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第4章 占拠された街
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2人は舟堀の街から離れて、近くに村があったので、そこに行った。川沿いにある小さな村で、ここから南に行くか東に行くか道が分かれているので、1つの拠点として適している場所にある村だ。
村の中は思った以上に賑やかだ。恐らく、舟堀にいけなくて足止めされている人達がここにいるのだろう。
2人は村の宿屋を借りて、そこでこれからの作戦を考えることにした。
「参ったわね。あの街を越えないとリフィリア王国に行けないわ」
リフィリア王国に行くには舟堀の街から川を越えた先にあるのだが、その川を越える為の橋があの街にあるのだ。
川を越える手段は橋以外にもありそうだが、泳ぐのは危険なモンスターがいるので初級職の人には薦めない。
また、他にも橋はあるご、遠回りな上、時間がかかる。これは最後の手段だろう。
一部人達は街を元の状態にする為に戦おうとしてるらしい。どうやら、ギルドから依頼が出ているようだ。
「ギルドから依頼が出てるなら私達にも解決するチャンスがあるということね」
「けど、どうやって街の中に入る?ありゃ、四方から囲まれてるという感じだぞ」
「そうね。もう一つ、中にどれくらいの戦力があるのか気になるわ。リフィリア王国という大きな国が近くにあるにも関わらずこんなことをしてる。中にいるのは相当な実力者かもしれないわ」
確かにルイーザの言う通り、この戦力が最も厄介な問題だろう。
リフィリア王国にもギルドがあるのはルイーザから聞いている。つまり、今いる場所よりも実力者が集まっているということだ。そんな人達が手を出せないとなると手強い相手と考えた方がいいだろう。
「やれやれ、手詰まりか」
「こんなことなら、さっきの2人を倒して強引に中に行けば良かったかな?」
「待って、ルイーザ。それは今やる手段ではないよ。君のことだからワッフルに突撃させて壁を壊そうとか考えていたでしょ」
「あ、それもいいわね。その発想は無かったわね」
しまった。そこまでは考えていなかったか。我ながらとんでもないことを考えてしまったものだ。
まあ、それも最終手段の候補にしておこう。
「とにかく、どんな手段であれ、今は情報集めからした方がいいんじゃないかな。とりあえず、もう一度、舟堀の街に行ってみようか」
「街に行くの?」
「まずは、あの壁を攻略しないと。その為には、まずは壁について知らないとね。見てたら何か攻略方法が思いつくかもしれないよ」
「そうね、確かに情報を得るのは基本よね。よし、行ってみましょう」
村の中は思った以上に賑やかだ。恐らく、舟堀にいけなくて足止めされている人達がここにいるのだろう。
2人は村の宿屋を借りて、そこでこれからの作戦を考えることにした。
「参ったわね。あの街を越えないとリフィリア王国に行けないわ」
リフィリア王国に行くには舟堀の街から川を越えた先にあるのだが、その川を越える為の橋があの街にあるのだ。
川を越える手段は橋以外にもありそうだが、泳ぐのは危険なモンスターがいるので初級職の人には薦めない。
また、他にも橋はあるご、遠回りな上、時間がかかる。これは最後の手段だろう。
一部人達は街を元の状態にする為に戦おうとしてるらしい。どうやら、ギルドから依頼が出ているようだ。
「ギルドから依頼が出てるなら私達にも解決するチャンスがあるということね」
「けど、どうやって街の中に入る?ありゃ、四方から囲まれてるという感じだぞ」
「そうね。もう一つ、中にどれくらいの戦力があるのか気になるわ。リフィリア王国という大きな国が近くにあるにも関わらずこんなことをしてる。中にいるのは相当な実力者かもしれないわ」
確かにルイーザの言う通り、この戦力が最も厄介な問題だろう。
リフィリア王国にもギルドがあるのはルイーザから聞いている。つまり、今いる場所よりも実力者が集まっているということだ。そんな人達が手を出せないとなると手強い相手と考えた方がいいだろう。
「やれやれ、手詰まりか」
「こんなことなら、さっきの2人を倒して強引に中に行けば良かったかな?」
「待って、ルイーザ。それは今やる手段ではないよ。君のことだからワッフルに突撃させて壁を壊そうとか考えていたでしょ」
「あ、それもいいわね。その発想は無かったわね」
しまった。そこまでは考えていなかったか。我ながらとんでもないことを考えてしまったものだ。
まあ、それも最終手段の候補にしておこう。
「とにかく、どんな手段であれ、今は情報集めからした方がいいんじゃないかな。とりあえず、もう一度、舟堀の街に行ってみようか」
「街に行くの?」
「まずは、あの壁を攻略しないと。その為には、まずは壁について知らないとね。見てたら何か攻略方法が思いつくかもしれないよ」
「そうね、確かに情報を得るのは基本よね。よし、行ってみましょう」
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