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1話 いつのまにか異世界転生!?
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「あむ。あむ起きて」
優しい声とともに、大地震でも起こったかのような揺れが襲い目を覚ます。
「起きた、起きたから!」
声を張り上げ目を開けると、そこには目じりを下げて穏やかに微笑むいおがいた。
「おはよう」と、奴は何食わぬ顔で挨拶する。
おはよう、って。俺はいおの背後へ目を向けた。
燦燦と照り付ける太陽、生い茂る木々。遠くからは、爽やかな小鳥のさえずりが響いてくる。これはこれは、とても穏やかな朝で……って。
「いや、ここどこだよ!」
勢いよく体を起こし、周囲へと視線を向ける。よくよく目を細めて観察してみると青色の木の実やら、人ひとりを容易にからめとりそうな蜘蛛の巣やら。なんだこれ。ってか。
「クモぉ!?」
俺は慌てて立ち上がり、いおの大きな背中へと身を隠した。
「ん~、歩夢うるさい」
茂みから、聞き覚えのある声と共にボサボサ髪になり果てた背の高い男が現れる。彼は眠たそうに眼を擦りながら、ポリポリとお腹を掻いて片腕を大きく伸ばして伸びをした。
「ここどこなん」そして、彼はそう大きくあくびをかました。
まともな奴はいないのか、と俺は眉を顰める。
「龍まで……なんでそんなに落ち着いてるんだよ。起きたら森にいるとかわけわかんねぇだろ。ここ絶対日本じゃねぇよ」
「あぁ」
焦る俺を尻目に、龍はいおの隣へ腰を下ろしてふぅ、と息をついた。
「いったん整理しよう」と、俺は二人の方へ手を置く。「えっと、まず。俺らは機能何をしていたか。どこにいたか。それを思いだして……」
「ステータス」
俺の話に被せて、いおが呟く。人が話しているときになにを、と。そう叱ってやろうと口を開きかけた。そのとき。いおの目の前に、なにやら文字が浮かんだ。
『Lv1職業:??? HP:??? ATK:??? SPD:??? DEF:??? MP:0 スキル:HP自動回復』
「「おぉ」」
思わず上がった歓喜の声が龍と被る。ステータス情報ははてなばかりで全くわからないけれど、それでもこの非現実的な状況には胸を躍らせずにはいられない。隣を見ると、輝く龍の目と目が合った。
「ステータス」
『Lv1 職業:剣士 HP:500 ATK:1000 SPD:500 DEF:1000 MP:50 スキル:装備強化』
「「おぉ」」
再び龍と声が被る。
「いいなぁ」
いおは、自分のステータスを十分に見られなかったためか、はたまたいおと違い微量ながらも存在するMPへ対してか、そう呟いて眉を下げた。でかい図体に似合わないそんな表情が可愛くて、思わずふっと息が漏れる。
「大丈夫。いおは俺が守ってやるよ」
そして、俺はいおの頭をなでながら深く呼吸をした後に期待に震える唇を開いた。
「ステータス」
『Lv1 職業:勇者 HP:400 ATK:700 SPD:300 DEF:500 MP:1000 スキル:パーティ経験値up』
「よっしゃあ!」
職業を確認するや否や、大きく右手でガッツポーズをして声を上げる。よくわからないけれど、勇者という響きは最高じゃあないか。しかし、龍はハハと声を上げて俺の方をポンポンと叩いた。
「歩夢が勇者って、なんか心配やわぁ」
「どこがだよ! のほほんとしたお前らより適任だろ! 絶対魔王を倒して……」
と、そう話しているとき。ふと、辺りが暗くなった。雨でも降るのだろうか、と眉間にしわを寄せて空を仰ぎ見る。そこには、大きな角の2つ生えた、転生前の世界でいうところのクモの巨大バージョンが俺たちを見下ろしていた。
シャー、とクモが大きなよだれのしずくを垂らす。それは地に茂った草へと落ち、ジュウと音を立てて草を枯らした。
「ひっ……」
思わず龍の背へ身を隠す。
「ちょっ、歩夢!? 俺剣ないから何もできないんやけど! この中でまともに魔法使えるのお前だけなんやって!」
「俺だって魔法なんて使ったことねぇよ!」
「勇者のくせに!」
「雑魚剣士!」
じりじりと歩み寄るクモを目の前に、逃げ出す余裕もなく足を震わせながら押し問答を繰り広げる。やばい、食われる、と。そう思いその場へへたり込んで目をつむる。そんなとき。
ドン、と。大きな鈍い音が響く。音の主の方へ薄目を開けると、そこには木を殴りつけて先ほど確認した青色の木の実を採取するいおがいた。
「な、にやってんだよお前……」
震える声を絞り出し、手を伸ばす。あんなことをしていたら、一人動く標的にクモが目をつけるかもしれない。そうなったら、今の俺じゃいおを救えない。
「いお!」
彼を止めるべく、大きく名を呼んで力の抜けた足で地を捉える。
いおは、そんな俺をぱちくりと大きな瞳を瞬かせて見つめた後青い木の実を手にし、それを大きく振りかぶって……クモへと投げつけた。
ブォン、とすさまじい風音が立ち、木の実がクモへと向かう。そして、それはクモの脳天へと直撃しブ、と鈍い音を立てて汁をまき散らした。
キシャー、と風圧すらも感じるようなクモの悲鳴が響き渡る。木の実が直撃した脳天は木の実よりも悲惨につぶれ、ボタと紫色の血液を垂らしてクモはその場へ倒れ込んだ。ズシンと地が揺れ、思わず両手を床へ着く。
「やった、のか……?」
恐る恐る声を上げ、顔を上げる。
ふと、俺の茶髪を何かが掠めた。刹那、ブショと鈍い音と共に再び甘い香りの汁が散る。青い汁が雨のように降り注ぎ、ベタベタと髪を濡らした。
「ちょ、待て……!」
慌てて振り向きいおを見る。彼は、左手にたくさんの青い木の実を抱え次々とクモめがけてそれを投げつけた。
「いお、おい!オーバーキルって言うんだぞそれ!やめろ、髪が、服が……!次いつ風呂入れるかわかんねぇんだからぁぁぁあああ!」
そんな俺の叫びも虚しく。そこら辺一帯が青く染まるまで、甘い汁は降り続けるのだった。
「お前、やりすぎだぞ……ちょっとパワー上がったからって調子乗って、って……いや、お前のパワーがえぐいのは今に始まった話じゃねぇけど……」
「でもあむ、俺あむのためにクモ倒したよ?」
「そ、れはえらいけど……」
褒めて、と言わんばかりに物足りなさそうな表情で首を傾げるいお。やっぱりちょっと、こいつはやばい。あんなやつを倒せてしまうのも、倒れたやつに容赦なく投げつけ続ける精神も、なにもかも。本当、
「化け物だろ、こいつ……なぁ、龍」
そう、龍の方へ顔を向ける。龍はただぼーっと、一点を見つめていた。
「龍……? どこか痛いのか……?」
返事のない彼に慌てて駆け寄り、顔を覗き込む。その彼の目は大きく見開かれ、わなわなと唇を震わせていた。
「龍……?」
いおが、彼の背後から声をかける。龍は、消え入りそうな声で囁いた。
「この森って、あんなに怖いやつがたくさんいるん……?」
「大丈夫、いおがやっつけてくれるから」
俺は彼の背中を優しく摩り、笑みを作って見せる。しかし、龍はぶんぶんと頭を振って震える足で立ち上がった。
「楓はどこ……?」
「きっとあいつはこっちの世界に来てないんじゃないか……?」
「そんなわけない。俺ら3人が来とるのに、俺といつも一緒におる楓が来てないわけない!」
立つが取り乱したように俺の肩をつかむ。
「待てよ」と俺は彼の腕を掴み、まっすぐにその瞳を見上げた。
「大体さ、俺らどうしてここにいるかもわからないし、別に4人でいるときにこっちに来たかもわからないのに……」
「楓!!」
龍は、心配する俺の言葉にも耳を貸さずにその場を走り出した。あんなでかい魔物と呼ぶにふさわしい生物に会ったばかりなのに。龍だけじゃ、勝てないくせに。
「くそっ、言うこと聞けよ……!」
むっと眉を顰め、彼の後を追って走り出す。
「まってあむ~」
背後からは、穏やかな声と共に現れたいおが手を握るのだった。
優しい声とともに、大地震でも起こったかのような揺れが襲い目を覚ます。
「起きた、起きたから!」
声を張り上げ目を開けると、そこには目じりを下げて穏やかに微笑むいおがいた。
「おはよう」と、奴は何食わぬ顔で挨拶する。
おはよう、って。俺はいおの背後へ目を向けた。
燦燦と照り付ける太陽、生い茂る木々。遠くからは、爽やかな小鳥のさえずりが響いてくる。これはこれは、とても穏やかな朝で……って。
「いや、ここどこだよ!」
勢いよく体を起こし、周囲へと視線を向ける。よくよく目を細めて観察してみると青色の木の実やら、人ひとりを容易にからめとりそうな蜘蛛の巣やら。なんだこれ。ってか。
「クモぉ!?」
俺は慌てて立ち上がり、いおの大きな背中へと身を隠した。
「ん~、歩夢うるさい」
茂みから、聞き覚えのある声と共にボサボサ髪になり果てた背の高い男が現れる。彼は眠たそうに眼を擦りながら、ポリポリとお腹を掻いて片腕を大きく伸ばして伸びをした。
「ここどこなん」そして、彼はそう大きくあくびをかました。
まともな奴はいないのか、と俺は眉を顰める。
「龍まで……なんでそんなに落ち着いてるんだよ。起きたら森にいるとかわけわかんねぇだろ。ここ絶対日本じゃねぇよ」
「あぁ」
焦る俺を尻目に、龍はいおの隣へ腰を下ろしてふぅ、と息をついた。
「いったん整理しよう」と、俺は二人の方へ手を置く。「えっと、まず。俺らは機能何をしていたか。どこにいたか。それを思いだして……」
「ステータス」
俺の話に被せて、いおが呟く。人が話しているときになにを、と。そう叱ってやろうと口を開きかけた。そのとき。いおの目の前に、なにやら文字が浮かんだ。
『Lv1職業:??? HP:??? ATK:??? SPD:??? DEF:??? MP:0 スキル:HP自動回復』
「「おぉ」」
思わず上がった歓喜の声が龍と被る。ステータス情報ははてなばかりで全くわからないけれど、それでもこの非現実的な状況には胸を躍らせずにはいられない。隣を見ると、輝く龍の目と目が合った。
「ステータス」
『Lv1 職業:剣士 HP:500 ATK:1000 SPD:500 DEF:1000 MP:50 スキル:装備強化』
「「おぉ」」
再び龍と声が被る。
「いいなぁ」
いおは、自分のステータスを十分に見られなかったためか、はたまたいおと違い微量ながらも存在するMPへ対してか、そう呟いて眉を下げた。でかい図体に似合わないそんな表情が可愛くて、思わずふっと息が漏れる。
「大丈夫。いおは俺が守ってやるよ」
そして、俺はいおの頭をなでながら深く呼吸をした後に期待に震える唇を開いた。
「ステータス」
『Lv1 職業:勇者 HP:400 ATK:700 SPD:300 DEF:500 MP:1000 スキル:パーティ経験値up』
「よっしゃあ!」
職業を確認するや否や、大きく右手でガッツポーズをして声を上げる。よくわからないけれど、勇者という響きは最高じゃあないか。しかし、龍はハハと声を上げて俺の方をポンポンと叩いた。
「歩夢が勇者って、なんか心配やわぁ」
「どこがだよ! のほほんとしたお前らより適任だろ! 絶対魔王を倒して……」
と、そう話しているとき。ふと、辺りが暗くなった。雨でも降るのだろうか、と眉間にしわを寄せて空を仰ぎ見る。そこには、大きな角の2つ生えた、転生前の世界でいうところのクモの巨大バージョンが俺たちを見下ろしていた。
シャー、とクモが大きなよだれのしずくを垂らす。それは地に茂った草へと落ち、ジュウと音を立てて草を枯らした。
「ひっ……」
思わず龍の背へ身を隠す。
「ちょっ、歩夢!? 俺剣ないから何もできないんやけど! この中でまともに魔法使えるのお前だけなんやって!」
「俺だって魔法なんて使ったことねぇよ!」
「勇者のくせに!」
「雑魚剣士!」
じりじりと歩み寄るクモを目の前に、逃げ出す余裕もなく足を震わせながら押し問答を繰り広げる。やばい、食われる、と。そう思いその場へへたり込んで目をつむる。そんなとき。
ドン、と。大きな鈍い音が響く。音の主の方へ薄目を開けると、そこには木を殴りつけて先ほど確認した青色の木の実を採取するいおがいた。
「な、にやってんだよお前……」
震える声を絞り出し、手を伸ばす。あんなことをしていたら、一人動く標的にクモが目をつけるかもしれない。そうなったら、今の俺じゃいおを救えない。
「いお!」
彼を止めるべく、大きく名を呼んで力の抜けた足で地を捉える。
いおは、そんな俺をぱちくりと大きな瞳を瞬かせて見つめた後青い木の実を手にし、それを大きく振りかぶって……クモへと投げつけた。
ブォン、とすさまじい風音が立ち、木の実がクモへと向かう。そして、それはクモの脳天へと直撃しブ、と鈍い音を立てて汁をまき散らした。
キシャー、と風圧すらも感じるようなクモの悲鳴が響き渡る。木の実が直撃した脳天は木の実よりも悲惨につぶれ、ボタと紫色の血液を垂らしてクモはその場へ倒れ込んだ。ズシンと地が揺れ、思わず両手を床へ着く。
「やった、のか……?」
恐る恐る声を上げ、顔を上げる。
ふと、俺の茶髪を何かが掠めた。刹那、ブショと鈍い音と共に再び甘い香りの汁が散る。青い汁が雨のように降り注ぎ、ベタベタと髪を濡らした。
「ちょ、待て……!」
慌てて振り向きいおを見る。彼は、左手にたくさんの青い木の実を抱え次々とクモめがけてそれを投げつけた。
「いお、おい!オーバーキルって言うんだぞそれ!やめろ、髪が、服が……!次いつ風呂入れるかわかんねぇんだからぁぁぁあああ!」
そんな俺の叫びも虚しく。そこら辺一帯が青く染まるまで、甘い汁は降り続けるのだった。
「お前、やりすぎだぞ……ちょっとパワー上がったからって調子乗って、って……いや、お前のパワーがえぐいのは今に始まった話じゃねぇけど……」
「でもあむ、俺あむのためにクモ倒したよ?」
「そ、れはえらいけど……」
褒めて、と言わんばかりに物足りなさそうな表情で首を傾げるいお。やっぱりちょっと、こいつはやばい。あんなやつを倒せてしまうのも、倒れたやつに容赦なく投げつけ続ける精神も、なにもかも。本当、
「化け物だろ、こいつ……なぁ、龍」
そう、龍の方へ顔を向ける。龍はただぼーっと、一点を見つめていた。
「龍……? どこか痛いのか……?」
返事のない彼に慌てて駆け寄り、顔を覗き込む。その彼の目は大きく見開かれ、わなわなと唇を震わせていた。
「龍……?」
いおが、彼の背後から声をかける。龍は、消え入りそうな声で囁いた。
「この森って、あんなに怖いやつがたくさんいるん……?」
「大丈夫、いおがやっつけてくれるから」
俺は彼の背中を優しく摩り、笑みを作って見せる。しかし、龍はぶんぶんと頭を振って震える足で立ち上がった。
「楓はどこ……?」
「きっとあいつはこっちの世界に来てないんじゃないか……?」
「そんなわけない。俺ら3人が来とるのに、俺といつも一緒におる楓が来てないわけない!」
立つが取り乱したように俺の肩をつかむ。
「待てよ」と俺は彼の腕を掴み、まっすぐにその瞳を見上げた。
「大体さ、俺らどうしてここにいるかもわからないし、別に4人でいるときにこっちに来たかもわからないのに……」
「楓!!」
龍は、心配する俺の言葉にも耳を貸さずにその場を走り出した。あんなでかい魔物と呼ぶにふさわしい生物に会ったばかりなのに。龍だけじゃ、勝てないくせに。
「くそっ、言うこと聞けよ……!」
むっと眉を顰め、彼の後を追って走り出す。
「まってあむ~」
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