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-新緑の天機人 歓迎編-
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農園の浮遊島が見えてきた!
あそこが私とモミジちゃんの新たな生活場所になるのね。
ん?え?広くない?凄く広い気がする。
「広い」
「うん、やっぱりそうだよね。何処に降りればいいんだろ?」
農園の上空をぐるりと周回していると、私達に気付いたのか建物の前で両手を振ってこっちを呼んでくれている人を見つけました。
「モミジちゃん、あそこに降りよう」
「ん」
「お迎えありがとうございます。私、情報館所属天機人のワカバといいます。こっちは妹のモミジです」
「ありがとう」
私を呼んでくれた農園の方に挨拶をします。
「移動お疲れ様でした。話はルミナテース様から聞いてます。これからよろしくね」
「はい!よろしくお願いします!」
「します」
にっこりと微笑んで私達に握手をしてくれました。
わっ、手の感触が私達と全然違う。これが農業をやっている人の手かぁ。
「今ルミナテース様はちょっと別の浮遊島に収穫に向かってて、もう少ししたら戻ってくると思うんだけど」
え?こんな広い浮遊島を農園にしているのに他にも管轄島があるの?
はー・・・元ヴァルキリー警備隊の面々がやっているとは聞いてたけど、やる事が違うなぁ。
「あ、戻ってきました」
上を向いたので釣られて上を向くと一筋の線が上空でくるりと円を描いたと思ったらそのまま直下してきました。
そして地面にぶつかる直前でぴたりと止まり、ひと羽ばたきしてから一人の女性が着地しました。
「ただいまー」
どこか気の抜けたようなゆるい声。
ルミナテース様です。
何度か情報館でお見かけした事がありますが、こんな近くで見たのは初めてです。
「お帰りなさい。丁度情報館からのお二人も到着したところですよ」
「じゃあ貴女達が情報館からの派遣員?」
緩やかな雰囲気を包みながらこっちに向かってくるルミナテース様。
でもやっぱりどこか凄い、アリスさんやシンディさんのような雰囲気を感じ取って背筋が伸びてしまいます。
「は、はい!情報館から来ましたワカバです!こっちは妹のモミジです!お、お世話になります!」
「おねがい、します」
モミジちゃんもそれを感じ取ったのか私に少し寄って挨拶してる。
「ワカバちゃんにモミジちゃんねー。私がこの農園の園長やってるルミナテースよー」
存じております。
元警備隊隊長で解決した事件は数知れず、そして電撃引退の後に農業を始め、今ではご主人様と繋がりのある人物。
近くで見ると人を惹きつける魅力を持っているのがとてもよくわかります。
「えっと、話だと料理を一緒に教わりたいってことだけど、それ以外については何か言われてた事はない?」
「いえ、アリスさんからはそれ以外の事はルミナテース様に決めてもらえと言われてます」
「そっかー。んー・・・」
何か考えるように私とモミジちゃんを品定めするように見てきます。
「・・・」
そして目を閉じて眉間に皺を寄せて何か苦しそうな表情になります。
「あの、ルミナテース様?」
「ダメ!やっぱり我慢できない!二人とも可愛いーーーーー!!」
私が顔を覗き込むように聞いた瞬間、捉えきれない速さで私の視界が真っ暗になりました。
え、な、何!?柔らかいものが私の顔全体に!
モミジちゃん助けて!
「むー」
ダメだ、モミジちゃんも同じ状態だった。
「はぁもぉ可愛いぃー」
あ、これルミナテース様に抱きしめられてるんだ!
くっ・・・なんて力、全然身動き取れない。
「ルミナテース様、そろそろ止めないと窒息しますよ」
「はっ!?」
意識が遠のきそうになったところで力が抜けて解放されました。
「ご、ごめんね?大丈夫?」
ルミナテース様が申し訳なさそうにこっちを心配してくださいます。
「は、はい。なんとか・・・」
「大丈夫」
モミジちゃんの方が平気そう。私の妹凄い!
「ルミナテース様、やっぱり我慢できませんでしたね?」
「リ、リミちゃん、いや、あのね?これでも我慢したのよ?」
リミちゃんと呼ばれたルミナテース様を止めてくれた方が腰に手を当てて睨んでいます。
それを見て怯えるルミナテース様。
どっちが立場が上だかわからなくなってきた。
「結局出来てないじゃないですか。大体いつも言ってますよね?前からは危険だって」
「ご、ごめんなさい」
傍から見ると妹に叱られてる姉みたい。
私とモミジちゃんでもよくあるよくある。あ、あはは。
「はぁ、今度はちゃんと後ろから行くようにしてくださいね?」
え?あれ?止めるようには言わないの?
「ごめんね、二人とも。ルミナテース様の抱きつき癖は病気みたいなものだから」
「は、はぁ・・・」
「び、びょうき・・・」
ルミナテース様がショックを受けているが、何故だろう私にもその言葉が突き刺さる。
「ほら、しょげてないで、早く二人のここでの生活を定めてください」
「あ、それなんだけど、リミちゃんに任せるわー」
「は!?」
ルミナテースの言葉にリミちゃんの眉が再び釣りあがります。
「てことで二人はリミちゃんに従ってね。私は収穫物の整理してくるわー」
私とモミジちゃんの頭をポンポンとしたら、凄い速さで建物の方に向かっていきました。
「あ!ちょっと、ルミナテース様!」
「まかせたわー」
「まったく、あの人は・・・仕方ないわね」
深い溜息をつくけど直ぐに顔を上げて私達を見てくるリミちゃん。
「そんなわけで成り行きだけど、私が貴女達のここでの生活を決めさせてもらうわね」
「はい、よろしくお願いします」
「あ、自己紹介してなかった。私、リュミネソラリエ。警備隊時代はリュミネって呼ばれてたけど、ここに来てからすっかりリミで定着しちゃったから、そっちで呼んでくれて
構わないわよ。あと普通に砕けた話し方でいいから」
「うん、わかった。よろしくね、リミちゃん!」
「よろしく、リミ」
「・・・天機人ってこんなだったかしら・・・まぁいいわ。よろしくね、ワカバ、モミジ」
私達の順応の早さに少し不思議そうな顔をしてたけど、直ぐに私達がそういう人という風に認識してくれたみたい。
リミちゃんはまだ会って間もないけど、しっかりしててとても面倒見のいい子だと思った。
ルミナテース様が私達の事を任せると言ったのも納得できる。
出来れば今後も仲良くしてくれるといいな!
こうして私達はルミナテース様の農園に派遣員として加入する事になりました。
あそこが私とモミジちゃんの新たな生活場所になるのね。
ん?え?広くない?凄く広い気がする。
「広い」
「うん、やっぱりそうだよね。何処に降りればいいんだろ?」
農園の上空をぐるりと周回していると、私達に気付いたのか建物の前で両手を振ってこっちを呼んでくれている人を見つけました。
「モミジちゃん、あそこに降りよう」
「ん」
「お迎えありがとうございます。私、情報館所属天機人のワカバといいます。こっちは妹のモミジです」
「ありがとう」
私を呼んでくれた農園の方に挨拶をします。
「移動お疲れ様でした。話はルミナテース様から聞いてます。これからよろしくね」
「はい!よろしくお願いします!」
「します」
にっこりと微笑んで私達に握手をしてくれました。
わっ、手の感触が私達と全然違う。これが農業をやっている人の手かぁ。
「今ルミナテース様はちょっと別の浮遊島に収穫に向かってて、もう少ししたら戻ってくると思うんだけど」
え?こんな広い浮遊島を農園にしているのに他にも管轄島があるの?
はー・・・元ヴァルキリー警備隊の面々がやっているとは聞いてたけど、やる事が違うなぁ。
「あ、戻ってきました」
上を向いたので釣られて上を向くと一筋の線が上空でくるりと円を描いたと思ったらそのまま直下してきました。
そして地面にぶつかる直前でぴたりと止まり、ひと羽ばたきしてから一人の女性が着地しました。
「ただいまー」
どこか気の抜けたようなゆるい声。
ルミナテース様です。
何度か情報館でお見かけした事がありますが、こんな近くで見たのは初めてです。
「お帰りなさい。丁度情報館からのお二人も到着したところですよ」
「じゃあ貴女達が情報館からの派遣員?」
緩やかな雰囲気を包みながらこっちに向かってくるルミナテース様。
でもやっぱりどこか凄い、アリスさんやシンディさんのような雰囲気を感じ取って背筋が伸びてしまいます。
「は、はい!情報館から来ましたワカバです!こっちは妹のモミジです!お、お世話になります!」
「おねがい、します」
モミジちゃんもそれを感じ取ったのか私に少し寄って挨拶してる。
「ワカバちゃんにモミジちゃんねー。私がこの農園の園長やってるルミナテースよー」
存じております。
元警備隊隊長で解決した事件は数知れず、そして電撃引退の後に農業を始め、今ではご主人様と繋がりのある人物。
近くで見ると人を惹きつける魅力を持っているのがとてもよくわかります。
「えっと、話だと料理を一緒に教わりたいってことだけど、それ以外については何か言われてた事はない?」
「いえ、アリスさんからはそれ以外の事はルミナテース様に決めてもらえと言われてます」
「そっかー。んー・・・」
何か考えるように私とモミジちゃんを品定めするように見てきます。
「・・・」
そして目を閉じて眉間に皺を寄せて何か苦しそうな表情になります。
「あの、ルミナテース様?」
「ダメ!やっぱり我慢できない!二人とも可愛いーーーーー!!」
私が顔を覗き込むように聞いた瞬間、捉えきれない速さで私の視界が真っ暗になりました。
え、な、何!?柔らかいものが私の顔全体に!
モミジちゃん助けて!
「むー」
ダメだ、モミジちゃんも同じ状態だった。
「はぁもぉ可愛いぃー」
あ、これルミナテース様に抱きしめられてるんだ!
くっ・・・なんて力、全然身動き取れない。
「ルミナテース様、そろそろ止めないと窒息しますよ」
「はっ!?」
意識が遠のきそうになったところで力が抜けて解放されました。
「ご、ごめんね?大丈夫?」
ルミナテース様が申し訳なさそうにこっちを心配してくださいます。
「は、はい。なんとか・・・」
「大丈夫」
モミジちゃんの方が平気そう。私の妹凄い!
「ルミナテース様、やっぱり我慢できませんでしたね?」
「リ、リミちゃん、いや、あのね?これでも我慢したのよ?」
リミちゃんと呼ばれたルミナテース様を止めてくれた方が腰に手を当てて睨んでいます。
それを見て怯えるルミナテース様。
どっちが立場が上だかわからなくなってきた。
「結局出来てないじゃないですか。大体いつも言ってますよね?前からは危険だって」
「ご、ごめんなさい」
傍から見ると妹に叱られてる姉みたい。
私とモミジちゃんでもよくあるよくある。あ、あはは。
「はぁ、今度はちゃんと後ろから行くようにしてくださいね?」
え?あれ?止めるようには言わないの?
「ごめんね、二人とも。ルミナテース様の抱きつき癖は病気みたいなものだから」
「は、はぁ・・・」
「び、びょうき・・・」
ルミナテース様がショックを受けているが、何故だろう私にもその言葉が突き刺さる。
「ほら、しょげてないで、早く二人のここでの生活を定めてください」
「あ、それなんだけど、リミちゃんに任せるわー」
「は!?」
ルミナテースの言葉にリミちゃんの眉が再び釣りあがります。
「てことで二人はリミちゃんに従ってね。私は収穫物の整理してくるわー」
私とモミジちゃんの頭をポンポンとしたら、凄い速さで建物の方に向かっていきました。
「あ!ちょっと、ルミナテース様!」
「まかせたわー」
「まったく、あの人は・・・仕方ないわね」
深い溜息をつくけど直ぐに顔を上げて私達を見てくるリミちゃん。
「そんなわけで成り行きだけど、私が貴女達のここでの生活を決めさせてもらうわね」
「はい、よろしくお願いします」
「あ、自己紹介してなかった。私、リュミネソラリエ。警備隊時代はリュミネって呼ばれてたけど、ここに来てからすっかりリミで定着しちゃったから、そっちで呼んでくれて
構わないわよ。あと普通に砕けた話し方でいいから」
「うん、わかった。よろしくね、リミちゃん!」
「よろしく、リミ」
「・・・天機人ってこんなだったかしら・・・まぁいいわ。よろしくね、ワカバ、モミジ」
私達の順応の早さに少し不思議そうな顔をしてたけど、直ぐに私達がそういう人という風に認識してくれたみたい。
リミちゃんはまだ会って間もないけど、しっかりしててとても面倒見のいい子だと思った。
ルミナテース様が私達の事を任せると言ったのも納得できる。
出来れば今後も仲良くしてくれるといいな!
こうして私達はルミナテース様の農園に派遣員として加入する事になりました。
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