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竹
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何か物事を決める時じゃんけんをする。
下界にもそれはちゃんと存在している。
そりゃ異世界人が来ている世界なのだからあっても変ではないのだが、少し疑問があった。
魔法やら色々あるから不正し放題ではないかと。
そう思って少し気になって観察をしていたところ、やはり魔法やら技術やら色々駆使してじゃんけんをしている事がわかった。
ただ、下界の人は相手がその色々を駆使するところまで考慮した上でやっている。
例えば思考を読む魔法を使って相手の手を知ったとしても、直前にアンチマジックされて負けたりする場面なんてのもあった。
さすがに仲間内になってくると手の内もわかってきたりするので最終的に何も無しでやる事になるようだが、基本的には何かしてくると考えて対策をするようだ。
公平性とは程遠い事ではあるが下界において公平なんて考えがそもそも薄く、じゃんけんの勝ち負けで不満を言う者は少ない。
負けたときは自分の実力が及ばなかったと考えるのが一般的なようだ。
下界でのじゃんけんというのは簡易的な実力測定なのではないかと思えてくる。考えすぎかな。
ん?例の女子五人組で今じゃんけんしてるな。彼女達は勝っても負けても楽しそうだ。
彼女達はこれから街の外に討伐依頼に向かうのだが、いつもより持ち物が多い。
どうやら野宿前提の装備で、それを持つ係をじゃんけんで決めていたようだ。
下界には空間収納のような便利なものはないので道具などは各自で分担して持ったり、道具持ちを設けたり雇ったり、馬車を使うのが一般的だ。
じゃんけんの結果弓使いの子が荷物持ちをする事になったようだ。
ここで格闘家の子が何気なく荷物の一部を持つ。これがこの子の人気の所以だ。
一人がこういう行動に出ると他の子も同じように荷物を持ちはじめ、結局弓使いの子と他の子の荷物量に大差は無くなってしまった。
・・・なんのためのじゃんけんだったんだろう。
いや、じゃんけんなんて所詮はそんなものだ。
下界だから色々違うとはいえ気楽に使うという基本的な部分は残されているようだ。
ふーむ、こうやって異世界の文化も下界に合わせて馴染んでいくんだなぁ。
「今日は浮遊島の召喚をお願いしたいです」
「え?また?頻度高くないか?」
「それはそうなのですが、召喚を停止していた期間がそれなりにありましたので」
「そうか。じゃあまた住みやすそうなのを考えないとな」
「いえ、今回はソウの好きなようにしてください」
「む?どう言う事?」
「今回お願いしたいのはかなり大きな島ですので、起伏があっても問題ありません」
「おぉ。じゃあ山や谷を作ってもいいのか」
「はい。あぁ、でも深い谷はダメです。島が割れる恐れがありますので」
「あ、そっか。わかった、とりあえず構図を考えたい」
「了解しました。パネルを出します」
「うーん・・・」
サチに出して貰ったパネルを見ながら島の大体の構図を考えているのだが中々上手くまとまらない。
規模がとにかく大きく、ルミナの農園島やアストの住んでる島より大きな島なので感覚が掴めないのだ。
一応サチも隣に椅子を持ってきてサポートしてくれているが進みは悪い。
試しに一般外のランダムボタンを何度かやってみたが本当に凄い地形ばかり出てきたのでさすがに却下した。
今は完全にランダムのを選んでいるがイマイチしっくり来ない。
どうも凝り性な部分がこういう時に出てしまうんだよなぁ。
だからと言って手も抜きたくないし、うーん。
俺が悩んでいる横でサチはじっと俺を見ている。
「なんだ?」
「あ、いえ、ソウって余り不満を言わないと思いまして」
「そうか?」
「えぇ。前の神様は凄かったですから」
あー、あの爺さんか。確かに凄そうだ。
「困ると大体私に丸投げしていましたから。特に生活空間の事に関しては」
「本当にダメだなあのジジイは」
「まぁそのおかげで代理という名目で色々やらせて頂けましたが」
「なるほどね。大変だっただろう」
「うーん、確かに大変な事もありましたが、それが全てでは無かったです」
「ほう。詳しく」
「それまでやれなかった事がやれるというのはなかなか刺激的でした」
「それそれ」
「どれです?」
「その刺激的っての。俺が不満を言わないのもそれだな」
「そうなのですか?今も結構悩んでいるようですが」
「うん、まぁそうなんだけど、この悩んで吟味するのも楽しいというのかな。やるからには出来るだけ満足する結果にしたいんだよね」
「なるほど・・・」
サチは普段と違う事が出来るという事で満足できたのだろうが、俺は加えてもっと良く出来るのではないかと考えてしまう。
それが今もこうやって作業に時間を取ってしまう原因になってしまってるからなんとも厄介な性分だなと自分でも思う。
優秀な人ならもっと手際よくやれるんだろうけど、俺にはちょっと難しい。
ま、急ぐ事でもないようだからじっくり考えさせてもらおうかな。
「こんなんでどうかな」
「また随分と細かに決めましたね。造島師に頼めばある程度後で何とか出来ますよ」
「そうなんだけど、つい」
「植物まで指定してありますが」
「あぁ、それは出来ればね。それっぽい植物であればいいかな」
「うーん・・・」
「ダメかな」
「こちらは問題ありませんが、こっちがちょっと」
「そうか。川にする予定のところで区分けしてあるから大丈夫だと思ったんだが」
「え?」
「ん?」
「ソウはこの植物を知っているのですか?」
「ん?うん、前に飛んでるときに見かけたあの鬱蒼とした島にあった奴だろ?多分知ってる」
「ちょ、ちょっとそこまで同行お願いしていいですか!」
「お、おう」
なんだかよくわからないが、心の準備をする前に転移するのは勘弁してくれないかな。
「うん、やっぱり竹だね」
サチに半ば強引に連れてこられた島は全域が竹林になっている島だった。
俺の知っている竹は幹が丸いがこっちの竹は六角形になっている。違いはそれぐらいだ。
「実はこの島はこの植物のせいで手付かずになっていたのです」
「なんでまた」
「切っても切っても生えてきますし、引き抜こうにも上手く抜けなくて造島師の方達も嫌がる植物でして困っていたのです」
「そうなのか」
「まだ狭い範囲に生えているのなら何とかなるのですが、ここまでの規模になるとどうしようもなく」
「そっか。もったいない」
「もったいない?」
「竹っていったらかなり便利な植物って印象あるけどな。丈夫でしなやかだし、美味いし」
「え?食べるのですか?これを?」
「うん。芽・・・って言えばいいのかな。土から出てきたばかりの奴だけだけど」
「ちょっと探してみます!」
食えると聞いて足早に探しに行ってしまった。食いしん坊さんめ。
「ソウ!早く!」
「はいはい」
そんな慌てなくても他に採る人いないだろうに。
「採れたぞ」
筍が見つかったので念で周りの土を退けてもらい、根から切り離してサチに渡す。
「これを食べるのですか?」
「うん。茹でれば食える、はず。ちとやってみないとわからんが」
「へー」
アク抜き出来るかな。後で試してみよう。
「サチ、ほらこれ、ちょっと見てみ」
「なんですか?」
「これが竹の根。正確に言うと地下茎という普通の木で言うところの幹に当たる部分だ。余り深くないところを横に伸びる特徴がある。多分この深さより少し下を島ごとまるっと一気に削いだら綺麗に除去できると思うぞ」
「本当ですか?」
「俺の知っている竹ならね。よいせっと」
俺が穴から出ると土を穴に戻して俺の服を綺麗にしてくれる。
「ではこれ全てが同じ根で繋がっているということですか?」
「うん、多分そうだと思う。広げたくなければ何か遮るものを埋め込めばいいし、取り除きたいなら根に何かすれば一気にどうにか出来るんじゃないかな?」
「なるほど。今度造島師に伝えます」
「うん」
しかし竹を知らないとはな。意外だった。
あーでも印象の違いというのもあるか。
使い難い、厄介という印象が強いと扱わなくなるから自然と調べようという気持ちも無くなるのかもしれない。
特にこの世界は島ごとに完全に隔離されてるからどうにかしなくてはいけないという事もないし。
これを機に少し竹について調べる気になってもらえればいいな。
今度アストに竹を使った何かを作ってもらおうかな。驚かれそうだが、面白そうだ。
「それで、召喚する島に竹を植えても大丈夫そう?」
「そうですね。大丈夫だと思います。最悪問題が起きたらソウを呼びます」
「ははは、それで構わないよ。それじゃ召喚場所に連れて行ってくれ」
「わかりました」
飛ぶ前に何本か竹を貰ってから召喚場所に連れて行ってもらった。
「ほれ、できたぞ」
「いただきます」
帰宅後、早速筍を茹でてみた。
俺の知ってる竹だと米ぬかとか使わないといけないはずだったんだが、試しにただ茹でてみてもアクらしいアクは出ずに普通に食えた。
地質とかの違いなのか、竹自体の微妙な違いなのかよくわからないが、よしとする。
茹でた後は軽く塩を揉み込んで少しピリ辛に炒めた物を今サチに食べてもらっている。
ご飯が進んでる辺りうまく出来たようだ。
「どうだ?」
「食感がいいれふね。んっ。止まらなくなります」
「そうか。今度ルミナに教えよう」
「そうですね。農園で栽培はしないよう注意もしておかないといけません」
「そうだな」
便利だが問題点もある。
それをちゃんと理解したうえで使えば上手く使いこなせるだろう。
今日召喚した島にもきっと生えてくるだろうから、上手く利用してもらいたいものだ。
結構頑張って色々詰め込んだからな。どうなるか今から楽しみだ。
下界にもそれはちゃんと存在している。
そりゃ異世界人が来ている世界なのだからあっても変ではないのだが、少し疑問があった。
魔法やら色々あるから不正し放題ではないかと。
そう思って少し気になって観察をしていたところ、やはり魔法やら技術やら色々駆使してじゃんけんをしている事がわかった。
ただ、下界の人は相手がその色々を駆使するところまで考慮した上でやっている。
例えば思考を読む魔法を使って相手の手を知ったとしても、直前にアンチマジックされて負けたりする場面なんてのもあった。
さすがに仲間内になってくると手の内もわかってきたりするので最終的に何も無しでやる事になるようだが、基本的には何かしてくると考えて対策をするようだ。
公平性とは程遠い事ではあるが下界において公平なんて考えがそもそも薄く、じゃんけんの勝ち負けで不満を言う者は少ない。
負けたときは自分の実力が及ばなかったと考えるのが一般的なようだ。
下界でのじゃんけんというのは簡易的な実力測定なのではないかと思えてくる。考えすぎかな。
ん?例の女子五人組で今じゃんけんしてるな。彼女達は勝っても負けても楽しそうだ。
彼女達はこれから街の外に討伐依頼に向かうのだが、いつもより持ち物が多い。
どうやら野宿前提の装備で、それを持つ係をじゃんけんで決めていたようだ。
下界には空間収納のような便利なものはないので道具などは各自で分担して持ったり、道具持ちを設けたり雇ったり、馬車を使うのが一般的だ。
じゃんけんの結果弓使いの子が荷物持ちをする事になったようだ。
ここで格闘家の子が何気なく荷物の一部を持つ。これがこの子の人気の所以だ。
一人がこういう行動に出ると他の子も同じように荷物を持ちはじめ、結局弓使いの子と他の子の荷物量に大差は無くなってしまった。
・・・なんのためのじゃんけんだったんだろう。
いや、じゃんけんなんて所詮はそんなものだ。
下界だから色々違うとはいえ気楽に使うという基本的な部分は残されているようだ。
ふーむ、こうやって異世界の文化も下界に合わせて馴染んでいくんだなぁ。
「今日は浮遊島の召喚をお願いしたいです」
「え?また?頻度高くないか?」
「それはそうなのですが、召喚を停止していた期間がそれなりにありましたので」
「そうか。じゃあまた住みやすそうなのを考えないとな」
「いえ、今回はソウの好きなようにしてください」
「む?どう言う事?」
「今回お願いしたいのはかなり大きな島ですので、起伏があっても問題ありません」
「おぉ。じゃあ山や谷を作ってもいいのか」
「はい。あぁ、でも深い谷はダメです。島が割れる恐れがありますので」
「あ、そっか。わかった、とりあえず構図を考えたい」
「了解しました。パネルを出します」
「うーん・・・」
サチに出して貰ったパネルを見ながら島の大体の構図を考えているのだが中々上手くまとまらない。
規模がとにかく大きく、ルミナの農園島やアストの住んでる島より大きな島なので感覚が掴めないのだ。
一応サチも隣に椅子を持ってきてサポートしてくれているが進みは悪い。
試しに一般外のランダムボタンを何度かやってみたが本当に凄い地形ばかり出てきたのでさすがに却下した。
今は完全にランダムのを選んでいるがイマイチしっくり来ない。
どうも凝り性な部分がこういう時に出てしまうんだよなぁ。
だからと言って手も抜きたくないし、うーん。
俺が悩んでいる横でサチはじっと俺を見ている。
「なんだ?」
「あ、いえ、ソウって余り不満を言わないと思いまして」
「そうか?」
「えぇ。前の神様は凄かったですから」
あー、あの爺さんか。確かに凄そうだ。
「困ると大体私に丸投げしていましたから。特に生活空間の事に関しては」
「本当にダメだなあのジジイは」
「まぁそのおかげで代理という名目で色々やらせて頂けましたが」
「なるほどね。大変だっただろう」
「うーん、確かに大変な事もありましたが、それが全てでは無かったです」
「ほう。詳しく」
「それまでやれなかった事がやれるというのはなかなか刺激的でした」
「それそれ」
「どれです?」
「その刺激的っての。俺が不満を言わないのもそれだな」
「そうなのですか?今も結構悩んでいるようですが」
「うん、まぁそうなんだけど、この悩んで吟味するのも楽しいというのかな。やるからには出来るだけ満足する結果にしたいんだよね」
「なるほど・・・」
サチは普段と違う事が出来るという事で満足できたのだろうが、俺は加えてもっと良く出来るのではないかと考えてしまう。
それが今もこうやって作業に時間を取ってしまう原因になってしまってるからなんとも厄介な性分だなと自分でも思う。
優秀な人ならもっと手際よくやれるんだろうけど、俺にはちょっと難しい。
ま、急ぐ事でもないようだからじっくり考えさせてもらおうかな。
「こんなんでどうかな」
「また随分と細かに決めましたね。造島師に頼めばある程度後で何とか出来ますよ」
「そうなんだけど、つい」
「植物まで指定してありますが」
「あぁ、それは出来ればね。それっぽい植物であればいいかな」
「うーん・・・」
「ダメかな」
「こちらは問題ありませんが、こっちがちょっと」
「そうか。川にする予定のところで区分けしてあるから大丈夫だと思ったんだが」
「え?」
「ん?」
「ソウはこの植物を知っているのですか?」
「ん?うん、前に飛んでるときに見かけたあの鬱蒼とした島にあった奴だろ?多分知ってる」
「ちょ、ちょっとそこまで同行お願いしていいですか!」
「お、おう」
なんだかよくわからないが、心の準備をする前に転移するのは勘弁してくれないかな。
「うん、やっぱり竹だね」
サチに半ば強引に連れてこられた島は全域が竹林になっている島だった。
俺の知っている竹は幹が丸いがこっちの竹は六角形になっている。違いはそれぐらいだ。
「実はこの島はこの植物のせいで手付かずになっていたのです」
「なんでまた」
「切っても切っても生えてきますし、引き抜こうにも上手く抜けなくて造島師の方達も嫌がる植物でして困っていたのです」
「そうなのか」
「まだ狭い範囲に生えているのなら何とかなるのですが、ここまでの規模になるとどうしようもなく」
「そっか。もったいない」
「もったいない?」
「竹っていったらかなり便利な植物って印象あるけどな。丈夫でしなやかだし、美味いし」
「え?食べるのですか?これを?」
「うん。芽・・・って言えばいいのかな。土から出てきたばかりの奴だけだけど」
「ちょっと探してみます!」
食えると聞いて足早に探しに行ってしまった。食いしん坊さんめ。
「ソウ!早く!」
「はいはい」
そんな慌てなくても他に採る人いないだろうに。
「採れたぞ」
筍が見つかったので念で周りの土を退けてもらい、根から切り離してサチに渡す。
「これを食べるのですか?」
「うん。茹でれば食える、はず。ちとやってみないとわからんが」
「へー」
アク抜き出来るかな。後で試してみよう。
「サチ、ほらこれ、ちょっと見てみ」
「なんですか?」
「これが竹の根。正確に言うと地下茎という普通の木で言うところの幹に当たる部分だ。余り深くないところを横に伸びる特徴がある。多分この深さより少し下を島ごとまるっと一気に削いだら綺麗に除去できると思うぞ」
「本当ですか?」
「俺の知っている竹ならね。よいせっと」
俺が穴から出ると土を穴に戻して俺の服を綺麗にしてくれる。
「ではこれ全てが同じ根で繋がっているということですか?」
「うん、多分そうだと思う。広げたくなければ何か遮るものを埋め込めばいいし、取り除きたいなら根に何かすれば一気にどうにか出来るんじゃないかな?」
「なるほど。今度造島師に伝えます」
「うん」
しかし竹を知らないとはな。意外だった。
あーでも印象の違いというのもあるか。
使い難い、厄介という印象が強いと扱わなくなるから自然と調べようという気持ちも無くなるのかもしれない。
特にこの世界は島ごとに完全に隔離されてるからどうにかしなくてはいけないという事もないし。
これを機に少し竹について調べる気になってもらえればいいな。
今度アストに竹を使った何かを作ってもらおうかな。驚かれそうだが、面白そうだ。
「それで、召喚する島に竹を植えても大丈夫そう?」
「そうですね。大丈夫だと思います。最悪問題が起きたらソウを呼びます」
「ははは、それで構わないよ。それじゃ召喚場所に連れて行ってくれ」
「わかりました」
飛ぶ前に何本か竹を貰ってから召喚場所に連れて行ってもらった。
「ほれ、できたぞ」
「いただきます」
帰宅後、早速筍を茹でてみた。
俺の知ってる竹だと米ぬかとか使わないといけないはずだったんだが、試しにただ茹でてみてもアクらしいアクは出ずに普通に食えた。
地質とかの違いなのか、竹自体の微妙な違いなのかよくわからないが、よしとする。
茹でた後は軽く塩を揉み込んで少しピリ辛に炒めた物を今サチに食べてもらっている。
ご飯が進んでる辺りうまく出来たようだ。
「どうだ?」
「食感がいいれふね。んっ。止まらなくなります」
「そうか。今度ルミナに教えよう」
「そうですね。農園で栽培はしないよう注意もしておかないといけません」
「そうだな」
便利だが問題点もある。
それをちゃんと理解したうえで使えば上手く使いこなせるだろう。
今日召喚した島にもきっと生えてくるだろうから、上手く利用してもらいたいものだ。
結構頑張って色々詰め込んだからな。どうなるか今から楽しみだ。
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