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・いろんなコトして遊びたい(R18/ローションガーゼ)
分かったよ…※
しおりを挟む「……っ、……う、ヒッ、……」
オレの指の間をさらさらとしたあたたかい液体が流れ落ちていく。果ててしまった──にしては、白くない透明な水だ。粘度が足りない。
くちびるをぎゅっと噛み締め、眉間のシワをよりいっそう深くしている顔にすべての答えはあった。
「もしかして、お漏らししちゃったの?」
「……っ! た……、たぶん……」
「優兄ったら前もお漏らししたことあったよね。ここ弱いの? いじられるとすぐ出ちゃうの?」
「アっ、うゥん! ごめん、なさいっ……」
押し当てたままのガーゼを撫でるように指を動かすと、それだけでもたまらないらしい。鼻をぐすんぐすんさせながら、悲鳴にも似た声をあげてる。
「謝んなくていいって。お風呂だったらいくら漏らしたって平気なんだからさ」
「せ、せんちゃんの手の中で、先っぽ、熱くなって、気づいたら勝手に出てて……恥ずかしいっ」
「大丈夫だよ。オレしか見てないから。こんな優兄、オレしか知らないから。ねっ」
ほっぺにチュッとキスしてあげると、優兄はすぐにオレのほっぺを追いかけてチューを返してくれた。とろけそうに熱いくちびる。
「安心してオレだけを感じて、優兄」
「うん……。あ、あの……今夜は、優太って、呼んでほしい……」
相変わらずの控えめなお願い。かわいすぎる。
「分かったよ、……優太」
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