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第1章
6
しおりを挟む噛みつかれた首元にじんじんと甘い痛みがはしった。
貴臣から落とされる沢山のキスが、徐々に自分の身体を変えてしまっているようで落ち着かない気分だった。
「気付いているか?お前の心臓___うるさくなっているぞ」
貴臣は慣れた手つきでボタンを外し始めた。上から一つずつ、ゆっくりと、この一瞬でさえも楽しむかのように。
「あ、ちょっ___?!」
「私はとても目が良いんだ。お前のココが期待で立ち上がっているのが見えるぞ?」
制止の声は届かずに胸の辺りまでボタンを外されてしまっていた。在るはずの下着は沙也加の胸を隠してはくれなかった。じっくりと見られている両胸の先は、痛いほど主張してしまっている。
「なかなか良いモノを持っている。感度は・・・、ちゅっぱっ__はあ。良好だな」
貴臣は躊躇なく沙也加のそれに吸い付くと、その硬さを熱い唇で優しく確かめた。淡い刺激と羞恥心で、顔が燃えるように熱くなる。知らない相手に高められていく熱量が、自然と下腹部に集中していく。言い返す言葉も思いつかずに、ただ熱い息をこらえた。
「___ふっ、静かになったな。だが、動かぬオモチャはつまらんな」
「・・・え? あっ、いたいぃ」
急に強く先端を摘ままれ背中を仰け反らせる。
「なんだ。そんなに突き出して、もっと__か?」
今度は両方の先端を摘ままれて痛みに腰をよじると、心底楽しそうな声が降ってきた。
「そうだ。私の全てに感じろ。私だけに___」
そう言って貴臣は熱く熟れたそれに吸い付いた。くちゅくちゅといやらしい音が耳に入ってくる。舌先でこねくり回した後に強く吸われて、痛みに近い快楽が波の様に押し寄せてくる。高まる快感に身をゆだねてしまいそうになりながら、唇を噛みしめる事しか出来ない。
「声を出すんだ。ほら・・」
「んむぅ・・ちゅっ」
両手で薄い乳輪をなぞるようにしながら口付けされる。先程までは嫌になる程触られていた先端は、存在が忘れ去られてしまったかのように放置され甘く疼いていた。
「はっっん、いや」
「嫌か、そうか。わかった」
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