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4章〜8章リフィリア王国編エピローグ 新たなる旅立ち
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あの鶴小島の戦いから数日が経過した。リフィリア王国は色々とバタバタしている状況だ。鶴小島の戦いでリフィリア王国自体には被害は無いが、舟堀の街、鶴小島の街の復興などやる事が沢山ある。そのせいか、リフィリア王国の騎士団、ギルドは人手不足に悩まされている。ギルドは近隣の街にクエストを投げている。
ヒロとケンがそれぞれ舟堀の街、鶴小島の街から戻ってきたところだ。
「やあケンさん。偶然だね」
「ヒロもお疲れ」
ケンはリフィリア王国で高校時代の友人と共にギルドに所属することにした。ヒロも引き続きこの世界で生きる為に騎士団に所属している。世界改変に巻き込まれたジュンと同じ異界の人達は頑張ってこの異界で生きようとしている。
「それにしても、本当に自分達は別の世界にいるんだね。元の知ってる街があるとはいえ、今でも時々信じられないよ」
「まあな。オレだって驚いてるよ。ついでにこの先どうやって生きるのが予測もできない」
「そうだね。まあ、頑張って生きるしかないってことだね」
「その前向き思考は羨ましいよ」
ヒロとケンはそんな会話をしながらギルドの本部に向かっていった。
「そういえば、ヒロのところの騎士団長さんは大丈夫なの?」
トーラとの一戦で大怪我をしたセト。ヒロの話だと今も眠ったままらしい。命に別状は無いが、今も眠ったままなのが心配だ。
一方でギルドの方も大変な状況だ。ギルドのトップの裏切り。今はリフィリア王国に戻ってきたクルールがギルドのトップとして運用している。
それよりも心配なのが騎士団とギルドの関係だ。ギルドのトップのトーラが騎士団のトップのセトを倒すとかいうとんでもない展開になってしまった。それにより騎士団とギルドの関係に緊張感が生じてしまったのだ。ギルドを毛嫌いする騎士団の兵士が現れたり、居づらくなってリフィリア王国のギルドを去る者も現れたのだ。リフィリア王国が人手不足なのはそれが原因の一つでもあるのだ。
「本当にこの世界に来て間もないオレ達が言うのもアレだが、どうなるんだろうね、この世界は」
「そうだね・・・」
ギルドの本部の中に入ると、新しくギルドのトップになったクルールが居た。
「クルールさん、お疲れ様です」
「ん?ああ、君達か。鶴小島と舟堀の様子はどうだい?」
クルールの質問にケンが答える。
「ようやく、この世界を受け入れた感じですね。鶴小島出身のオレも最初は戸惑いを感じましたが、街に来てくれたギルドや兵士の人達のお陰で何とかやっていけそうな感じがしてきました」
鶴小島の街はあの戦いの後、ローデンとの戦いで色々な所が破壊されたがギルドや騎士団の支援があるお陰で何とか復旧の目処が立った。
「まあ、そう言ってもらえると助かるよ。ギルドはこれからも大変かもしれないがよろしく頼むよ」
ギルドのトップになってからクルールの方も苦労しているようだ。
「さて、次にやってもらいたい事だが・・・」
ケンはケンでギルドの中で信頼を得ようと頑張っている。そんな友人を見てヒロも更に頑張ろうと思うのだった。
「そういえば、英雄様はどうしているのかな?」
「ん?ああ、ルイーザ探検隊の連中か?」
ヒロとケンがそれぞれ舟堀の街、鶴小島の街から戻ってきたところだ。
「やあケンさん。偶然だね」
「ヒロもお疲れ」
ケンはリフィリア王国で高校時代の友人と共にギルドに所属することにした。ヒロも引き続きこの世界で生きる為に騎士団に所属している。世界改変に巻き込まれたジュンと同じ異界の人達は頑張ってこの異界で生きようとしている。
「それにしても、本当に自分達は別の世界にいるんだね。元の知ってる街があるとはいえ、今でも時々信じられないよ」
「まあな。オレだって驚いてるよ。ついでにこの先どうやって生きるのが予測もできない」
「そうだね。まあ、頑張って生きるしかないってことだね」
「その前向き思考は羨ましいよ」
ヒロとケンはそんな会話をしながらギルドの本部に向かっていった。
「そういえば、ヒロのところの騎士団長さんは大丈夫なの?」
トーラとの一戦で大怪我をしたセト。ヒロの話だと今も眠ったままらしい。命に別状は無いが、今も眠ったままなのが心配だ。
一方でギルドの方も大変な状況だ。ギルドのトップの裏切り。今はリフィリア王国に戻ってきたクルールがギルドのトップとして運用している。
それよりも心配なのが騎士団とギルドの関係だ。ギルドのトップのトーラが騎士団のトップのセトを倒すとかいうとんでもない展開になってしまった。それにより騎士団とギルドの関係に緊張感が生じてしまったのだ。ギルドを毛嫌いする騎士団の兵士が現れたり、居づらくなってリフィリア王国のギルドを去る者も現れたのだ。リフィリア王国が人手不足なのはそれが原因の一つでもあるのだ。
「本当にこの世界に来て間もないオレ達が言うのもアレだが、どうなるんだろうね、この世界は」
「そうだね・・・」
ギルドの本部の中に入ると、新しくギルドのトップになったクルールが居た。
「クルールさん、お疲れ様です」
「ん?ああ、君達か。鶴小島と舟堀の様子はどうだい?」
クルールの質問にケンが答える。
「ようやく、この世界を受け入れた感じですね。鶴小島出身のオレも最初は戸惑いを感じましたが、街に来てくれたギルドや兵士の人達のお陰で何とかやっていけそうな感じがしてきました」
鶴小島の街はあの戦いの後、ローデンとの戦いで色々な所が破壊されたがギルドや騎士団の支援があるお陰で何とか復旧の目処が立った。
「まあ、そう言ってもらえると助かるよ。ギルドはこれからも大変かもしれないがよろしく頼むよ」
ギルドのトップになってからクルールの方も苦労しているようだ。
「さて、次にやってもらいたい事だが・・・」
ケンはケンでギルドの中で信頼を得ようと頑張っている。そんな友人を見てヒロも更に頑張ろうと思うのだった。
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「ん?ああ、ルイーザ探検隊の連中か?」
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