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第1章 現実とファンタジーの間で
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「この世界が別の世界になるだって・・・?」
どういうことだ?この世界が別の世界になるって訳が分からない。
「要するに、ジュンが住んでいるこの世界を別の世界に飛ばすってことだよ」
ああ・・・最近、小説とかで流行の異世界何とかとか言うあれのことか。
異世界に飛ばされたら自分強いみたいになるあんな感じの小説あったよな。
「他の世界に干渉する実験は 異界法で禁止されているはずよ」
「いかにも、管理局の人間らしい 考えですね。そんな法律を守るとでも?」
「だったら、力づくで止めるわ」
リズはそう言うと、入り口で倒した男と同じ魔法を相手に放つ。
男もまた魔法でリズの魔法を防ぐ。そんな攻防が繰り返された。2人の実力は互角みたい。
可能ならば手助けをしたいが、戦ったことがないジュンが入ったところで足手まといにしかならない。
何かできることはないだろうか。周りを見渡した。
この2人が戦っている間に、この機械をどうにかできないものか。
ただ、機械のモニタを見ても訳の分からない数式が書いてある。
「ん?もしかして・・・」
よく見たら、これはプログラムのソースコードなんじゃないか?
このコードを元にこの機械が作動するのではないだろうか。
幸い、高校生の情報の授業で学んだことがある。プロ程ではないが、ある程度は読めるかもしれない。
特にそう思える根拠はないが、何もしないよりはマシか。
とりあえず機械に触れてみた。カーソルが現れた。このカーソルをソースコードの方に動かしてみた。
すると、動いた。どうやら普通のパソコンと同じ操作ができるみたいだ。
まずは、これを書き換えてみようか。いや、削除してしまえばいいんじゃないか?
そいつを消してしまえば動くこともない訳だし。よし、そうしよう。
パソコンと同じ操作ができるなら、デリートキーみたいなのがあるはず。
いかにもそれっぽいキーがあるな。これじゃないかな。
押してみると、文字が消える、消える。どうやら正解らしいな。
すると、男がジュンのやっている行動に気づく。
「何をしているのですか?」
男は、ジュンが操作していた画面を強制的にシャットアウトした。
遠隔操作が可能なのか。どういう理屈で動いているかは分からないが、簡単に機械の操作ができなくされた。
「やってくれますね。まさか我々の戦いの隙を見てそんな行動に出るとは。
しかし、無駄な行為でしたね。先程消したプログラムは既に起動しているのです。もう止められませんよ」
「だったら、この機械を壊すまでよ」
「これだから脳筋は困りますね。それくらいの対策はしてますよ。
因みに、この機械を壊しても起動するような仕組みになっています」
つまり、対処しようがないということじゃないか。
このままだと、この世界が訳の分からない別の世界に変わってしまうということか。
いや、ちょっと待てよ。プログラムが起動してるならなぜ画面から追い出すようなことをしたんだ?
本当にプログラムは起動しているのか。確信はないが、まだ何とかなる可能性があるのでは。
ジュンは思い切って男に向かって言う。
「果たして、あんたの言ってることは本当かな?」
「え?ジュン、どういうこと?」
「プログラムはもう止められないのに、どうして操作していた画面から強制的に排除したんだろうね?
答えは簡単だ。そのプログラムとやらはまだ起動していないでしょ。ここで変な操作されたら困ったんじゃない?」
「ほう・・・ただの外野かと思いましたが、意外にも頭が回るみたいですね。
その通りですよ。プログラムはまだ起動していません。起動どころか完成もしていませんよ」
プログラムが動いていないことを見抜かれたはずなのに、男からは何故か余裕を感じる。
「しかしですね、もうすぐ完成はするんですよ。あと一手間加えれば」
「だったら、阻止するまでよ」
どういうことだ?この世界が別の世界になるって訳が分からない。
「要するに、ジュンが住んでいるこの世界を別の世界に飛ばすってことだよ」
ああ・・・最近、小説とかで流行の異世界何とかとか言うあれのことか。
異世界に飛ばされたら自分強いみたいになるあんな感じの小説あったよな。
「他の世界に干渉する実験は 異界法で禁止されているはずよ」
「いかにも、管理局の人間らしい 考えですね。そんな法律を守るとでも?」
「だったら、力づくで止めるわ」
リズはそう言うと、入り口で倒した男と同じ魔法を相手に放つ。
男もまた魔法でリズの魔法を防ぐ。そんな攻防が繰り返された。2人の実力は互角みたい。
可能ならば手助けをしたいが、戦ったことがないジュンが入ったところで足手まといにしかならない。
何かできることはないだろうか。周りを見渡した。
この2人が戦っている間に、この機械をどうにかできないものか。
ただ、機械のモニタを見ても訳の分からない数式が書いてある。
「ん?もしかして・・・」
よく見たら、これはプログラムのソースコードなんじゃないか?
このコードを元にこの機械が作動するのではないだろうか。
幸い、高校生の情報の授業で学んだことがある。プロ程ではないが、ある程度は読めるかもしれない。
特にそう思える根拠はないが、何もしないよりはマシか。
とりあえず機械に触れてみた。カーソルが現れた。このカーソルをソースコードの方に動かしてみた。
すると、動いた。どうやら普通のパソコンと同じ操作ができるみたいだ。
まずは、これを書き換えてみようか。いや、削除してしまえばいいんじゃないか?
そいつを消してしまえば動くこともない訳だし。よし、そうしよう。
パソコンと同じ操作ができるなら、デリートキーみたいなのがあるはず。
いかにもそれっぽいキーがあるな。これじゃないかな。
押してみると、文字が消える、消える。どうやら正解らしいな。
すると、男がジュンのやっている行動に気づく。
「何をしているのですか?」
男は、ジュンが操作していた画面を強制的にシャットアウトした。
遠隔操作が可能なのか。どういう理屈で動いているかは分からないが、簡単に機械の操作ができなくされた。
「やってくれますね。まさか我々の戦いの隙を見てそんな行動に出るとは。
しかし、無駄な行為でしたね。先程消したプログラムは既に起動しているのです。もう止められませんよ」
「だったら、この機械を壊すまでよ」
「これだから脳筋は困りますね。それくらいの対策はしてますよ。
因みに、この機械を壊しても起動するような仕組みになっています」
つまり、対処しようがないということじゃないか。
このままだと、この世界が訳の分からない別の世界に変わってしまうということか。
いや、ちょっと待てよ。プログラムが起動してるならなぜ画面から追い出すようなことをしたんだ?
本当にプログラムは起動しているのか。確信はないが、まだ何とかなる可能性があるのでは。
ジュンは思い切って男に向かって言う。
「果たして、あんたの言ってることは本当かな?」
「え?ジュン、どういうこと?」
「プログラムはもう止められないのに、どうして操作していた画面から強制的に排除したんだろうね?
答えは簡単だ。そのプログラムとやらはまだ起動していないでしょ。ここで変な操作されたら困ったんじゃない?」
「ほう・・・ただの外野かと思いましたが、意外にも頭が回るみたいですね。
その通りですよ。プログラムはまだ起動していません。起動どころか完成もしていませんよ」
プログラムが動いていないことを見抜かれたはずなのに、男からは何故か余裕を感じる。
「しかしですね、もうすぐ完成はするんですよ。あと一手間加えれば」
「だったら、阻止するまでよ」
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