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砂漠の新部族
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下界の例の若者の続きを観察する。
勿論集落や街の様子も確認したいのでサチに頼んでサブウィンドウを出してもらってる。
今後こういう状態が増えるのかな。
処理しきれるかなー、不安だ。
若者は砂漠を進みながら馬車を降りては戦闘をして、倒しては進むを繰り返している。
「彼の行き先わかるか?」
「そうですね、恐らくオアシスじゃないでしょうか」
「ほうほう」
「古い情報ですが、確か小さい野営拠点のようなオアシスがあったはずです」
砂漠に水辺があればそこに人は集まるからな。
若者が進んでいると地面が砂から石畳に変わった。
そしてその先に見えてきたものに対して聞くことにした。
「・・・なあ、サチ」
「・・・なんでしょう」
見えてきたものに二人で唖然とする。
「小さい野営拠点って言ってたよな」
「はい。以前はそのような場所だったと思います」
「なんか大きい街になってるんだが」
「そうですね。人の繁栄力って凄いですね」
そうだな。人って凄いな。
あと、想定外の事が起こると人って言葉に抑揚無くなるよな。
「いやいやいや、なんだよあの街!全体が色町になってるぞ!」
そう、オアシスの周りは大きな街に発展しており、更に街全体が色町と化していた。
石造りの建物には暖色系、特に桃色の多い看板が多く取り付けられており、至る所で客引きが店の前で通る人に声を掛けている。
到着した若者は積荷を商会に預け、宿に向かったようだ。
「何か凄い事になってんな・・・」
「この街の大まかな情報を取得します」
「うん、よろしく」
「どうやらここはコスプ族という新部族が取り仕切っているようです」
コスプ族か、どれどれ、一覧で見てみよう。
あった。えーっと、コスプ族。女性による女性のための部族で女の幸せのために動く部族?確かに街中は女性率が高い。
化粧や服装に力を入れ、その完成された姿をコスプ礼装と言う。
コスプ礼装・・・?
コスプ礼装、コスプレイソウ、コスプレいそう、コスプレ衣装!
「おいサチ!この街勇者関連だ!」
ここは過去降りた勇者の影響を受けている。十中八九間違いはないだろう。
「どういうことですか?」
「まだ完全な確信ではないが、ここは和人族のような勇者の影響を受けた街だぞ」
「なるほど、それでしたらこれだけ急発展したのも納得ができます」
「恐らく夜になったらわかる」
夜まで時間を進めてもいいが、日中は日中で見るものがあるだろうからそのままで観察する。
今街中で客引きをしている人達は皆フードをした外套を着ている。
日中は暑いしやはり日差しは天敵だからな。
客引きの内容も一般の商業区と同じような内容だ。思ったより健全な気がする。
日が暮れてくると街の雰囲気が変わる。
なんと言うか祭の後夜祭のような高揚感のある雰囲気だ。
そして日が落ちると決定的な人達が店から出てくる。
「やっぱりそうだ。俺この人達の服装知ってる」
店から出てきた女性の服装は様々だったが、多少アレンジは加えてあるものの俺の前居た世界のデザインがある。
客引きはそこまで露出のある服じゃないな。
店内を見ると際どい服も増えている。
「ソウ、じっくり見すぎです」
縮尺が小さくなって人が豆粒みたいになってしまった。
もう少し観察したかったがどっかのやきもちさんがこれ以上むくれても困るから諦めよう。
「とりあえずこの街は勇者の影響でこうなったのは確実なようだ。経緯はわかったか?」
「いえ、まだです。もう少し時間がかかるので後日の仕事の時になります」
「あ、もう時間か」
「はい、今日は直帰して休養日にします」
あーまだ怒ってるのか。
どうやって機嫌直そうかなぁ。
帰ったらセーラー服を着たサチが居た。
「興味がありそうでしたので再現してみました」
念って便利。そして素晴らしい。
メガネもしよう、メガネ。
お、いいぞ、委員長っぽい。
「これはどういった服なのですか?」
「元々は水兵って言う船の乗務員の服装だったんだが、学校の女学生の制服でもある」
「え?船に乗る人は女性だったのですか?」
「いや、男だ」
「船に乗る男性の服装が?学校の女子の服装に?でもこれはどうみても女性用ですが」
服装を見ながらとても混乱している様子が伺える。
「そうだな。それは女学生の方であってる。たぶん持ち込んだ勇者のイメージもそっちだったんだろう」
「そうなのですね。理解に苦しみます」
「正直俺もどうしてそうなったかわからん」
たぶん転用を考え付いた人は天才か変態のどっちかか両方だと思う。
「それで、どうですか?」
「うん、似合ってる似合ってる」
今着ているのはロングスカートの冬服タイプなのでメガネが良く似合う。
お堅い委員長タイプでからかいたくなる感じだ。
「では今日はこの服でいます」
どうやら気に入ったようだ。
「・・・ちょっと暑いですね、これ」
「そりゃ寒い時用の服だからな」
食後、体温が上がったのか顔を少し火照らせながら言う。
「そうだったのですか。着替えてもいいですか?」
「うん、もちろん」
「ありがとうございます。こういうのはどうですか?」
サチが着替えたのは夏服のセーラー服。
襟の部分が一致してるので選んだのだろう。
「うん・・・うん、似合ってる」
先ほどと違い、スカートは短く、胸元が開いたラフな感じだ。
「これは涼しくていいですね」
「暑い時用だからなー」
冬服の時と同じようにくるくる回ってスカートを広げてみたりしている。
うーん・・・その、なんというか、先ほどと違って肌の露出が増えたせいなのか、妙に扇情的に見える。
見慣れない服だからか?いや、前の世界で見てたはずだし、何故だ。
「どうしました?」
「いや、なんでもない」
「・・・」
「なんだ?」
「どうやらソウはこういうのが好きみたいですね」
「さっきのも良かったと思うぞ」
「そうですか。ちなみにソウ」
「ん?」
「我慢は良くないと思いますよ?」
そう言ってオアシスの街の夜の客引きがやるようなポーズをしてきた。
うん。そうだな。我慢は良くないな。
うちの夜の生活の幅が広がった気がする。
勿論集落や街の様子も確認したいのでサチに頼んでサブウィンドウを出してもらってる。
今後こういう状態が増えるのかな。
処理しきれるかなー、不安だ。
若者は砂漠を進みながら馬車を降りては戦闘をして、倒しては進むを繰り返している。
「彼の行き先わかるか?」
「そうですね、恐らくオアシスじゃないでしょうか」
「ほうほう」
「古い情報ですが、確か小さい野営拠点のようなオアシスがあったはずです」
砂漠に水辺があればそこに人は集まるからな。
若者が進んでいると地面が砂から石畳に変わった。
そしてその先に見えてきたものに対して聞くことにした。
「・・・なあ、サチ」
「・・・なんでしょう」
見えてきたものに二人で唖然とする。
「小さい野営拠点って言ってたよな」
「はい。以前はそのような場所だったと思います」
「なんか大きい街になってるんだが」
「そうですね。人の繁栄力って凄いですね」
そうだな。人って凄いな。
あと、想定外の事が起こると人って言葉に抑揚無くなるよな。
「いやいやいや、なんだよあの街!全体が色町になってるぞ!」
そう、オアシスの周りは大きな街に発展しており、更に街全体が色町と化していた。
石造りの建物には暖色系、特に桃色の多い看板が多く取り付けられており、至る所で客引きが店の前で通る人に声を掛けている。
到着した若者は積荷を商会に預け、宿に向かったようだ。
「何か凄い事になってんな・・・」
「この街の大まかな情報を取得します」
「うん、よろしく」
「どうやらここはコスプ族という新部族が取り仕切っているようです」
コスプ族か、どれどれ、一覧で見てみよう。
あった。えーっと、コスプ族。女性による女性のための部族で女の幸せのために動く部族?確かに街中は女性率が高い。
化粧や服装に力を入れ、その完成された姿をコスプ礼装と言う。
コスプ礼装・・・?
コスプ礼装、コスプレイソウ、コスプレいそう、コスプレ衣装!
「おいサチ!この街勇者関連だ!」
ここは過去降りた勇者の影響を受けている。十中八九間違いはないだろう。
「どういうことですか?」
「まだ完全な確信ではないが、ここは和人族のような勇者の影響を受けた街だぞ」
「なるほど、それでしたらこれだけ急発展したのも納得ができます」
「恐らく夜になったらわかる」
夜まで時間を進めてもいいが、日中は日中で見るものがあるだろうからそのままで観察する。
今街中で客引きをしている人達は皆フードをした外套を着ている。
日中は暑いしやはり日差しは天敵だからな。
客引きの内容も一般の商業区と同じような内容だ。思ったより健全な気がする。
日が暮れてくると街の雰囲気が変わる。
なんと言うか祭の後夜祭のような高揚感のある雰囲気だ。
そして日が落ちると決定的な人達が店から出てくる。
「やっぱりそうだ。俺この人達の服装知ってる」
店から出てきた女性の服装は様々だったが、多少アレンジは加えてあるものの俺の前居た世界のデザインがある。
客引きはそこまで露出のある服じゃないな。
店内を見ると際どい服も増えている。
「ソウ、じっくり見すぎです」
縮尺が小さくなって人が豆粒みたいになってしまった。
もう少し観察したかったがどっかのやきもちさんがこれ以上むくれても困るから諦めよう。
「とりあえずこの街は勇者の影響でこうなったのは確実なようだ。経緯はわかったか?」
「いえ、まだです。もう少し時間がかかるので後日の仕事の時になります」
「あ、もう時間か」
「はい、今日は直帰して休養日にします」
あーまだ怒ってるのか。
どうやって機嫌直そうかなぁ。
帰ったらセーラー服を着たサチが居た。
「興味がありそうでしたので再現してみました」
念って便利。そして素晴らしい。
メガネもしよう、メガネ。
お、いいぞ、委員長っぽい。
「これはどういった服なのですか?」
「元々は水兵って言う船の乗務員の服装だったんだが、学校の女学生の制服でもある」
「え?船に乗る人は女性だったのですか?」
「いや、男だ」
「船に乗る男性の服装が?学校の女子の服装に?でもこれはどうみても女性用ですが」
服装を見ながらとても混乱している様子が伺える。
「そうだな。それは女学生の方であってる。たぶん持ち込んだ勇者のイメージもそっちだったんだろう」
「そうなのですね。理解に苦しみます」
「正直俺もどうしてそうなったかわからん」
たぶん転用を考え付いた人は天才か変態のどっちかか両方だと思う。
「それで、どうですか?」
「うん、似合ってる似合ってる」
今着ているのはロングスカートの冬服タイプなのでメガネが良く似合う。
お堅い委員長タイプでからかいたくなる感じだ。
「では今日はこの服でいます」
どうやら気に入ったようだ。
「・・・ちょっと暑いですね、これ」
「そりゃ寒い時用の服だからな」
食後、体温が上がったのか顔を少し火照らせながら言う。
「そうだったのですか。着替えてもいいですか?」
「うん、もちろん」
「ありがとうございます。こういうのはどうですか?」
サチが着替えたのは夏服のセーラー服。
襟の部分が一致してるので選んだのだろう。
「うん・・・うん、似合ってる」
先ほどと違い、スカートは短く、胸元が開いたラフな感じだ。
「これは涼しくていいですね」
「暑い時用だからなー」
冬服の時と同じようにくるくる回ってスカートを広げてみたりしている。
うーん・・・その、なんというか、先ほどと違って肌の露出が増えたせいなのか、妙に扇情的に見える。
見慣れない服だからか?いや、前の世界で見てたはずだし、何故だ。
「どうしました?」
「いや、なんでもない」
「・・・」
「なんだ?」
「どうやらソウはこういうのが好きみたいですね」
「さっきのも良かったと思うぞ」
「そうですか。ちなみにソウ」
「ん?」
「我慢は良くないと思いますよ?」
そう言ってオアシスの街の夜の客引きがやるようなポーズをしてきた。
うん。そうだな。我慢は良くないな。
うちの夜の生活の幅が広がった気がする。
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