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40話 更なる仲間
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変身先を決める為の話し合いをしていた俺達、結局30分以上話し合ったが決まらず……最終的にどちらにもメリットとデメリットがあるので、特訓してより戦いやすい方に変身する事に決めた。
そして変身時間だが、とある一言ですぐ解決したのだった。
「ご主人様、そう言えば鑑定スキルあったよね?あれって知りたいスキルの効果を結構詳しく鑑定出来たはずよね?効果時間とかも鑑定出来たりしない?」
「あっ」
確かにそうだ……食材等に鑑定する事はあれど、自分のスキルを鑑定は長らくしてなかったから忘れてた、自分のスキルを鑑定出来たんだったな。
自分の知りたい内容をしっかりイメージして……
「鑑定!」
変身【自分と絆を紡いだ仲間の種族へと変身する事が出来る(変身した種族の見た目や種族の特性が自分の身体に反映され、その対象の仲間のスキルが使用可能となる)効果時間はスキル解除するか魔力が尽きるまで、ダメージや状態異常では解除されない。絆を紡いでいない仲間が対象ならば見た目だけの変身となる】
都合よく知りたい事が鑑定出来たな、多分変身スキルの全てが見られたような気がする……意思があるんじゃないか?このスキル。
いや……もしかしたらレアさんが関与してる?この世界の命運に関われる神様だもんな……ありえそう。
「ご主人様、どうだった?」
「あぁ、魔力切れまではずっと続くらしくダメージによる解除はないんだとさ、まぁ巨大トレントと戦ってても解ける事がなかったから察してはいたが」
「なるほど!さすが神から貰ったスキルだね」
「流れ者なのは出会った時に知ったけれど、鑑定スキルもあったのね」
「そう言えばメイランの前では使ったこと無かったな、目に見える物や知りたい対象のスキルとかを鑑定出来るんだ、しかもイメージすればより知りたい鑑定結果を求める事も可能らしい、こんな風にな」
俺はステータスを可視化してメイランにも見えるようにする。
「なるほど……んっ?動物愛好家の加護?」
「そうか、メイランには話してなかったな。俺は前世からもふもふが好きでな、動物が好きで好きで神様から相応しい加護を貰ったんだ。動物から少しだけ愛されやすい加護なんだとさ」
「へぇ……もふもふ好きなのは知ってたけれど加護もね。あぁなるほど、それでカエデが……」
「何か言ったメイランちゃん?」
「いえ、何でもないわ。本題に戻るけれど、今日は変身し続ける必要はない訳ね?」
「そうだな、だからノイシュに向かうまでは特訓しようと思う、良いか2人共?」
「「もちろん!」」
「よし、じゃゼミラさんに報告して特訓するぞ!」
「おー!」
ゼミラさんに連絡して武闘会の出場枠を確保してもらった、これで俺達はサンビークからの推薦での出場となる。
聞くと個人戦と団体戦あって両方参加する事になったが、個人戦に出場出来るのは推薦枠だと2名までらしい。
俺は確定だとカエデとメイランが言うのだが、残り1枠をどちらにするかでまた揉めたのだ。
なので変身先に決めた方が出場するって事になった、普通なら変身先じゃない方を出場させるべきでは?って思うだろうが、2人曰く自分の種族になった俺と公式の場で真剣に戦いたいらしい、なので変身先の種族側が出場する事になったのだ。
ノイシュの移動ルートを聞くと、山越えルートが2日、山迂回ルートが4日、ダンジョン抜けルートが1日半くらいになるという話だ。
最後に武闘会のエントリーの為の推薦証明書を今日中に準備するとの事、なので夜までにギルドに寄ることにして、俺達はノイシュで開催される武闘会に向けてクエストをこなしつつ特訓を開始したのだった。
1週間と数日後
ノイシュで開催される武闘会開始まで残り1週間を切るまで、俺達はずっと特訓を行っていた。
クエストをこなしつつではあったが、俺はカエデやメイランとの模擬戦で対人戦の経験を積み、色んな攻撃パターンや防御方法を模索してきた。
カエデとメイランも、団体戦とどちらかが個人戦にも出るので自分磨きを行ってきた。
カエデは魔力が少なく攻撃力が低いので、それを克服する為にスピードを生かした手数を増やす特訓や、攻撃力強化の為に筋トレや打撃術習得に向けてトレーニング、そして魔力を限界まで使い回復してを繰り返して魔力強化と幅広く行った。
メイランは攻防は優秀だがスピードが低いので、翼で飛んでる間のスピードUPの特訓として翼の強化を行った。
翼を強化すれば飛んでるスピードUPだけではなく、身のこなしや回避力UPにも効果的、メイランは翼強化1点に絞って集中強化したようだ。
おかげで俺達のレベルが
俺13
カエデ14
メイラン14
となった。
そして俺は、ドラゴン族変身した際にしか使えなかった火魔法中級のバーンストライクを取得、INTがE→Dへ成長。
カエデが体術D→C、打撃術取得しEまで成長、武闘術も取得しF、STRもE→D、AGIもD→Cへ成長した。
メイランは翼強化によりAGIがE→Dへ、飛翔状態の身のこなしが強化されて立ち回りが早くなった。
充実した1週間を過ごし、そろそろ武闘会に向けて出発しなければと思っていた所でゼミラさんにギルドへ呼ばれた。
「よく来た、座ってくれ」
「はい、要件はなんでしょう?」
「そろそろノイシュへ出発するのだろう?奴隷商のガルムがコウガを呼んでいてな、おすすめしたい奴隷が居るんだそうだ、行ってやってくれないか?」
「なるほど、分かりました。明日出発しようと思っていたので、今日中に顔を出したいと思います」
「そうしてやってくれ」
ガルムさんが俺に奴隷を勧めてくるとは思わなかったな、訳ありなのか俺達の事を思ってなのか、さてさて……どうなるやら。
俺達はガルムの居るインカース奴隷商館へ足を運ぶ。
入口に入るとガルムさんが丁度1人の奴隷と話をしていた、また見覚えのある子だ。
「あっ!ソルトちゃん!!」
「あ!カエデにメイランじゃないっすか!お久しぶりっす!」
「おおコウガ様、わざわざありがとうございます」
「お久しぶりですガルムさん、もしかしておすすめしたい奴隷って……」
「えぇ、このソルトさんです。実はですね、カエデさんとメイランさんがコウガ様の元に行ったと聞いた彼女が志願してきましてね」
「はいっす!自分、コウガさんをあの時見てから何やら惹かれる物がありまして……カエデとメイランがコウガさんの元に行ったと聞いて羨ましくて……もちろんカエデの村の件も聞いてたので協力したい気持ちもあったんす、それでガルムさんに、自分もコウガさんの元に行きたいと伝えて欲しいって、王国の商館でわめいちゃったっす……お恥ずかしながら」
「それでサンビークにやってきたと」
「はいっす……ご迷惑じゃなければで良いっす、自分を買っては貰えないっすか……?もうすぐ奴隷から解放される予定だったので高くないはずっす、そうっすよね?ガルムさん」
「ええ、今なら金貨1枚で良いでしょう」
金貨1枚か、安いし本人が一緒に来たいと言うなら俺は構わないが。
「2人はどうだ?」
「私?もちろんいいよ!ソルトちゃんが来てくれたら狼仲間としても嬉しい!」
「私もコウガ様が良いなら構わないわよ、ソルトは良い子だから問題ないわ」
「よし、シェミィはどうだ?」
「にゃ」
シェミィは頷く、OKのようだ。
「わかった、買おう」
「ありがとうございますご主人!」
「お買い上げありがとうございますコウガ様、もうすぐノイシュに旅立たれる事もゼミラ様から聞いております、暫く会えないかと思いますが、インカース奴隷商館をご贔屓に」
「もちろんですよ、これからも良い関係でいきましょう」
俺は金貨1枚を手渡して、必要書類を書いた後に首輪に血を1滴垂らす。
そして……
『契約』
新しい仲間、砂狼族のソルトが仲間になった。
そして変身時間だが、とある一言ですぐ解決したのだった。
「ご主人様、そう言えば鑑定スキルあったよね?あれって知りたいスキルの効果を結構詳しく鑑定出来たはずよね?効果時間とかも鑑定出来たりしない?」
「あっ」
確かにそうだ……食材等に鑑定する事はあれど、自分のスキルを鑑定は長らくしてなかったから忘れてた、自分のスキルを鑑定出来たんだったな。
自分の知りたい内容をしっかりイメージして……
「鑑定!」
変身【自分と絆を紡いだ仲間の種族へと変身する事が出来る(変身した種族の見た目や種族の特性が自分の身体に反映され、その対象の仲間のスキルが使用可能となる)効果時間はスキル解除するか魔力が尽きるまで、ダメージや状態異常では解除されない。絆を紡いでいない仲間が対象ならば見た目だけの変身となる】
都合よく知りたい事が鑑定出来たな、多分変身スキルの全てが見られたような気がする……意思があるんじゃないか?このスキル。
いや……もしかしたらレアさんが関与してる?この世界の命運に関われる神様だもんな……ありえそう。
「ご主人様、どうだった?」
「あぁ、魔力切れまではずっと続くらしくダメージによる解除はないんだとさ、まぁ巨大トレントと戦ってても解ける事がなかったから察してはいたが」
「なるほど!さすが神から貰ったスキルだね」
「流れ者なのは出会った時に知ったけれど、鑑定スキルもあったのね」
「そう言えばメイランの前では使ったこと無かったな、目に見える物や知りたい対象のスキルとかを鑑定出来るんだ、しかもイメージすればより知りたい鑑定結果を求める事も可能らしい、こんな風にな」
俺はステータスを可視化してメイランにも見えるようにする。
「なるほど……んっ?動物愛好家の加護?」
「そうか、メイランには話してなかったな。俺は前世からもふもふが好きでな、動物が好きで好きで神様から相応しい加護を貰ったんだ。動物から少しだけ愛されやすい加護なんだとさ」
「へぇ……もふもふ好きなのは知ってたけれど加護もね。あぁなるほど、それでカエデが……」
「何か言ったメイランちゃん?」
「いえ、何でもないわ。本題に戻るけれど、今日は変身し続ける必要はない訳ね?」
「そうだな、だからノイシュに向かうまでは特訓しようと思う、良いか2人共?」
「「もちろん!」」
「よし、じゃゼミラさんに報告して特訓するぞ!」
「おー!」
ゼミラさんに連絡して武闘会の出場枠を確保してもらった、これで俺達はサンビークからの推薦での出場となる。
聞くと個人戦と団体戦あって両方参加する事になったが、個人戦に出場出来るのは推薦枠だと2名までらしい。
俺は確定だとカエデとメイランが言うのだが、残り1枠をどちらにするかでまた揉めたのだ。
なので変身先に決めた方が出場するって事になった、普通なら変身先じゃない方を出場させるべきでは?って思うだろうが、2人曰く自分の種族になった俺と公式の場で真剣に戦いたいらしい、なので変身先の種族側が出場する事になったのだ。
ノイシュの移動ルートを聞くと、山越えルートが2日、山迂回ルートが4日、ダンジョン抜けルートが1日半くらいになるという話だ。
最後に武闘会のエントリーの為の推薦証明書を今日中に準備するとの事、なので夜までにギルドに寄ることにして、俺達はノイシュで開催される武闘会に向けてクエストをこなしつつ特訓を開始したのだった。
1週間と数日後
ノイシュで開催される武闘会開始まで残り1週間を切るまで、俺達はずっと特訓を行っていた。
クエストをこなしつつではあったが、俺はカエデやメイランとの模擬戦で対人戦の経験を積み、色んな攻撃パターンや防御方法を模索してきた。
カエデとメイランも、団体戦とどちらかが個人戦にも出るので自分磨きを行ってきた。
カエデは魔力が少なく攻撃力が低いので、それを克服する為にスピードを生かした手数を増やす特訓や、攻撃力強化の為に筋トレや打撃術習得に向けてトレーニング、そして魔力を限界まで使い回復してを繰り返して魔力強化と幅広く行った。
メイランは攻防は優秀だがスピードが低いので、翼で飛んでる間のスピードUPの特訓として翼の強化を行った。
翼を強化すれば飛んでるスピードUPだけではなく、身のこなしや回避力UPにも効果的、メイランは翼強化1点に絞って集中強化したようだ。
おかげで俺達のレベルが
俺13
カエデ14
メイラン14
となった。
そして俺は、ドラゴン族変身した際にしか使えなかった火魔法中級のバーンストライクを取得、INTがE→Dへ成長。
カエデが体術D→C、打撃術取得しEまで成長、武闘術も取得しF、STRもE→D、AGIもD→Cへ成長した。
メイランは翼強化によりAGIがE→Dへ、飛翔状態の身のこなしが強化されて立ち回りが早くなった。
充実した1週間を過ごし、そろそろ武闘会に向けて出発しなければと思っていた所でゼミラさんにギルドへ呼ばれた。
「よく来た、座ってくれ」
「はい、要件はなんでしょう?」
「そろそろノイシュへ出発するのだろう?奴隷商のガルムがコウガを呼んでいてな、おすすめしたい奴隷が居るんだそうだ、行ってやってくれないか?」
「なるほど、分かりました。明日出発しようと思っていたので、今日中に顔を出したいと思います」
「そうしてやってくれ」
ガルムさんが俺に奴隷を勧めてくるとは思わなかったな、訳ありなのか俺達の事を思ってなのか、さてさて……どうなるやら。
俺達はガルムの居るインカース奴隷商館へ足を運ぶ。
入口に入るとガルムさんが丁度1人の奴隷と話をしていた、また見覚えのある子だ。
「あっ!ソルトちゃん!!」
「あ!カエデにメイランじゃないっすか!お久しぶりっす!」
「おおコウガ様、わざわざありがとうございます」
「お久しぶりですガルムさん、もしかしておすすめしたい奴隷って……」
「えぇ、このソルトさんです。実はですね、カエデさんとメイランさんがコウガ様の元に行ったと聞いた彼女が志願してきましてね」
「はいっす!自分、コウガさんをあの時見てから何やら惹かれる物がありまして……カエデとメイランがコウガさんの元に行ったと聞いて羨ましくて……もちろんカエデの村の件も聞いてたので協力したい気持ちもあったんす、それでガルムさんに、自分もコウガさんの元に行きたいと伝えて欲しいって、王国の商館でわめいちゃったっす……お恥ずかしながら」
「それでサンビークにやってきたと」
「はいっす……ご迷惑じゃなければで良いっす、自分を買っては貰えないっすか……?もうすぐ奴隷から解放される予定だったので高くないはずっす、そうっすよね?ガルムさん」
「ええ、今なら金貨1枚で良いでしょう」
金貨1枚か、安いし本人が一緒に来たいと言うなら俺は構わないが。
「2人はどうだ?」
「私?もちろんいいよ!ソルトちゃんが来てくれたら狼仲間としても嬉しい!」
「私もコウガ様が良いなら構わないわよ、ソルトは良い子だから問題ないわ」
「よし、シェミィはどうだ?」
「にゃ」
シェミィは頷く、OKのようだ。
「わかった、買おう」
「ありがとうございますご主人!」
「お買い上げありがとうございますコウガ様、もうすぐノイシュに旅立たれる事もゼミラ様から聞いております、暫く会えないかと思いますが、インカース奴隷商館をご贔屓に」
「もちろんですよ、これからも良い関係でいきましょう」
俺は金貨1枚を手渡して、必要書類を書いた後に首輪に血を1滴垂らす。
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