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第8章 勇気の向こう側に
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ローデンはジュンの大型剣を片手で受け止めた。
「なっ、片手で!?」
「あなたの持つ武器は攻撃パターンが分かりやすいのだすよ」
「受け止めたのはいいが、手から血は出てるみたいだな」
ウェンディが攻撃力を上げたおかげで、僅かではあるがローデンにダメージを与えた。
「ほお、あなたの攻撃なら片手で十分と思いましたが、そう言う訳にはいかないみたいですね」
ローデンはもう片方の手から風の魔法を放つ。
「させないわ!」
ルイーザが弓でローデンを狙い撃ちする。
「遅い!」
ローデンはジュンに風の攻撃をした後すぐにルイーザにもジュンと同じ攻撃をする。
「ジュン、ルイーザ!」
もろに風の攻撃を受けた2人。致命傷は避けたようだ。
「いてて・・・あいつ大型剣を片手で受け止めたよ」
前回の戦いでは盾しか出せなかったから、相手がどれくらいの力があるか分からないけど、見た目とは異なりパワーの方もかなりあるようだ。
「驚きましたね。前回、完膚なきまで叩きのめしたから消極的に来るかと思ったのですが思ったより積極的に来ますね」
「くそ、余裕かましてるよ、アイツ」
レベル4とレベル8はここまで差があるものなのか。ファランと違い、チャンスがなかなか無い。というか、弱点があるのかどうかさえ分からない。
ジュンはウェンディの方を向く。ウェンディの方も何も思いつかないようだ。
せめて、風の刃を攻略出来ればいいのだが。
「風の刃、攻略できるかも」
「え?」
ルイーザの意外な一言にジュンは驚いた。そう言うと、ルイーザは弓を構えた。ローデンは、風の刃をジュン達の方に向けて放つ。
「まさか、その弓で風の刃を撃ち落とすのか?」
「そのまさかよ!」
ルイーザはローデンの放った風の刃を全て撃ち落とした。
「すごい、よく撃ち落とせたりな」
「風の刃、見た目は速い動きだけど、コースは単純だったわ。私たちを狙うのは分かっていたし、そこに合わせて弓を放てば撃ち落とせるよ」
「凄いわ、よく、そんな方法が分かったわね」
その方法を思いついたのも凄いが、それを狙って落とすことをするこの命中率にも驚かされた。
「ほお、前回よりはやるみたいですね。ですが、私はこの風の刃を複数出すことができるのでね」
ローデンの翼から複数の風の刃が放たれた。前回は盾で防いだが全て防ぎきれなかった技だ。
「これなら、弓矢で全てを落とすことはできないでしょう」
「ジュン!」
「ああ、任せて」
ジュンは拳銃を撃った。必要最低限だけ撃ち落として、後はジュン達には当たらなかった。
「なんと・・・!?」
「一度、攻略法さえ分かればこっちのものだ」
複数の風の刃が相手なら、短時間で連続攻撃できる拳銃の方が弓よりは精度がいい。しかも、最低限だけ撃ち落として、さらにローデンに反撃した。
その拳銃の弾はローランの顔を逸れた。
「なっ、片手で!?」
「あなたの持つ武器は攻撃パターンが分かりやすいのだすよ」
「受け止めたのはいいが、手から血は出てるみたいだな」
ウェンディが攻撃力を上げたおかげで、僅かではあるがローデンにダメージを与えた。
「ほお、あなたの攻撃なら片手で十分と思いましたが、そう言う訳にはいかないみたいですね」
ローデンはもう片方の手から風の魔法を放つ。
「させないわ!」
ルイーザが弓でローデンを狙い撃ちする。
「遅い!」
ローデンはジュンに風の攻撃をした後すぐにルイーザにもジュンと同じ攻撃をする。
「ジュン、ルイーザ!」
もろに風の攻撃を受けた2人。致命傷は避けたようだ。
「いてて・・・あいつ大型剣を片手で受け止めたよ」
前回の戦いでは盾しか出せなかったから、相手がどれくらいの力があるか分からないけど、見た目とは異なりパワーの方もかなりあるようだ。
「驚きましたね。前回、完膚なきまで叩きのめしたから消極的に来るかと思ったのですが思ったより積極的に来ますね」
「くそ、余裕かましてるよ、アイツ」
レベル4とレベル8はここまで差があるものなのか。ファランと違い、チャンスがなかなか無い。というか、弱点があるのかどうかさえ分からない。
ジュンはウェンディの方を向く。ウェンディの方も何も思いつかないようだ。
せめて、風の刃を攻略出来ればいいのだが。
「風の刃、攻略できるかも」
「え?」
ルイーザの意外な一言にジュンは驚いた。そう言うと、ルイーザは弓を構えた。ローデンは、風の刃をジュン達の方に向けて放つ。
「まさか、その弓で風の刃を撃ち落とすのか?」
「そのまさかよ!」
ルイーザはローデンの放った風の刃を全て撃ち落とした。
「すごい、よく撃ち落とせたりな」
「風の刃、見た目は速い動きだけど、コースは単純だったわ。私たちを狙うのは分かっていたし、そこに合わせて弓を放てば撃ち落とせるよ」
「凄いわ、よく、そんな方法が分かったわね」
その方法を思いついたのも凄いが、それを狙って落とすことをするこの命中率にも驚かされた。
「ほお、前回よりはやるみたいですね。ですが、私はこの風の刃を複数出すことができるのでね」
ローデンの翼から複数の風の刃が放たれた。前回は盾で防いだが全て防ぎきれなかった技だ。
「これなら、弓矢で全てを落とすことはできないでしょう」
「ジュン!」
「ああ、任せて」
ジュンは拳銃を撃った。必要最低限だけ撃ち落として、後はジュン達には当たらなかった。
「なんと・・・!?」
「一度、攻略法さえ分かればこっちのものだ」
複数の風の刃が相手なら、短時間で連続攻撃できる拳銃の方が弓よりは精度がいい。しかも、最低限だけ撃ち落として、さらにローデンに反撃した。
その拳銃の弾はローランの顔を逸れた。
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