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第十五話 『母親と名乗る人物』

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「とりあえず、これでお前の頼み事は達成出来たって事でいいんだよな?」

『ま、そうだな。その石はとりあえず身につけておいてくれよ』

 俺は言われた通りにそれに頭を通す。アクセサリーとしては多少派手な気がしてあまり好きにはなれそうになかったが、目的を達成出来た事で安堵のため息を漏らす。

「それで……あとはどうやってこの穴から抜け出すか、だけど」

『今や戻ってもオオムカデの野郎がいるしなぁ。兄弟が身体を貸してくれたらどうにか抜け出す事も出来るかもしれねえが』

「どゆこと?」

『そのまんまの意味だぜ。さっきみたく兄弟の身体を使って、オレ様の華麗なフットワークでオオムカデに一撃打ち込む。怯んだ隙に逃げ出す。どうだ?』

「どうだって……嫌に決まってんだろ。廃人になるとか言ってたし、戻れなくなったらどうすんだよ。そもそもの話、あんな怪物と張り合うことが間違いだろ」

 先ほど、物騒な事を言っていたのに、その手段を簡単に取ろうとするマクガフィンに苛立ちながら告げる。

 どう考えてもあの巨体に一撃加えた所で焼け石に水だ。それどころか藪蛇である。反撃を喰らう事が容易に想像できた。

『そん時はそん時だろう? お前さんはオレ様として生きて、オレ様が兄弟として生きる』

「俺たち、入れ替わってる!? とでも言うつもりか? お前って本当にクソやろうだな……」

『照れるぜ』

「褒めてねえよ!」

 マクガフィンの言葉に、俺はため息をついた。ついさっきまでは鮮やかな脱出劇を披露した事で少しばかり見直したというのに。本当に口を開けば残念な骨である。

「どうすっかな……」

『とりあえず一番基本的な策としては、奴が縦穴を抜け出すのを待って、隙をついて登る事だが……』

「まずどうやって登るんだよ……あの穴見たけど、掴まれる凹凸なんてどこにもなかったぞ?」

『まあ兄弟にはちと厳しいか。ほんじゃ、オオムカデの尻尾に飛び乗って上まで運んでもらうのはどうだ? それなら抜け出せるし、未知の生物とも交流できる。兄弟がやりたがってた冒険だぜ。一石二鳥だろ?』

「むりむりむりむりむりむり」

 二兎を追う者、一兎をも得ずとも言う。

 冒険と、冒険心は別である。何かのアトラクションの様な感覚で言われても無理な物は無理だ。

『そんじゃどうするよ? このまま誰か助けに来るのをひたすら待つか? つっても襲われはしても、助けてくれるやつなんていねえだろうけどな』

 マクガフィンの言葉に俺はこんな状況でもディアナの顔が頭に浮かんだ。今
まで考えないようにしてきたというのに。

 どうしても彼女の事を考えると、裏切られたという事実を思い出してしまう。俺は弱気になった頭を振って雑念を取り除いた。

『──とりあえずオオムカデの様子を確認しに行くか? さっきもじっくり見れた訳じゃねえだろう?』

「じっくり見たいなんて一言も言ってねえんだけど……?」

 誰が好き好んであんな怪物を間近で観察したいと思えるのか。いや、マニアがいるのか?

『だが、ここで手をこまねいていても仕方ねえだろう?』

「まあ……その通りだな」

 このままここで待っていても、いつ抜け出せるかわからない。最悪の場合、食糧がなくて死に絶える可能性もある。

 あれ? 俺って死なないんだよな? いや、餓死は別なのか?

「まあ、いっか」

 なんだか疲れからか、頭がぼーっとする。本来は人並みに用心深い性格の筈が、今は少し自暴自棄になってる気がした。

 俺は頬を張る。

 ──落ち着け。こういう時っていうのは大抵何かアクシデントが起きる。その時に対応できるか否かは頭を働かせているかどうかにかかっている。

 だが、色々な事に考えを巡らせるのにも、一先ずこんな所からさっさと抜け出さなきゃいけない、というのも事実だった、

 俺は壁に手をつきながら歩いて行く。

 先ほどいた縦穴の底に当たる円形の場所、それが目に入る所まで来ると、洞穴の影からムカデの姿を覗き見る。

 見れば見るほど醜悪な姿である。そこでふと俺は思いついた事を尋ねてみた。

「そういえば、さっき洞穴は3個あったよな? もう2つの洞穴には何があるんだ?」

 俺の質問にマクガフィンは笑った。

『行ってみるか? 決していい物は見れねえぜ?』

「具体的に言ってくれねえとわかんねえよ」

『今まであのオオムカデが食らってきた生贄の人骨やらなんやらだな。それが転がってる』

「聞きたくなかった……」

『質問したのは兄弟だろ?』

 二人して目を合わせるとへっへっへ、と笑う。

 おっと。また集中力が途切れかけてる。

「じゃあ、あの洞穴には死んだ人の遺骨があるって事だよな? うげえ」

『そうだなぁ。あとは、身につけていた物とかもあるんじゃねえか?』

「なら、何か脱出のために役立つ物もあるかもしれねえし、行ってみるか……すげえ嫌だけどさ」

 俺の言葉にマクガフィンは目を丸くした様に動きを止める。

『なんだ? 随分とアグレッシブになったじゃねえか兄弟』

「そうか? いや、このままジッとしてても餓死するだけだろ? ここには飲み水すら無いし。そういえば俺のこの力って餓死に対してはどういう結果になるんだ?」

『悪いが、その力についてはオレ様も詳しい話は知らねえ。なんせ、書物でかなーり昔に目にした事があるくらいで、実際には眉唾だと思ってたくらいだからなぁ』

「けど、お前さっき厄介な奴に目をつけられたとかどうとか……」

『冥王ってのは言っちまえば冥界、つまりは死者の世界を支配する神だぜ? オレ様が未だに成仏できねえこの状況に、なんの手も貸してくれねえ不親切な野郎だ。ろくでもねえって思うのは当然だろう?』

 確かにマクガフィンの立場からしてみたらそうなのかもしれない。魂をこの地に縛り付けられ、500年の歳月を孤独に過ごす事を余儀なくされているのだから。

『──それに、だ。冥王は創世の歴史を見ても、他の神々との仲が悪いし、場所が場所なら邪神扱いされている様な代物だぜ。人の魂なんて物は、本来何者にも支配されていいもんじゃねえのさ』

 ふむ。先ほど俺の身体を勝手に乗っ取った奴の言い分とは思えない。何というブーメランだろうか。

「ま、いいや。とりあえず他の洞穴に入りたいんだけど、どうすっかなぁ」

『どうすっかねぇ?』

 二人して唸る。

 そうこうしていると、遠目に見えるオオムカデが丸まっていたままの体勢を変えた。

「もしかしたら動くのか?」

 そのまま見ていると、オオムカデは先ほどとは打って変わって足音を立てない様に縦穴を登っていく。連なる脚が思い思いに動くのを見て、その悍しい姿に身震いする。

「……どっか行ったみたいだし、とりあえず大丈夫そうか?」

 注意深く壁伝いに移動して他の洞穴へと入ってみるが、やはり中は暗くて視界が悪い。真っ暗闇にも多少は目が慣れてきたが、それでも隅から隅まで確認できる程ではない。

 洞穴へと身体を滑り込ませ、奥へと進んでいく。先ほどまでの直線一本道の洞穴とは違い、先に続く道にカーブが見えた。

 そこを曲がった所で、俺は多少の悪寒と共に絶句する。

『お、同業だな』

 マクガフィンが声を発する。

 誰かが暗闇の中で立っている。胸には小さい火を灯しており、初めて出会った時のマクガフィンと同じように腕をダラリと投げ出している。

 薄汚れたワンピースを着ていて、髪の長さや体型から見ると女性だろうか。マクガフィンと違って、目の前の女性には足がある。

 少し透けてはいるが。

「お、おい」

『なんだ兄弟?』

 マクガフィンが青白く光る双眸を此方に向ける。

「悪いけど、通りたいから、お前から言ってもらってどうにかできないか?」

 洞穴の奥へと続く道を通せんぼする様に立ち尽くしている女性の霊。このままじゃ、あの奥へと進む事が出来ない。

『ふーむ』

 マクガフィンは顎に手をやって目の前の人物を見据える。そして、少しの時間思案すると、女性の霊に近寄っていく。何か耳元で喋ると、今度は大袈裟に耳を澄ます動作をする。

『兄弟。どうやら危険は無いみたいだぜ。来な』

「ほ、ほんとかよ?」

 随分と大雑把な様子で交信していたが、大丈夫なのだろうか?

 俺は手招きするマクガフィンに従ってゆっくりと歩みを進める。

 目の前の女性は長い髪に覆われていて表情も窺えない。ただゆらゆらと横に揺れている。

 なんというか、見た目はまさに貞○である。

 つまり何が言いたいかというと、怖いの一言だ。

「あ、あの」

 俺が声をかけた瞬間、それまで緩慢とした動きだった女性の霊が顔を勢いよく上げる。

 思わず悲鳴を上げそうになった俺だったが、すんでの所で我慢する。

『あなたは……私が見えているのですか?』

「あ……はい」

 見えていない、と言いたいのが本音だったが、それは悪手である事を俺は経験として知っていた。

 また首がすっぽ抜ける姿を見せられては堪ったものじゃない。

 顔を見ると、かなり整った顔立ちをしている。暗いせいで細部までは確認できないが。

『……貴方は随分と死者に近い魂をお持ちの様ですね』

 目の前の女性はダラリと下げていた両腕を胸に当てる。

「いや、はは……」

 その言葉に何を返していいのか分からず、俺はただ半笑いを返す。

『申し遅れました……。森人の、リアラです』

「俺は……チアキと言います。よろしくお願いします……?」

 一体俺は何をさせられているのだろうか? 

 なぜこんな場所で幽霊と自己紹介を交わしているのだろう。

『ああ……。貴方の側は……随分と居心地がいいですね。頭がスッキリします』

 怖い怖い!!

 俺は狼狽ながらも、一先ず質問してみる事にする。

「あの、それでリアラさんは、どうしてこんな場所に……? 成仏できないんですか?」

『思い残している事がございまして……ですがその記憶も最近では薄れてきておりました……チアキさんが来てくれたお陰で思い出せました……』

 俺のバカっ!

 それにしても、なんともゆっくりと話す人物である。森人と言っていた通り、注意深く見ると彼女の耳は人間の俺よりも長い。

「その思い残し、っていうのは?」

『娘がいるんです……娘に別れを言えないままに死んでしまいました……ああ……愛しいディアナ……貴方は何処へ……』

 俺は息が止まった様な錯覚を覚えた。

 え? ディアナって言ったこの人?

「あの?」

『はい……』

「ディアナってもしかして、銀色っぽい髪の毛をしてて、翡翠色の目をした女性ですか?」

 疑問を確信に変えるべく、俺は尋ねた。

 その瞬間、目の前の女性の霊が残像の様に消えた。

 次の瞬間、俺の目の前に移動していたリアラは、その顔を目一杯近づけてくる。

 ──どうして、死んだ奴ってのはどいつもこいつも距離感を無視してくるんだ?

『娘を知っているのですか? 娘はどこに?』

 先程の力無い様子が嘘の様に生き生きとし始めるリアラ。既に死んでいるが。

「ちょ、落ち着いてください。ディアナは……大樹の家で一人で暮らしてます」

『そうですか……無事なのですね』

「……」

 俺は嫌な予感がしたため、黙って話を聞いていたマクガフィンに目配りする。

『チアキさん。申し訳ありませんがお願いが──』

「よーし! あ、リアラさん。すいませんが俺たち用事がありますので!」

 さあ行こう! 早く縦穴を抜ける方法を探さないと!

『お待ち下さい』

 振り返った俺の眼前に一瞬で移動するリアラ。

 こ、こやつ! 縮地の使い手か!?

「いや、すいませんが、俺たちこの縦穴から早く出ないといけなくて。なあ、マクガフィン?」

『ん? ああそうだな。話聞いてやったらどうだ兄弟?』

 空気の読めねえ骨がっ。後で覚えてやがれチクショウ。

『それでしたら、私が抜け道を知っております……』

「抜け道?」

『ええ。あの穴を上らなくても、安全に地上に帰る方法はあります。勿論、オオムカデにも気づかれずに』

 リアラの言葉に、マクガフィンが手を叩く。

『決まりだな兄弟。まあ、こうなりゃ一人も二人も変わらねえだろ? リアラちゃんのお願い聞いてやれよ』

「い、いや、でも」

『お願いします。一言、いえ。一目でいいのです。娘の、ディアナの姿を見たいのです。私も連れて行って下さい』

 二人に詰め寄られ、唸り声を上げる。亡霊二人に付き纏われるとは何の冗談だろうか。こちらは一人でお腹いっぱいなのに。

 そして、長い間を挟んでから、俺はため息をついた。

「……わかったよ。どちらにせよディアナには俺も会わないといけないと思ってたし」

『ありがとうございます……!』

「い、え、構わないので。とりあえず顔近づけるのやめてもらえます?」

 重力を無視して眼前まで移動してくる姿は恐怖そのものである。

 それにしても、ディアナの母親は病で亡くなったと言っていなかったか。

 それがどうしてこの縦穴にいるのだろうか。

 俺は腑に落ちない疑念を抱きながらも、一先ず縦穴から出る手段に対して解決の糸が見つかったことに安堵した。
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