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・ひとりぼっちとふたりきり(R18/自慰と仕返し)

言うしかない

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「ぼくが我慢してるのに、せんちゃんはぼくじゃない人を見ながらしてるなんて……」


「あ、やぁ、ああっ……あのー……」


「ちょっと、やだ。今ちょっとだけいやな気分です」


 罰のつもりなのか、毛布ごしに背中をムニッとつままれた。
 さっきのマッサージのちょっとだけ強いバージョン。
 まったく痛くないけれど、心はめちゃくちゃ痛い。



 ──どうしよう。



 本当のことを言ったらきっと怒られる。でも、このままどんどん嫌な気分にさせちゃうのも苦しい。いやだ。そんなの耐えられない。



「優兄……!」


 迷いまくった末になにもかも面倒臭くなって、衝動のまま優兄を毛布ごと抱き返していた。

 恥ずかしいし、怒られるのは辛いけど、誤解されたままのほうがずっとずっと嫌だ。


「ごめんね! ごめんね優兄……あの、実は……」

 
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