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イバラのみち、天使のはしご
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◆ ◆ ◆
生放送が終わり、そろそろ今日の番組反省会が終わっただろうという頃、鷲尾は一條さんを探した。
けれど、デスクにも廊下にも見当たらない。いつもの谷間部屋にも行ってみたが、いない。
カメラアシスタントのマメっちにたずねれば「難しそうな顔して歩いてましたよ」、音声担当の五十嵐ちゃんは「壁に激突して壁に謝ってました」と一言。
後輩のAD村上には「そんなことより1000円返してください!」と詰め寄られた。
誰に聞いても有力情報が一つもない。
(もしかしてオレ、嫌われた? さけられてる……?)
浮気男の言い訳を聞かされるのは御免だと逃げている可能性はある。
(まさか……!)
そのまさかだったらどうすればいいだろう。
一條さん一筋だと言っておきながら、イバラとハグしたのは事実。
イヤイヤのハグでもハグはハグ!
(言い訳なんかしたら!ますます誤解されるかもしれねぇ。けど、でも、何も伝えられねぇのも無理!)
最後の望みは会議室だった。
反省会の延長で居残りしているのかもと思ったのだ。
全5部屋を片っ端からノックしていくが、どこもかしこも期待はずれ。
生放送が終わり、そろそろ今日の番組反省会が終わっただろうという頃、鷲尾は一條さんを探した。
けれど、デスクにも廊下にも見当たらない。いつもの谷間部屋にも行ってみたが、いない。
カメラアシスタントのマメっちにたずねれば「難しそうな顔して歩いてましたよ」、音声担当の五十嵐ちゃんは「壁に激突して壁に謝ってました」と一言。
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誰に聞いても有力情報が一つもない。
(もしかしてオレ、嫌われた? さけられてる……?)
浮気男の言い訳を聞かされるのは御免だと逃げている可能性はある。
(まさか……!)
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一條さん一筋だと言っておきながら、イバラとハグしたのは事実。
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(言い訳なんかしたら!ますます誤解されるかもしれねぇ。けど、でも、何も伝えられねぇのも無理!)
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