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・目の前のお兄ちゃんにもっと集中しなさい!(R18/ぷちケンカ)
最近なんか※
しおりを挟むそもそも優兄の部屋は物が散らかってない。必要最低限のものが優兄のルールに従って、きっちりと定位置に置いてある。
だから、ベッドの下やタンス内のチェックは簡単だった。
とりあえず、カメラが仕掛けられている心配はないと判断。
でも、問題は音だ。
優兄の部屋はオレの部屋のとなりだ。
あんまり盛り上がってしまうと、薄い壁越しに盗聴されてしまうかもしれない──。
オレの鼻息だけならいくらでも聞かせてやる。でも、優兄の甘い声を聞きながらナナフシがナニをしているかと思うと吐きそうになる。
昼夜問わずにそんなことばかり考えていると、さすがのオレもエロい気分になりきれない。
キスしながら果ててしまう優兄を見れたら、もう満足。
毎日イかなくても出さなくても意外と平気な自分に気づいてしまった。
──っていうか派手に絶頂してないだけで、チョロチョロと出ているんじゃないだろうか。
優兄を気持ちよくさせてあげられるのならば、どっちだっていい。
それなのに──。
「せん、ちゃん……最近、なんか、いじわるっ……きらい……」
「え……?」
──すぐにはピンとこなかった。
オレが思わず手を放したら、優兄は自分で自分の顔を両手でおおってシクシクと泣き始めた。
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