いに?」
ティアナンがそう呼んだのですごく驚いた。それは西の海の偉いウンディーネの雅称だ。俺のような人間でもよく聞く、昔話に出てくるほどの。
「ええ。この町には友人が住んでいて、私も別荘があるの。だから素敵なお隣さんが来たのだと思ってご挨拶にね」
だから、あんなことが出来たんだ。ドラゴンとの約束の指輪を隠すほどの魔法。……多分、ティアナンがすぐに戻らなかったのもあの魔法の力が働いたんだと思う。単純に俺の記憶を消すだけ、指輪を見えなくするだけじゃなく、すべてがそうなるようなものだった。
「お祝い申し上げるわ。結婚おめでとう、白銀の君ティアナン。そしてネイト」
彼女は美しい所作で一礼して挨拶を述べ――俺に囁いた。夜の海の色の瞳が少し、申し訳なさそうにする。
「……悪いことしたかしらね。……お似合いになったわ。お幸せに」
「いいえ……――ありがとうございます」
詫びは指輪を隠したことへのものに違いない。彼女も覚えていたんだ。
いやけど――その魔法のせいでこれだけかかったのは確かだが。今までつらい思いをしたものの、彼女の気遣いは人間寄りの配慮だったと思う。あのまま結婚していたら別の大変な思いをしただろう。相手がドラゴンとも知らず口説いて婚姻までしてしまった浅はかな子供の俺だとどうなったか分からない。だから恨みとかは全然ない。
……勿論婚姻についての後悔も全然ないけど。ドラゴンだとかそんなこと関係なしに、あの日から今まで、彼のことを愛しているから。
町はずれ、海の見える丘の上、ティアナンが降り立ちやすい場所に俺たちの新居が建てられた。思い描いていた普通の家とはまったく違う、列柱の並ぶ広々とした空間は祭祀場のようでもある。国の支援、その手の技術に長けた隣人たちの協力のお陰で三日ほどで出来上がってしまった。俺の部屋とか生活のスペースもちゃんとあるけれど、俺も外が見える場所で過ごすのがお気に入りだ。一緒に居るなら彼が過ごしやすい場所がいいし、出掛けた彼が帰ってきたらすぐ迎えられる。
再会までに長くかかったように、国の時の流れが違いすぎ向こうに行けばすぐには戻って来られないので、まず俺の寿命分くらいはこっちで過ごすことに決めた。ティアナンは困らないのかと思ったが、百年くらいちょっとだと笑い飛ばされた。竜の国も長らく戦争などなく落ち着いているので平気らしい。
今は、向こうから水や食べ物を貰って体を慣らしている最中だ。美味しいものが多い。特にエルフの蜜酒は素晴らしい。これを飲み干すほど、俺の体は隣人たちと似ていくらしい。そういう効果はともかく、とりあえず美味しく飲んだ後は元気になって体が軽くなる。昔話からの噂のとおり、どこまででも走れそうだ。
さて。……結婚式や新居で浮かれきっていたけど、その先の生活もある。むしろそっちが結婚の本番だということは俺にも分かっている。そうなると……夜の営みとかも気になってくる。今日ももうすぐ帰ってくる愛しいあの人。俺は触れたい。でも男と男で、ドラゴンと人で、どういうかたちになるんだろうか、もしやしないものだろうか、という悩みが数日俺を悶々とさせていた。一応、毎日デートの日のように風呂では入念に体を磨いているけれど。寄り添って寝たりもしているけれど。
「……あのさ」
「はい、奥方様。どうかなさいましたか」
浴槽から上がった俺のところにタオルや服を持ってきてくれる、淡く光る蝶に似たフェアリーはティアナンの家来で、よく傍に来てくれるのがエーリとアールという名前だった。これはエーリ。彼らは俺のことを奥方様と呼ぶ。牡竜の番なので俺が男か女かは関係ないらしい。さすがに最初は戸惑ったが――案外悪くない。あの人の結婚相手だと認められている呼び名だ。貴いドラゴンの横に居ても堂々とできる。
袖を通す、魔法で紡ぎ織られた服は不思議な着心地で、とても肌に馴染むが着ていないような気さえして落ち着かないので、外に出るときは大体普通の人間の服を着て此処に帰ってくるとこっちを着て、これも慣らしているところだった。まだ慣れないけどティアナンが身に着けるのと同じ、彼の銀色をして肌を包む襟や袖もやっぱり悪くない。
「ドラゴンって、えーと、……夫婦生活って、どんな感じなのかな」
本人に直接言ってみる勇気はなく、……彼らにもはっきり聞いてみる勇気はなく。ティアナンは、ではなく、ドラゴンとはどうなのかと彼らの知識を貰うような雰囲気で聞いてみた。が、遠回しな言葉にしたら伝わらなくてエーリが困っている感じがする。考え、もう少し直截的な言葉を振り絞った。
「こ、こづくりというか」
「――ああ!」
よかった、分かってくれた。こんな言葉初めて口にした。恥ずかしさを誤魔化すのにせかせかとボタンを閉じる。
「アリアンティアナン様は角が育ってきておりますので、そろそろ発情期かと」
「――ああ、あの角そういうものなんだ」
「はい。伸びて、その時期を教えます。それで牝竜が来るのです」
彼の頭を飾る――初めて会ったとき髪飾りの宝石だと思ったものは、角だった。夕方の空色をしたそれは今や立派に冠のように伸びて、時折よく熾った薪のように輝く。彼の血が流れて脈打つ光らしい。そうか、そういう感じか。やっぱり人間とは違う。
ティアナンは、どちらかといえば空を翔けるあの姿が本性だというが、俺に合わせてか大体人型でいる。しかしその姿も人のようで、人ではない。角以外も、水浴びなどで裸になっているとまたよく分かる。大きな体は乳首や臍がなくつるりとして、足の間の性器も見えない。尻のほうとはまた違った割れ目があるのだ。
そんなのを数日見ていたからなおさら、どうするのか気になったんだけど。
「……俺とも、するのかな?」
「ええ、それをお望みのようです。食物を彼方のものにしているのも御身を受け入れやすい体になっていただく為です」
核心に迫ると案外あっさり肯定された。そうか、するのか、したいのか。ほっとして、次には逆にドキドキしてくる。
俺が受け入れるほうか。奥方様だからそういうものか。……いつするのだろう。食べ物は前からだし、式を終えて此処に移ってからもう十日経ったが、体を慣らすっていうのはまだかかるのかな?
「蜜酒は沢山飲まれるとよろしいですよ。それとも肉や魚で精をつけましょうか」
「……今日は魚が食べたいな」
「はい!」
気が利くエーリの伺いにボタンを弄りながら答えると、彼はタオルを持って身軽に飛んで行った。俺は一人でちょっとは落ち着くべく、風に当たりに外に向かった。
それほど待ったのにあの後は本当にすぐ、うちへの結納品だという数々の宝物が届けられた。俺との交換だから俺に見立てたと、大きく毛並みの素晴らしい黒羊が五頭、目の色と似せた青いトパーズ石、魔法で織られた美しい布や銀の盃。……俺にそんなに価値があるかと思ってしまうほどの品だった。
そしてその後。ティアナンは指輪をくれたときのように俺に訊ね、こっちの、人間の結婚式をしてくれた。俺たちは憧れの婚礼衣装を二人で着て――二人とも男の服だが――誓いをして、改めて指輪を交換した。今度は職人が作った、永遠を象徴する彫り紋様のある指輪だ。俺はティアナンの髪の指輪の上に重ねてつけた。とても綺麗だ。
家族や親戚、友達も従業員も、周りは皆祝福してくれた。男同士というのはさすがに気にしたようだったが、それ以前にまあドラゴンだったので……そのへんは、という感じだ。セオドアとロナンも今度は祝宴の酒を美味しく飲んで酔い、歌ってくれた。
この結婚で俺、そして家族も、アリアンの一族ということになった。ドラゴンの一派、風の眷属だ。シルフはもう契約でゴネないだろうし、水棲馬もより大人しく従ってくれる。ドラゴンはそれだけ強いのだ。
さらにはうちの国のお偉いさんもやってきて挨拶された。我がカームーア家のみならずこの町や国も、俺と彼の結婚で得られるものがたんまりあるらしい。政治の詳しいところまでは分からないが――彼が滞在することにしたので、その間此処はドラゴンの住む国、ドラゴンの居る町だ。何かすれば彼らも怒らせる、と皆思えば慎重になって、色々有利になるんだろう。
――あとは、あの女性にも会った。黒い出で立ちの少女。あのときと同じ綺麗さだったので、この人もやはり人間じゃないなと一目で思ったのだが。
「これは麗しの黒真珠公。貴女のような方が我々の祝いに?」
ティアナンがそう呼んだのですごく驚いた。それは西の海の偉いウンディーネの雅称だ。俺のような人間でもよく聞く、昔話に出てくるほどの。
「ええ。この町には友人が住んでいて、私も別荘があるの。だから素敵なお隣さんが来たのだと思ってご挨拶にね」
だから、あんなことが出来たんだ。ドラゴンとの約束の指輪を隠すほどの魔法。……多分、ティアナンがすぐに戻らなかったのもあの魔法の力が働いたんだと思う。単純に俺の記憶を消すだけ、指輪を見えなくするだけじゃなく、すべてがそうなるようなものだった。
「お祝い申し上げるわ。結婚おめでとう、白銀の君ティアナン。そしてネイト」
彼女は美しい所作で一礼して挨拶を述べ――俺に囁いた。夜の海の色の瞳が少し、申し訳なさそうにする。
「……悪いことしたかしらね。……お似合いになったわ。お幸せに」
「いいえ……――ありがとうございます」
詫びは指輪を隠したことへのものに違いない。彼女も覚えていたんだ。
いやけど――その魔法のせいでこれだけかかったのは確かだが。今までつらい思いをしたものの、彼女の気遣いは人間寄りの配慮だったと思う。あのまま結婚していたら別の大変な思いをしただろう。相手がドラゴンとも知らず口説いて婚姻までしてしまった浅はかな子供の俺だとどうなったか分からない。だから恨みとかは全然ない。
……勿論婚姻についての後悔も全然ないけど。ドラゴンだとかそんなこと関係なしに、あの日から今まで、彼のことを愛しているから。
町はずれ、海の見える丘の上、ティアナンが降り立ちやすい場所に俺たちの新居が建てられた。思い描いていた普通の家とはまったく違う、列柱の並ぶ広々とした空間は祭祀場のようでもある。国の支援、その手の技術に長けた隣人たちの協力のお陰で三日ほどで出来上がってしまった。俺の部屋とか生活のスペースもちゃんとあるけれど、俺も外が見える場所で過ごすのがお気に入りだ。一緒に居るなら彼が過ごしやすい場所がいいし、出掛けた彼が帰ってきたらすぐ迎えられる。
再会までに長くかかったように、国の時の流れが違いすぎ向こうに行けばすぐには戻って来られないので、まず俺の寿命分くらいはこっちで過ごすことに決めた。ティアナンは困らないのかと思ったが、百年くらいちょっとだと笑い飛ばされた。竜の国も長らく戦争などなく落ち着いているので平気らしい。
今は、向こうから水や食べ物を貰って体を慣らしている最中だ。美味しいものが多い。特にエルフの蜜酒は素晴らしい。これを飲み干すほど、俺の体は隣人たちと似ていくらしい。そういう効果はともかく、とりあえず美味しく飲んだ後は元気になって体が軽くなる。昔話からの噂のとおり、どこまででも走れそうだ。
さて。……結婚式や新居で浮かれきっていたけど、その先の生活もある。むしろそっちが結婚の本番だということは俺にも分かっている。そうなると……夜の営みとかも気になってくる。今日ももうすぐ帰ってくる愛しいあの人。俺は触れたい。でも男と男で、ドラゴンと人で、どういうかたちになるんだろうか、もしやしないものだろうか、という悩みが数日俺を悶々とさせていた。一応、毎日デートの日のように風呂では入念に体を磨いているけれど。寄り添って寝たりもしているけれど。
「……あのさ」
「はい、奥方様。どうかなさいましたか」
浴槽から上がった俺のところにタオルや服を持ってきてくれる、淡く光る蝶に似たフェアリーはティアナンの家来で、よく傍に来てくれるのがエーリとアールという名前だった。これはエーリ。彼らは俺のことを奥方様と呼ぶ。牡竜の番なので俺が男か女かは関係ないらしい。さすがに最初は戸惑ったが――案外悪くない。あの人の結婚相手だと認められている呼び名だ。貴いドラゴンの横に居ても堂々とできる。
袖を通す、魔法で紡ぎ織られた服は不思議な着心地で、とても肌に馴染むが着ていないような気さえして落ち着かないので、外に出るときは大体普通の人間の服を着て此処に帰ってくるとこっちを着て、これも慣らしているところだった。まだ慣れないけどティアナンが身に着けるのと同じ、彼の銀色をして肌を包む襟や袖もやっぱり悪くない。
「ドラゴンって、えーと、……夫婦生活って、どんな感じなのかな」
本人に直接言ってみる勇気はなく、……彼らにもはっきり聞いてみる勇気はなく。ティアナンは、ではなく、ドラゴンとはどうなのかと彼らの知識を貰うような雰囲気で聞いてみた。が、遠回しな言葉にしたら伝わらなくてエーリが困っている感じがする。考え、もう少し直截的な言葉を振り絞った。
「こ、こづくりというか」
「――ああ!」
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「――ああ、あの角そういうものなんだ」
「はい。伸びて、その時期を教えます。それで牝竜が来るのです」
彼の頭を飾る――初めて会ったとき髪飾りの宝石だと思ったものは、角だった。夕方の空色をしたそれは今や立派に冠のように伸びて、時折よく熾った薪のように輝く。彼の血が流れて脈打つ光らしい。そうか、そういう感じか。やっぱり人間とは違う。
ティアナンは、どちらかといえば空を翔けるあの姿が本性だというが、俺に合わせてか大体人型でいる。しかしその姿も人のようで、人ではない。角以外も、水浴びなどで裸になっているとまたよく分かる。大きな体は乳首や臍がなくつるりとして、足の間の性器も見えない。尻のほうとはまた違った割れ目があるのだ。
そんなのを数日見ていたからなおさら、どうするのか気になったんだけど。
「……俺とも、するのかな?」
「ええ、それをお望みのようです。食物を彼方のものにしているのも御身を受け入れやすい体になっていただく為です」
核心に迫ると案外あっさり肯定された。そうか、するのか、したいのか。ほっとして、次には逆にドキドキしてくる。
俺が受け入れるほうか。奥方様だからそういうものか。……いつするのだろう。食べ物は前からだし、式を終えて此処に移ってからもう十日経ったが、体を慣らすっていうのはまだかかるのかな?
「蜜酒は沢山飲まれるとよろしいですよ。それとも肉や魚で精をつけましょうか」
「……今日は魚が食べたいな」
「はい!」
気が利くエーリの伺いにボタンを弄りながら答えると、彼はタオルを持って身軽に飛んで行った。俺は一人でちょっとは落ち着くべく、風に当たりに外に向かった。
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