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第6章 戦える者達

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次の日の朝、ジュン達3人にとって予想外なことが起きた。牢屋の外が騒がしいのだ。3人は外の騒がしさで目が覚めた。
「な、何が起きてるんだ!?」
牢屋の鍵が外れている。牢から出た3人は目の前の光景に驚いた。
「戦いが始まっている?」
外には何人か倒れている人が居る。倒れてる人の中には看守も居た。
「どういう状況か理解できないわ。何が起きてるの!?」
1人の囚人が言った。
「反乱が起きたらしい。しかも中に見たことも無い生き物がウジャウジャいるらしい」
「どういうことだ!?」
ここに囚われているのは、戦う力の無い人ばかりのはず。しかも、モンスターが入り込んでるなんて。
そんなことができる人がいるとは。
「とにかく、今は考えてる場合じゃ無さそうだ」
ジュンは足元に倒れている兵士から剣を取って、目の前のモンスターに反撃をした。
ジュンにとっては、普段持ってる剣よりは軽いが、扱えないことは無さそうだ。
「計画は大分狂ったが、まずはここを脱出しよう」
「うん。それが良さそうね」
「仕方ないわ、そうしましょう」
3人は建物から脱出することにした。モンスター自体はそんなに強くない。3人はモンスターを倒しながら外を目指す。途中で戦えずに襲われている人も居た。その人達を助けつつ先に進んだ。ジュン達ルイーザ探検隊と、途中で救出した囚人達は何とか外に出ることができた。建物の外は混乱に乗じて既に脱出した囚人が沢山いた。だが、前には沢山のモンスターが居た。
「囲まれてる!?」
「今回の反乱分子候補は沢山居るものだ・・・」
別の建物のてっぺんから見下ろす人がいた。かつて舟堀タワーでクルールに倒されたファランだ。
「私たち誘き出された!?」
「そういうことだ。毎回居るんだよな。密かに反乱を起こそうとしてる奴が。モンスターを送り込んで、戦える奴を誘き出しているのさ」
なんてことだ。敵の罠にまんまとハマってしまった訳だ。
「その為に、モンスターを入れたのか!?戦えない人達は、その為に犠牲になったというのか!?しかも、自分達の仲間まで巻き込んで・・・」
「ふん、戦えない奴まで面倒は見きれないからな。それに兵器は完成間近だ。もう用済みだ」
「なんて奴た・・・」
ここまでの外道は見たことがない。出来るなら今すぐにでもファランを殴ってやりたい。ジュンは思った。
「お前ら反乱分子もいずれはあいつらのところに向かうことになるだろうからな」
「く・・・」
「そうはさせないぞ・・・」
建物の中から沢山の影が見えた。ケンを先頭に、沢山の人が現れた。
「ケンさん!」
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