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・ひとりぼっちとふたりきり(R18/自慰と仕返し)
悪い弟※
しおりを挟むムッとしたままの優兄の耳にイヤホンの片っぽを浅く入れて、オレも装着して、例のファイルを途中から再生した。
『──あぁンッ!』
悩まし気な声が小穴から響いた瞬間、細い肩がぴくんっと跳ね上がった。
音だけでも感じるんだろうか。かわいい。
『……っう、あんんっ、はあぁあン』
優兄が逃げられないよう、お腹のあたりに手を回してぎゅっと抱っこし続けた。
あれこれ説明するより、本人に気づいてもらうのが一番だろう。
『あんっ、……あぅ、はっ! は、……』
耳の中の行為が激しくもつれ込むにつれ、オレはちょっとだけニヤついていた。
いやらしい声を本人に聴かせてしまっていることにたまらない緊張と興奮と背徳を感じてゾクゾクする。
髪の毛が逆立ってしまうぐらいに。
嫌われたくないのに、優兄が嫌がってしまうようなことをしたい。
オレってほんと変態だ。おまけに悪い弟。
イタズラして遊ぶ年齢はとっくに過ぎているのに──。
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