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第9章 クリスタルの洞窟
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「クリスタルの洞窟?」
ジュンは半信半疑でルイーザに聞いた。
「ほら、タブレットの依頼のページに『クリスタルでできた洞窟の調査を求む』って書いてあるでしょ」
このクエストを出しているのは、この近くの村のようだ。
「しかし、クリスタルの洞窟なんて本当にあるのか?」
「さあ?けどクエストとしては面白そうじゃない?」
イーストキャッスル平原を西に進むこと2日目。エドガー平原みたいに特に何かある訳でもない見晴らしだけはいい平原。タブレットで周辺の情報を集めていたところ、依頼のページをたまたま見たところ、この依頼を見つけたようだ。ウェンディもこのクエストに興味があるようだ。
「本当にあるかどうかはともかくとして、あれば、色々と期待が膨らむわね。クリスタルの花っていう植物があるのだけど、特効薬の材料として有名なのよね。医者としては気になるクエストね。行ってみたいわ」
「まあ、せっかくだし、そのクエストを出してる村に行ってみようか」
3人の意見は一致して、クエストを出している村を目指した。タブレットの地図を頼りに進むこと1時間。人が住んでいそうな集落を見つけた。
「あそこに集落があるが、依頼を出してる村ってあそこじゃない?」
そこは、本当に村としか形容しようがない場所だ。村の中に小さい川がある?恐らく、ここの人の生活用水だろう。村の入り口に第一村人発見。農具を持った女性だ。村の外から人が来るのが珍しいのか、ジュン達の方に歩いてきた。
「おや、珍しいものだね、村の外から人が来るなんて」
「こんにちわ、私達、クリスタルの洞窟の調査に来たのだけど」
「クリスタルの洞窟?あー、突然村の近くに現れた謎の洞窟のことね。村の人達みんなびっくりだよ。いきなりピカピカな洞窟が現れるものだから不気味がって誰も近づかないからさぁ。何があるか分からないからね」
「突然現れた?」
「そりゃ、突然よ。眩しい光が現れて、その光が収まったと思ったら、その洞窟があるんだもん、驚いたわ」
その話を聞いて察しがついた。世界改変の時にその洞窟と村が近くに配置されたのだろう。けど、見た感じ、のどかな村だけあって戦いに強い人が居ない。だからギルドに突然現れた洞窟の調査を依頼した。そんなところだろう。
「で、その洞窟の調査に来たのかい?と言うことはおばばのところに行くんだね。おばばの家は川沿いの道を進んだところにあるわよ」
「分かった、色々教えてくれてありがとう」
ジュンは半信半疑でルイーザに聞いた。
「ほら、タブレットの依頼のページに『クリスタルでできた洞窟の調査を求む』って書いてあるでしょ」
このクエストを出しているのは、この近くの村のようだ。
「しかし、クリスタルの洞窟なんて本当にあるのか?」
「さあ?けどクエストとしては面白そうじゃない?」
イーストキャッスル平原を西に進むこと2日目。エドガー平原みたいに特に何かある訳でもない見晴らしだけはいい平原。タブレットで周辺の情報を集めていたところ、依頼のページをたまたま見たところ、この依頼を見つけたようだ。ウェンディもこのクエストに興味があるようだ。
「本当にあるかどうかはともかくとして、あれば、色々と期待が膨らむわね。クリスタルの花っていう植物があるのだけど、特効薬の材料として有名なのよね。医者としては気になるクエストね。行ってみたいわ」
「まあ、せっかくだし、そのクエストを出してる村に行ってみようか」
3人の意見は一致して、クエストを出している村を目指した。タブレットの地図を頼りに進むこと1時間。人が住んでいそうな集落を見つけた。
「あそこに集落があるが、依頼を出してる村ってあそこじゃない?」
そこは、本当に村としか形容しようがない場所だ。村の中に小さい川がある?恐らく、ここの人の生活用水だろう。村の入り口に第一村人発見。農具を持った女性だ。村の外から人が来るのが珍しいのか、ジュン達の方に歩いてきた。
「おや、珍しいものだね、村の外から人が来るなんて」
「こんにちわ、私達、クリスタルの洞窟の調査に来たのだけど」
「クリスタルの洞窟?あー、突然村の近くに現れた謎の洞窟のことね。村の人達みんなびっくりだよ。いきなりピカピカな洞窟が現れるものだから不気味がって誰も近づかないからさぁ。何があるか分からないからね」
「突然現れた?」
「そりゃ、突然よ。眩しい光が現れて、その光が収まったと思ったら、その洞窟があるんだもん、驚いたわ」
その話を聞いて察しがついた。世界改変の時にその洞窟と村が近くに配置されたのだろう。けど、見た感じ、のどかな村だけあって戦いに強い人が居ない。だからギルドに突然現れた洞窟の調査を依頼した。そんなところだろう。
「で、その洞窟の調査に来たのかい?と言うことはおばばのところに行くんだね。おばばの家は川沿いの道を進んだところにあるわよ」
「分かった、色々教えてくれてありがとう」
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