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第7章 力ある者
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「次の技だと?それはこちらのセリフだ」
「いいねぇ、あるんだろ、そっちにも隠し球が。それで決着をつけようじゃないか」
「分かった。この技はもしもの為の技だからあまり使う気は無かったが、そうは言ってる場合じゃないからな。覚悟しろ」
セトは剣を構えた。剣からは膨大なエネルギーを感じる。セトは目をつぶって集中する。この技は、国を守る際に強大な力が必要になる時が来ると思って身につけた技だ。ただ、この技は一度放つと体に負担が相当かかるので出来ることなら使いたくない技だ。だが今目の前にいる敵はかつての友であり、リフィリア王国に牙を向ける強大な敵だ。今こそこの技を使う時だ。この国を守ることを思い、セトは技を出す。
「リフィリアを守る為にこの技を使う。見るがいい、これが必殺【スター・ドラニクル】!」
セトはエネルギーが貯まった剣をトーラの方に向かって放つ。トーラが斧でやった風の刃と同じような光でできた刃が彼に向かって飛んでいく。その刃は刃とは形容し難くその姿はまるでドラゴンだ。そして、生きているかのように自由自在に動く。
「そいつがお前の切り札か。だったら俺も本気でお見舞いしてやるぜ」
トーラは闇のエネルギーを全身に身につける。トーラの全身には黒いオーラが身に纏われる。力こそ全て。この力を得る為に色々なものを犠牲にしてきた。国を、ギルドの仲間を、そして友を。それらを犠牲にして得た技をかつての友にぶつける。その事に対して抵抗感はない。そして、技名を呟く。
「力こそ全て、この技を受けた事をあの世で自慢するがいい。【ダーク・スパーク】!」
闇のエネルギーを身につけたトーラは手に雷の属性をつける。そして、その身でセトの必殺技に向かっていく。そして、2つの必殺技(片方は生身だが)がぶつかる。その瞬間、大きな爆発が起きる。2つの強大なエネルギーがぶつかった結果だろう。周りで見ていたリフィリアの兵士達はその衝撃で吹っ飛ばされる。だが、吹っ飛ばされる程度で大怪我をした人は居ないようだ。
2つのエネルギーがぶつかった時に発生した煙の中には2つの影が見える。その煙がだんだんと薄れていく。この煙がなくなったら、この戦いの決着がついているのだろうか。周りの人達は息を飲んでこの戦いの結末を見る。煙が薄まって2人の姿が目視できるようになった。
なんと、2人とも立っている。この必殺技同士の戦いは引き分けかと誰もが思ったその時だ。
片方の影が倒れた。
「いいねぇ、あるんだろ、そっちにも隠し球が。それで決着をつけようじゃないか」
「分かった。この技はもしもの為の技だからあまり使う気は無かったが、そうは言ってる場合じゃないからな。覚悟しろ」
セトは剣を構えた。剣からは膨大なエネルギーを感じる。セトは目をつぶって集中する。この技は、国を守る際に強大な力が必要になる時が来ると思って身につけた技だ。ただ、この技は一度放つと体に負担が相当かかるので出来ることなら使いたくない技だ。だが今目の前にいる敵はかつての友であり、リフィリア王国に牙を向ける強大な敵だ。今こそこの技を使う時だ。この国を守ることを思い、セトは技を出す。
「リフィリアを守る為にこの技を使う。見るがいい、これが必殺【スター・ドラニクル】!」
セトはエネルギーが貯まった剣をトーラの方に向かって放つ。トーラが斧でやった風の刃と同じような光でできた刃が彼に向かって飛んでいく。その刃は刃とは形容し難くその姿はまるでドラゴンだ。そして、生きているかのように自由自在に動く。
「そいつがお前の切り札か。だったら俺も本気でお見舞いしてやるぜ」
トーラは闇のエネルギーを全身に身につける。トーラの全身には黒いオーラが身に纏われる。力こそ全て。この力を得る為に色々なものを犠牲にしてきた。国を、ギルドの仲間を、そして友を。それらを犠牲にして得た技をかつての友にぶつける。その事に対して抵抗感はない。そして、技名を呟く。
「力こそ全て、この技を受けた事をあの世で自慢するがいい。【ダーク・スパーク】!」
闇のエネルギーを身につけたトーラは手に雷の属性をつける。そして、その身でセトの必殺技に向かっていく。そして、2つの必殺技(片方は生身だが)がぶつかる。その瞬間、大きな爆発が起きる。2つの強大なエネルギーがぶつかった結果だろう。周りで見ていたリフィリアの兵士達はその衝撃で吹っ飛ばされる。だが、吹っ飛ばされる程度で大怪我をした人は居ないようだ。
2つのエネルギーがぶつかった時に発生した煙の中には2つの影が見える。その煙がだんだんと薄れていく。この煙がなくなったら、この戦いの決着がついているのだろうか。周りの人達は息を飲んでこの戦いの結末を見る。煙が薄まって2人の姿が目視できるようになった。
なんと、2人とも立っている。この必殺技同士の戦いは引き分けかと誰もが思ったその時だ。
片方の影が倒れた。
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