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第10章 クリスタルのドラゴン

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「さて、道は後2つあるわね」
「このどちらかにクリスタルのドラゴンがいるのかしら?」
「まあ、昔の話だし、今は存在しない可能性もあるけどね」
クリスタルのドラゴンは現在も生きているのか。右の道で見つけた調査書はかなり古い。もう生きていない可能性もある。
それはともかく、調査するべき道は2つ残っている。右の道を攻略したので、残る道は真ん中と左の道だ。ルイーザが何かに気づいた。
「ねえ、今気づいたのだけど、真ん中の道だけ道幅が違うよね?」
ルイーザの言う通り、真ん中の道だね幅が広い。
「ってことは、この真ん中の道がメインの道なのかな?」
「そう思うでしょ?きっとこの先にドラゴンが居るんじゃない?」
3人は真ん中の道を選んだ。進んでみると、道には青い犬のようなモンスターがチラホラ居る。今回、この洞窟で初めて見た気がする。
野良のモンスターがここに住み着いたのか。
「ルイーザ、あのモンスター達は?」
「ちょっと待って、タブレットで調べてみる」
タブレットには、管理局の管轄の魔物のデータがある。これを使えば魔物の弱点などを調べられるそうだ。
ルイーザがタブレットで犬の魔物を調べると検索結果が出た。

アイスウルフ
弱点は火系の攻撃。群で行動するので注意

「つまり、ここにいる奴らは同じ群かもね。連携で攻撃されたら厄介だわ、速攻で倒さないとね」
「了解!」
ジュンは拳銃でアイスウルフを攻撃した。ルイーザとウェンディはそれぞれ火属性の魔法で攻撃する。
簡単に蹴散らすことができた。
「よし、弱点で攻めればいけるわね」
ゴブリンと強さは変わらないようだ。ところが、一匹のアイスウルフが吠えた。
どこからか、仲間を呼んだようだ。
「まずい、数を減らさないと、こっちの体力が保つかどうか・・・」
仲間を呼ぶというのは厄介だな。あるゲームだと、何匹か集まると、別の協力な、モンスターになってしまう。あのモンスター、まさか、そんな能力があったりするのか?
「何か厄介な問題でもあるのか?」
「一つ一つは小さくてもたくさん集まれば大きな力になるわ。あまり数呼ばれると、それだけ厄介になる」
確かに、数の何とかとは言うが。
「それより早く倒せばいいんだろ?」
ジュンは攻撃範囲が広いボムの実を使った。その後も攻撃範囲が広い攻撃を繰り返したおかげで、あっという間にモンスターを全滅させた。
「さて、この辺りは片付いたかな?」
「うん、大丈夫だな」
アイスウルフの群で気づかなかったが、この道の奥に大きな扉がある。
あそこに、クリスタルのドラゴンが居るに違いない。そう思い、3人は扉を開けた。
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