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・阿須崎くんと優太くん(友情)

拷問とハードル

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 よし、と軽く頬を叩いてトイレから出た瞬間、毛穴から火花が飛び散るぐらいにおどろいた。

 阿須崎が優兄の手をがっちりと掴み、アツアツの金網に押し付けようとしていたのだ。

 網の上のお肉と優兄の手のひらがあと数センチのところまで接近している。
 「熱っ!」と肩をすくめた優兄を見て、アホ崎は意地悪くニタニタ。



「──やめろおおおおお!!!!!!」



 オレがいない隙に優兄を拷問にかけるなんて。

 わき目もふらず優兄のことを助けたい一心で走ろうとした瞬間、目の前の柱におでこをおもいっきりぶつけていた。

 背がデカすぎるオレの行く手を遮る天空のハードル──鴨居め!

 
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