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第5章 極上の蜜を御賞味あれ。

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 優しく抱いてやりたいのに、煽るようなことばかり言うから。

「あっ、もっ・・・ああ」

 言葉にならない喘ぎがどうしようもなく男を揺さぶるから、押さえつけている白い太ももに更に指を食い込ませながら奥へと打ち付けた。これまでにない程に強くいきり立つそれが、独占欲と喜びで暴れ狂っているようで自分でも笑えてくる。興奮して上手く回らない頭で、ただ腕の中でいやらしく啼いている女が愛しいと思った。

「たかぁ、おみさん。好きです・・・、愛しています」

 同時にうわ言のように呟かれた言葉に、年甲斐もなくきゅうと胸が鳴った気がした。

 込み上げる射精感に、”久しぶりだから”では言い逃れ出来ないだろう。本能が沙也加に種付けしたいと願っている。もちろんそれを拒む理由などない。

「中にいいか?」

「__はい」

 こじ開けるように奥にぐりぐりと擦り付けると、腰に回っていた沙也加の両足に力が入るのを感じた。少しの緊張と、これからの責任を嬉しく思う。


「はぁ、・・・愛している。沙也加」

 もう寸秒も続かないであろう幸せな時間を噛みしめながら、奥へと強く小刻みに打ち付ける。降りて来た肉繭は吸い付くように先端にキスしてそのときを待ち望んでいる。熱く滾る想いは言葉だけで足りるものではない。右手は太ももに添えたまま、左手で体重を支えながら沙也加の肉厚な耳朶をやんわりと口に含む。噛み千切りたい程の快感に襲われながらも、壊してしまわぬように耳の凹凸を沿うように舐め上げる。それに震える沙也加の肩に気付かないふりをして、更にくちゅくちゅと水音をあげながら啄ばむ。

「愛している。っく」

 もう少しと願う程に込み上げる欲望に負け、少しでも奥へと注いだ。とっくに限界を迎えていた沙也加の痙攣する身体をしっかりと抱き締める。汗ばんだ身体が密着した部分からじんわりと温もりが拡がっていく。

 穏やかな気持ちだった。


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