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・マママママフィア!(家族団らん)
って違う違う
しおりを挟む「千理はチビの頃からいつもいつも『ゆーにぃゆーにぃ』って隙あらば優太にべったりだ。『そんなに好きならボンドでくっつけちまえ』ってからかったら、マジで両手につけてたことあったろ」
「あったあった! 結局、手がベトベトになっちゃったって鼻水垂らして泣いてたね。ちっちゃい頃のせんちゃんはとっても真剣なおバカさんで可愛かったなぁ」
「うっ、うう……」
たしかに、優兄といつまでもくっついていたくて、瞬間接着剤を手につけた記憶はある。
最初、左手いっぱいに接着剤をつけて、容器を持ち替えて右手に塗っていたら、指先がカサカサに乾いてきちゃって痛くなってきたんだっけ。
怖くなってやめようと思ってティッシュを取ったら、皮膚にびっちりくっついて、ギャン泣きして優兄に助けを求めた──。
我ながらバカすぎて泣ける。
そんな感じのおバカエピソードは、両手両足使っても数え切れないぐらいにあるはずだ。
──って、違う違う。
いまはオレの子供時代のバカエピソードよりもナホちゃんのマフィアスタイルの謎のほうが重要だ。
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