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・目の前のお兄ちゃんにもっと集中しなさい!(R18/ぷちケンカ)
シズクちゃん
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◆ ◆ ◆
「おはよー、せんきゅん」
次の日、寝坊気味でリビングへ行くと優兄ではなく全身ピンク色のお姫様がオレを待っていた。
オシャレな花柄カップでモーニングティータイム──ではなく、『両国国技館』と書かれた湯呑で緑茶をズルズルすすっている。
まだ夢を見ているのかな──と、自分がどこにいるのか一瞬わけがわからなくなったが、プリンセスの正体は優兄のお母さんであるシズクちゃんである。オレの母親であるナホちゃんのパートナー。
いつも舞台衣装をつくる仕事で忙しくしているシズクちゃんが家に帰ってくるなんて超レアだ。
「優兄は?」
「今日はお仕事なんですって。あーん、もうせっかく親子デートできると思って帰ってきたのにぃ!」
「そっか……」
昨日はそんな話してなかった。
もしかしたらオレと顔を合わせたくなくて──シズクちゃんとオレの三人で出かけるのがイヤで──ウソをついたのかもしれない。
「おはよー、せんきゅん」
次の日、寝坊気味でリビングへ行くと優兄ではなく全身ピンク色のお姫様がオレを待っていた。
オシャレな花柄カップでモーニングティータイム──ではなく、『両国国技館』と書かれた湯呑で緑茶をズルズルすすっている。
まだ夢を見ているのかな──と、自分がどこにいるのか一瞬わけがわからなくなったが、プリンセスの正体は優兄のお母さんであるシズクちゃんである。オレの母親であるナホちゃんのパートナー。
いつも舞台衣装をつくる仕事で忙しくしているシズクちゃんが家に帰ってくるなんて超レアだ。
「優兄は?」
「今日はお仕事なんですって。あーん、もうせっかく親子デートできると思って帰ってきたのにぃ!」
「そっか……」
昨日はそんな話してなかった。
もしかしたらオレと顔を合わせたくなくて──シズクちゃんとオレの三人で出かけるのがイヤで──ウソをついたのかもしれない。
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