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第8章 勇気の向こう側に
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3人はその誘いに乗り、浮島の方へ進む。3人が浮島に入ったのを確認すると男は結界を張る。
ジュン達に緊張が走る。これで逃げ道は無くなった。ここを出る手段があるとするならば、目の前に居る男を倒さないといけないということだ。しかし、この男は、今まで戦ったハイゴブリンやファランとは桁外れの強さを持つ。そして、ジュンとルイーザは一度彼に敗れている。目の前にいるこの男こそ、かつて舟堀タワーでジュン達に心身ともに大ダメージを与えた張本人ローデンだ。ローデンは静かに言った。
「不思議ですね。ここにはセト騎士団長が来るかと思ったのですが、来たのは別の人物でしたか。しかも、まさかまたあなた達に会うとはね、まさか以前敗北した事を忘れた訳ではないですよね?」
「ああ、忘れてないよ、以前アンタにボコボコにやられたね」
「それでもまた来るとは、怖いもの知らずなのか、大物なのか。どちらにしても馬鹿である事には変わりませんが」
「本当にペラペラ喋る人ね。確かに私達は一度貴方に負けたわ。けど、貴方は自身の経歴に汚点を残したわ。変えられない事実はあるのよ」
「ほお?どんな事実でしょうか?」
「あなた、私たちにまた計画の邪魔をされたということよ。タワーの時、そして今回。あなたの計画は今回も失敗ね、レーザー砲は既に破壊したわ、残念だったわね。後はあなたを倒せばリフィリア王国は守られるわ」
すると、ローデンは笑い出した。自分の失敗に対してか。それとも目の前のジュン達に2度も計画を邪魔されたことか。どちらにしてもここまで笑えるものなのか。
「はっはっは・・・、確かに君達には2回も計画を邪魔されてるね。本当に用心すべきは君達だったのかもしれないね。セトの事を用心していたのに何かモヤモヤを感じたが、君たちのことが気になったからだろう。しかし、私は油断するつもりはありません。今度こそ徹底的に潰しますから」
言い終わるとファランはルイーザ探検隊の方を向く。
「ジュン、来るよ!」
「ああ、今度は勝つよ!」
「このローデンを倒せるなら倒してみなさい、ルイーザ探検隊の者達」
ローデンは闘気をジュン達に向けた。ジュンとルイーザは気づいた。以前より強いと。
「すごい力を感じるわ、2人とも油断はしないでね」
そう言うとウェンディはジュンとルイーザに強化魔法をかけて攻撃力と防御力を上げてあげた。
「分かってる!先手必勝だ!」
ジュンはローデンの方へ走る。大型剣を出してローデンに攻撃を仕掛ける。
ジュン達に緊張が走る。これで逃げ道は無くなった。ここを出る手段があるとするならば、目の前に居る男を倒さないといけないということだ。しかし、この男は、今まで戦ったハイゴブリンやファランとは桁外れの強さを持つ。そして、ジュンとルイーザは一度彼に敗れている。目の前にいるこの男こそ、かつて舟堀タワーでジュン達に心身ともに大ダメージを与えた張本人ローデンだ。ローデンは静かに言った。
「不思議ですね。ここにはセト騎士団長が来るかと思ったのですが、来たのは別の人物でしたか。しかも、まさかまたあなた達に会うとはね、まさか以前敗北した事を忘れた訳ではないですよね?」
「ああ、忘れてないよ、以前アンタにボコボコにやられたね」
「それでもまた来るとは、怖いもの知らずなのか、大物なのか。どちらにしても馬鹿である事には変わりませんが」
「本当にペラペラ喋る人ね。確かに私達は一度貴方に負けたわ。けど、貴方は自身の経歴に汚点を残したわ。変えられない事実はあるのよ」
「ほお?どんな事実でしょうか?」
「あなた、私たちにまた計画の邪魔をされたということよ。タワーの時、そして今回。あなたの計画は今回も失敗ね、レーザー砲は既に破壊したわ、残念だったわね。後はあなたを倒せばリフィリア王国は守られるわ」
すると、ローデンは笑い出した。自分の失敗に対してか。それとも目の前のジュン達に2度も計画を邪魔されたことか。どちらにしてもここまで笑えるものなのか。
「はっはっは・・・、確かに君達には2回も計画を邪魔されてるね。本当に用心すべきは君達だったのかもしれないね。セトの事を用心していたのに何かモヤモヤを感じたが、君たちのことが気になったからだろう。しかし、私は油断するつもりはありません。今度こそ徹底的に潰しますから」
言い終わるとファランはルイーザ探検隊の方を向く。
「ジュン、来るよ!」
「ああ、今度は勝つよ!」
「このローデンを倒せるなら倒してみなさい、ルイーザ探検隊の者達」
ローデンは闘気をジュン達に向けた。ジュンとルイーザは気づいた。以前より強いと。
「すごい力を感じるわ、2人とも油断はしないでね」
そう言うとウェンディはジュンとルイーザに強化魔法をかけて攻撃力と防御力を上げてあげた。
「分かってる!先手必勝だ!」
ジュンはローデンの方へ走る。大型剣を出してローデンに攻撃を仕掛ける。
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