29 / 136
第3章 冒険の始まり
3–4
しおりを挟む
ジュンは襲ってきたゴブリンの一体を銃で倒す。ルイーザも短剣を装備して別のゴブリンを倒す。
「ジュン、この包囲網だとワッフルが加速できないから体当たりができない!」
ゴブリン達の距離が近いせいでワッフルが走るための距離が足りなかった。
「なるほど。だったらここは僕らの力で乗り切るしかないみたいだね」
しかも2人にはトルクを守りながら戦うというハンデがある。しかもこの数。状況はこちらがかなり不利だ。
それでも一体一体確実に倒していく。
「たった2人相手になに手間取ってる!どんどんかかれ!」
ハイゴブリンは数の暴力で2人を追い詰めようとする。一体ずつなら大した強さではないので何とかなるが、やはり数が多すぎる。せめて、突破口があればいいのだが。このままだとジュンとルイーザの体力が尽きてしまう。
周りに打開策がないか調べてみるとあった。
「ルイーザ、合図を出したらワッフルを走らせることはできる?」
「距離さえあれば何とかなるわ」
「分かった」
そう言うと、ジュンはある方向に向かって銃を何度も撃った。その方向にゴブリン達は居ない。
「ふん、どこに向かって撃っている?オレ達には当たってないが?」
ジュンが最後に撃った弾と同時に別の音がする。
ハイゴブリンに向かって木が倒れていく。
ルイーザはジュンの考えを読んだのか、さらにその木を火の魔法で燃やす。
「ちっ」
敵の群れが怯んだ。ジュンはその隙を見逃さなかった。
「よし、ルイーザ。今だ、正面突破だ!」
3人はワッフルに乗ってハイゴブリンがいる正面に向かってダッシュした。燃えてる木をぶっ飛ばす。さらにワッフルは加速してゴブリン達を次々と蹴散らしていく。これで相手の陣形を崩した。
「よし、このまま逃げるよ!」
「敵を全部倒さなくて平気か?」
「うん、今はトルクさんを安全に目的地へ送ることを優先に考えよう」
ルイーザの考えは賛成だ。まずは目の前の目的を達成させることを優先的に考えるべきだ。
それに、ゴブリンはともかく、あのハイゴブリンとかいうのは本当に強そうだった。
戦うにしても、トルクを守りながら戦うのは今の2人にとっては実力不足だ。だからと言って、そう言った戦いをしなければならない時がいずれは来るだろう。今回はあくまでも優先順位を考えた上での撤退だ。とにかく、ルイーザはワッフルをダッシュで走らせる。何とか相手が見えないくらいの距離まで突き放した。
最初の方はルイーザ達を追う感じではあったが、諦めたのか段々と姿が見えなくなった。
どうやら諦めてくれたようだ。
「ジュン、この包囲網だとワッフルが加速できないから体当たりができない!」
ゴブリン達の距離が近いせいでワッフルが走るための距離が足りなかった。
「なるほど。だったらここは僕らの力で乗り切るしかないみたいだね」
しかも2人にはトルクを守りながら戦うというハンデがある。しかもこの数。状況はこちらがかなり不利だ。
それでも一体一体確実に倒していく。
「たった2人相手になに手間取ってる!どんどんかかれ!」
ハイゴブリンは数の暴力で2人を追い詰めようとする。一体ずつなら大した強さではないので何とかなるが、やはり数が多すぎる。せめて、突破口があればいいのだが。このままだとジュンとルイーザの体力が尽きてしまう。
周りに打開策がないか調べてみるとあった。
「ルイーザ、合図を出したらワッフルを走らせることはできる?」
「距離さえあれば何とかなるわ」
「分かった」
そう言うと、ジュンはある方向に向かって銃を何度も撃った。その方向にゴブリン達は居ない。
「ふん、どこに向かって撃っている?オレ達には当たってないが?」
ジュンが最後に撃った弾と同時に別の音がする。
ハイゴブリンに向かって木が倒れていく。
ルイーザはジュンの考えを読んだのか、さらにその木を火の魔法で燃やす。
「ちっ」
敵の群れが怯んだ。ジュンはその隙を見逃さなかった。
「よし、ルイーザ。今だ、正面突破だ!」
3人はワッフルに乗ってハイゴブリンがいる正面に向かってダッシュした。燃えてる木をぶっ飛ばす。さらにワッフルは加速してゴブリン達を次々と蹴散らしていく。これで相手の陣形を崩した。
「よし、このまま逃げるよ!」
「敵を全部倒さなくて平気か?」
「うん、今はトルクさんを安全に目的地へ送ることを優先に考えよう」
ルイーザの考えは賛成だ。まずは目の前の目的を達成させることを優先的に考えるべきだ。
それに、ゴブリンはともかく、あのハイゴブリンとかいうのは本当に強そうだった。
戦うにしても、トルクを守りながら戦うのは今の2人にとっては実力不足だ。だからと言って、そう言った戦いをしなければならない時がいずれは来るだろう。今回はあくまでも優先順位を考えた上での撤退だ。とにかく、ルイーザはワッフルをダッシュで走らせる。何とか相手が見えないくらいの距離まで突き放した。
最初の方はルイーザ達を追う感じではあったが、諦めたのか段々と姿が見えなくなった。
どうやら諦めてくれたようだ。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
いい子ちゃんなんて嫌いだわ
F.conoe
ファンタジー
異世界召喚され、聖女として厚遇されたが
聖女じゃなかったと手のひら返しをされた。
おまけだと思われていたあの子が聖女だという。いい子で優しい聖女さま。
どうしてあなたは、もっと早く名乗らなかったの。
それが優しさだと思ったの?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
だいたい全部、聖女のせい。
荒瀬ヤヒロ
恋愛
「どうして、こんなことに……」
異世界よりやってきた聖女と出会い、王太子は変わってしまった。
いや、王太子の側近の令息達まで、変わってしまったのだ。
すでに彼らには、婚約者である令嬢達の声も届かない。
これはとある王国に降り立った聖女との出会いで見る影もなく変わってしまった男達に苦しめられる少女達の、嘆きの物語。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
鑑定能力で恩を返す
KBT
ファンタジー
どこにでもいる普通のサラリーマンの蔵田悟。
彼ははある日、上司の悪態を吐きながら深酒をし、目が覚めると見知らぬ世界にいた。
そこは剣と魔法、人間、獣人、亜人、魔物が跋扈する異世界フォートルードだった。
この世界には稀に異世界から《迷い人》が転移しており、悟もその1人だった。
帰る方法もなく、途方に暮れていた悟だったが、通りすがりの商人ロンメルに命を救われる。
そして稀少な能力である鑑定能力が自身にある事がわかり、ブロディア王国の公都ハメルンの裏通りにあるロンメルの店で働かせてもらう事になった。
そして、ロンメルから店の番頭を任された悟は《サト》と名前を変え、命の恩人であるロンメルへの恩返しのため、商店を大きくしようと鑑定能力を駆使して、海千山千の商人達や荒くれ者の冒険者達を相手に日夜奮闘するのだった。
完結【進】ご都合主義で生きてます。-通販サイトで異世界スローライフのはずが?!-
ジェルミ
ファンタジー
32歳でこの世を去った相川涼香は、異世界の女神ゼクシーにより転移を誘われる。
断ると今度生まれ変わる時は、虫やダニかもしれないと脅され転移を選んだ。
彼女は女神に不便を感じない様に通販サイトの能力と、しばらく暮らせるだけのお金が欲しい、と願った。
通販サイトなんて知らない女神は、知っている振りをして安易に了承する。そして授かったのは、町のスーパーレベルの能力だった。
お惣菜お安いですよ?いかがです?
物語はまったり、のんびりと進みます。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
超文明日本
点P
ファンタジー
2030年の日本は、憲法改正により国防軍を保有していた。海軍は艦名を漢字表記に変更し、正規空母、原子力潜水艦を保有した。空軍はステルス爆撃機を保有。さらにアメリカからの要求で核兵器も保有していた。世界で1、2を争うほどの軍事力を有する。
そんな日本はある日、列島全域が突如として謎の光に包まれる。光が消えると他国と連絡が取れなくなっていた。
異世界転移ネタなんて何番煎じかわかりませんがとりあえず書きます。この話はフィクションです。実在の人物、団体、地名等とは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる