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後日談 あしあとのあとめぶくもの
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花が散り、空気はより温む。今年も無事に行脚の一行が帰ってきた。ススキは四番目に着いた。道中ではまた囁火に出くわしたという一報があったが、そのお陰で道の崩落を免れたし、今回は吉事の予言もあったと追加の双が知らせてきたのを纏めて聞いたので気を揉まずに済んだ。なんでも夏に何か豊漁になるそうだ。
今年は家に帰ってくるより、俺が行くほうが早かった。仕事を片付け気兼ねなくして夜に訪れる。今日はもう泊まるだろうと部下たちは帰して一人で来た。
「おかえり、今年もご苦労だったな、金の尾殿」
「ただいま戻りました、アオギリ将軍。そちらも色々と恙無く済んだそうで何よりです」
部屋で迎えた伴侶は一日二日でもう旅の疲れも癒えたか、出る前に見たときと変わらず元気そうだ。室内でも柔く裾が揺らぐ様子に頬が緩む。以前と比べると大分落ち着いた気持ちで抱擁し、互いを労った。
「川越えも大変だけど楽しかったですよ。これはコウロウの大きな商店で買い物させてもらったんです。もう少し山奥の村の特産だそうで――ね、いい香りでしょう」
同じく変わりなさそうなシチも一言労い――甥の髪切りが済んだとか、これも順調な家の近況報告もしながら卓上に晩酌の場を整えた。仕上げにジュツ州の都からの土産だと香を焚いてくれる。幾重にも紙や布で包まれたのを開くだけでも香ったが、火に当たると空気が澄むかの清涼な匂いが広がった。長椅子に身を寄せながら、暫く黙って立ち昇る煙を眺めて楽しんだ。
「今年、ヤマブキ兄さんがイン州のほうへ行ったんですけれど」
ぽそと声がする。煙が微かに靡いた。
彼の行った先の話ではなく、まずそう切り出すのは意外だったが。こうして肩を並べるきっかけになった旅路は無論、忘れがたい。
「懐かしいな、州都にも寄ったのか」
「温泉よかったって言ってました」
「本当に懐かしいな……あんなに豪奢な場所に寝泊まりしていたなんて、今でも皆で自慢するが」
「あそこはやっぱり随一ですのでねえ。他にも立派なところはありますが、セキボクのはなんとも、贅を尽くすって感じで……」
返せば、同じ調子でしみじみ懐かしんで話はすぐ広がる。しかし本題はそこではなかったようで、ススキは一度息を吸いなおしてから続けた。
「それでそう、あの辺りの話ですが。兄さんが言うにはですね、私たち二人のことが向こうでも話題になっているんだそうで……大体こういうのって都より遅く広まりますし……割と今になって盛り上がってるようで。共に行脚をした金の尾と将軍が、って」
金の尾たちは誰もが俺によくしてくれ、ヤマブキ殿は最初に言ってくれたように酒を片手に話す機会さえあったりした。その表情や声もすぐ思い浮かぶ。彼も軽妙に話す。こんな愉快な話題は今まで無かったのだからと言っては、俺たちの仲を訊ねて少し揶揄う。あの調子でイン州の様子を伝えてきたのだろうとは容易く想像できた。
まあ、そうだ。今は落ち着いたが当時は都でも相当騒いでいた。人に会うたびに何か言われるし、街中ではそれまで以上に人目を集める感じがして落ち着かぬものだった。今でも、確かに他の州に出向けば大いに噂されているのを肌で感じる。こういう分かりやすい話題は伝わりやすく庶民にも受けるだろうし、悪く言われていないのならいいが――
「なんか食べた物とか買ったりした物とか結構大きめに宣伝されているらしくて。講談や縁結びの遊びまで流行っているとか……休んだときに腰掛けた石がどうとかって話も聞いたとか……」
いいが、それは。思った以上だ。
「ふん……まあ……悪いことではない、か。しかしそんなにか」
「ではないですけど、すっごく揶揄われました。金銀匹偶なんて言うそうですよ。なんとも大層に呼んでいただいてますねえ」
肩を竦めて笑いながら言うのがまた実に大層だ。ススキが金で、俺が銀か。確かにこの灰の頭を指して、何か褒められるときはそのように言うが、いやはや。
卓上で、煙はゆらゆらと形を変え続け、話して笑うほどより大きく捩れる。
「……アオギリ。照れてますか?」
身を寄せ俺を見上げる目が細められる。灯りの色が入ってとろけそうな金の双眸はいかにも楽しげににやけていた。
「お前は照れ臭くないのか」
「私は先に一回照れましたので……んっふっふふふ、貴方は照れると可愛い顔をするから好きです」
「どんな顔だ」
「少しお若い、ですかね。ちゃんとこっちに見せてください」
頬を捉えて顔を向かせる手つきは遠慮がない。さわと撫でながら覗き込んでくる愛しい男はまだ酒も飲んでいないのにすこぶる上機嫌だった。そうは言っても彼も多少は照れていて、それを隠す分かも知れぬ。
……匹偶の契りをと申し込んだときに贈った煙髯の髯細工も評判になり売れていて、先日店を構えたと感謝の手紙が来たというのを、ここで教えるべきかどうか悩む。それこそ行脚に行っているときに来たものだから今までは忘れていた。そうでなくとも若者に黒い素材の簪などが流行っているのは俺たちが元らしいという噂もあるが。そんなものの先駆けになることがあろうとは、人生はまこと思いもよらぬものだ。嬉しいような、恥ずかしいような。
考える間に、ススキの顔が近づいた。口づけて離れていく。
「余所見なくたっていいじゃあありませんか。私の顔見ても別に照れないでしょう」
「髪留めを見ようとしたんだ」
笑って弁解すれば、首を傾ぎながらもそのまますぐ見せてくれる伴侶に結局包み隠さず伝える。これも喜び、また同じ調子で笑って照れ臭がる俺を揶揄うだろうと思っていたが。
「それはまた喜ばしい――」
意外にもススキはにやついたのを引っ込めて、呟いた後は暫し黙った。己の髪留めに触れ、数度瞬く間、珍しいほどに長い間で言葉を探していた。
「……いいことですね。なんだか嬉しい。皆がこの契りを認めてくれている証拠だし、作ってる人は儲かるし、それで貴方の評判も上がるでしょうし、いいこと尽くめだと思いますが、……これは特別なんだけどなあ」
そしてとても複雑そうに並べて述べ、付け足すように笑う息を吐く。俺も眉が下がった。
「お前こそ可愛らしい顔をする」
「本当、嫌なことはありませんので、職人の方にはよかったですねとお伝えください。とても気に入ってますと」
「ああ、分かった。――もう一度、久しぶりによく見せてくれ。……ん、着けたまま」
弁えて言うが、何かよい伝え方を考えて返事の文を出そう。商いを止めろとは言えんが……
再び横を向かせてそこにある黒い飾りを確かめる。
他のように長く伸ばしているのは手入れが大変だと短めに整えられた実り穂色の髪。結い慣れてあれこれと飾るのが見られるが、一番多いのはやはりこの髪留めだ。繰り返し会えるよう、願掛けとして二重に作ってもらった輪はくっきりとよく見える。触れれば自分の持ち物としても馴染んだ硬くつるりとした感触がする。
これだけ、二重の髪留めは俺たちの特別ということにして遠慮してもらおうか。作るのは普通より少し時間が要って苦労したとも言っていたはずだし、恐らく呑んでくれるだろう。
――この髪留めも最初は何気ない約束だった。贈って一言二言交わしてそれで終わるだろうとあの頃はまだ悠長に思っていた。それがこんな話まで。
感慨に耽って触れる内にまた、ススキが待ちかねたようにこっちを見た。目を合わせ、笑い合い、ようやく盃を手に取った。見知らぬ誰かが俺たちのことを話しているのは、面映ゆいがなんだかんだ悪い気はしない。照れだけ流してしまうように酒を飲む。違う香りを嗅ぎながらというのは慣れなくて不思議な感じだったが、これが案外に邪魔をしない。まるで煙たくもない、いい香だろう。
「しかしいい香りだな。気に入った」
「よかった。結構あるので包んで持ってってください。……煙髯の香炉も欲しくなってきますね。黒脚よりそれっぽいからありますよねきっと。家のほうの部屋に置きませんか?」
「髯が掴めないやつか。探してみよう。どうせならやはり、青い体のがいいな」
ススキの気に入りの黒脚の香炉は背から煙が立つが、煙髯ならそれは髯の位置に穴があるだろう。煙は無論掴めず部屋に溶けていくが――芯は此処に、既に触れて掴んだからよい。
「小ドトウですね。青磁かな。ロウキはあんまり凝った形の物作ってなさそうですが……」
「あとは玉か……とんでもない値がしそうだな」
「誰かに聞いておきます」
肴も摘まみながらゆったりと語らった。今回は大河を越えていった行脚の土産話、不在の間の出来事、もっと些細に気に留めたこと。二月ほどでも溜まる話題はまるで尽きず夜は更ける。久しぶりの彼の声は酒や香の匂いと共に心地よく体に染みた。
今年は家に帰ってくるより、俺が行くほうが早かった。仕事を片付け気兼ねなくして夜に訪れる。今日はもう泊まるだろうと部下たちは帰して一人で来た。
「おかえり、今年もご苦労だったな、金の尾殿」
「ただいま戻りました、アオギリ将軍。そちらも色々と恙無く済んだそうで何よりです」
部屋で迎えた伴侶は一日二日でもう旅の疲れも癒えたか、出る前に見たときと変わらず元気そうだ。室内でも柔く裾が揺らぐ様子に頬が緩む。以前と比べると大分落ち着いた気持ちで抱擁し、互いを労った。
「川越えも大変だけど楽しかったですよ。これはコウロウの大きな商店で買い物させてもらったんです。もう少し山奥の村の特産だそうで――ね、いい香りでしょう」
同じく変わりなさそうなシチも一言労い――甥の髪切りが済んだとか、これも順調な家の近況報告もしながら卓上に晩酌の場を整えた。仕上げにジュツ州の都からの土産だと香を焚いてくれる。幾重にも紙や布で包まれたのを開くだけでも香ったが、火に当たると空気が澄むかの清涼な匂いが広がった。長椅子に身を寄せながら、暫く黙って立ち昇る煙を眺めて楽しんだ。
「今年、ヤマブキ兄さんがイン州のほうへ行ったんですけれど」
ぽそと声がする。煙が微かに靡いた。
彼の行った先の話ではなく、まずそう切り出すのは意外だったが。こうして肩を並べるきっかけになった旅路は無論、忘れがたい。
「懐かしいな、州都にも寄ったのか」
「温泉よかったって言ってました」
「本当に懐かしいな……あんなに豪奢な場所に寝泊まりしていたなんて、今でも皆で自慢するが」
「あそこはやっぱり随一ですのでねえ。他にも立派なところはありますが、セキボクのはなんとも、贅を尽くすって感じで……」
返せば、同じ調子でしみじみ懐かしんで話はすぐ広がる。しかし本題はそこではなかったようで、ススキは一度息を吸いなおしてから続けた。
「それでそう、あの辺りの話ですが。兄さんが言うにはですね、私たち二人のことが向こうでも話題になっているんだそうで……大体こういうのって都より遅く広まりますし……割と今になって盛り上がってるようで。共に行脚をした金の尾と将軍が、って」
金の尾たちは誰もが俺によくしてくれ、ヤマブキ殿は最初に言ってくれたように酒を片手に話す機会さえあったりした。その表情や声もすぐ思い浮かぶ。彼も軽妙に話す。こんな愉快な話題は今まで無かったのだからと言っては、俺たちの仲を訊ねて少し揶揄う。あの調子でイン州の様子を伝えてきたのだろうとは容易く想像できた。
まあ、そうだ。今は落ち着いたが当時は都でも相当騒いでいた。人に会うたびに何か言われるし、街中ではそれまで以上に人目を集める感じがして落ち着かぬものだった。今でも、確かに他の州に出向けば大いに噂されているのを肌で感じる。こういう分かりやすい話題は伝わりやすく庶民にも受けるだろうし、悪く言われていないのならいいが――
「なんか食べた物とか買ったりした物とか結構大きめに宣伝されているらしくて。講談や縁結びの遊びまで流行っているとか……休んだときに腰掛けた石がどうとかって話も聞いたとか……」
いいが、それは。思った以上だ。
「ふん……まあ……悪いことではない、か。しかしそんなにか」
「ではないですけど、すっごく揶揄われました。金銀匹偶なんて言うそうですよ。なんとも大層に呼んでいただいてますねえ」
肩を竦めて笑いながら言うのがまた実に大層だ。ススキが金で、俺が銀か。確かにこの灰の頭を指して、何か褒められるときはそのように言うが、いやはや。
卓上で、煙はゆらゆらと形を変え続け、話して笑うほどより大きく捩れる。
「……アオギリ。照れてますか?」
身を寄せ俺を見上げる目が細められる。灯りの色が入ってとろけそうな金の双眸はいかにも楽しげににやけていた。
「お前は照れ臭くないのか」
「私は先に一回照れましたので……んっふっふふふ、貴方は照れると可愛い顔をするから好きです」
「どんな顔だ」
「少しお若い、ですかね。ちゃんとこっちに見せてください」
頬を捉えて顔を向かせる手つきは遠慮がない。さわと撫でながら覗き込んでくる愛しい男はまだ酒も飲んでいないのにすこぶる上機嫌だった。そうは言っても彼も多少は照れていて、それを隠す分かも知れぬ。
……匹偶の契りをと申し込んだときに贈った煙髯の髯細工も評判になり売れていて、先日店を構えたと感謝の手紙が来たというのを、ここで教えるべきかどうか悩む。それこそ行脚に行っているときに来たものだから今までは忘れていた。そうでなくとも若者に黒い素材の簪などが流行っているのは俺たちが元らしいという噂もあるが。そんなものの先駆けになることがあろうとは、人生はまこと思いもよらぬものだ。嬉しいような、恥ずかしいような。
考える間に、ススキの顔が近づいた。口づけて離れていく。
「余所見なくたっていいじゃあありませんか。私の顔見ても別に照れないでしょう」
「髪留めを見ようとしたんだ」
笑って弁解すれば、首を傾ぎながらもそのまますぐ見せてくれる伴侶に結局包み隠さず伝える。これも喜び、また同じ調子で笑って照れ臭がる俺を揶揄うだろうと思っていたが。
「それはまた喜ばしい――」
意外にもススキはにやついたのを引っ込めて、呟いた後は暫し黙った。己の髪留めに触れ、数度瞬く間、珍しいほどに長い間で言葉を探していた。
「……いいことですね。なんだか嬉しい。皆がこの契りを認めてくれている証拠だし、作ってる人は儲かるし、それで貴方の評判も上がるでしょうし、いいこと尽くめだと思いますが、……これは特別なんだけどなあ」
そしてとても複雑そうに並べて述べ、付け足すように笑う息を吐く。俺も眉が下がった。
「お前こそ可愛らしい顔をする」
「本当、嫌なことはありませんので、職人の方にはよかったですねとお伝えください。とても気に入ってますと」
「ああ、分かった。――もう一度、久しぶりによく見せてくれ。……ん、着けたまま」
弁えて言うが、何かよい伝え方を考えて返事の文を出そう。商いを止めろとは言えんが……
再び横を向かせてそこにある黒い飾りを確かめる。
他のように長く伸ばしているのは手入れが大変だと短めに整えられた実り穂色の髪。結い慣れてあれこれと飾るのが見られるが、一番多いのはやはりこの髪留めだ。繰り返し会えるよう、願掛けとして二重に作ってもらった輪はくっきりとよく見える。触れれば自分の持ち物としても馴染んだ硬くつるりとした感触がする。
これだけ、二重の髪留めは俺たちの特別ということにして遠慮してもらおうか。作るのは普通より少し時間が要って苦労したとも言っていたはずだし、恐らく呑んでくれるだろう。
――この髪留めも最初は何気ない約束だった。贈って一言二言交わしてそれで終わるだろうとあの頃はまだ悠長に思っていた。それがこんな話まで。
感慨に耽って触れる内にまた、ススキが待ちかねたようにこっちを見た。目を合わせ、笑い合い、ようやく盃を手に取った。見知らぬ誰かが俺たちのことを話しているのは、面映ゆいがなんだかんだ悪い気はしない。照れだけ流してしまうように酒を飲む。違う香りを嗅ぎながらというのは慣れなくて不思議な感じだったが、これが案外に邪魔をしない。まるで煙たくもない、いい香だろう。
「しかしいい香りだな。気に入った」
「よかった。結構あるので包んで持ってってください。……煙髯の香炉も欲しくなってきますね。黒脚よりそれっぽいからありますよねきっと。家のほうの部屋に置きませんか?」
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ススキの気に入りの黒脚の香炉は背から煙が立つが、煙髯ならそれは髯の位置に穴があるだろう。煙は無論掴めず部屋に溶けていくが――芯は此処に、既に触れて掴んだからよい。
「小ドトウですね。青磁かな。ロウキはあんまり凝った形の物作ってなさそうですが……」
「あとは玉か……とんでもない値がしそうだな」
「誰かに聞いておきます」
肴も摘まみながらゆったりと語らった。今回は大河を越えていった行脚の土産話、不在の間の出来事、もっと些細に気に留めたこと。二月ほどでも溜まる話題はまるで尽きず夜は更ける。久しぶりの彼の声は酒や香の匂いと共に心地よく体に染みた。
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