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・お兄ちゃんだって甘えたいんです(R18/誘い受け)
愛おしい実※
しおりを挟むふふふっと微笑みながら指先をすべらせ、ある場所を目指した。
「──ヒ、ゃあッ!?」
そこにたどり着いた瞬間、優兄の身体は電気をあびたみたいに、びくん、と弾んだ。
本人はまだ混乱している。自分が何をされているのか理解していないみたいだった。
「優兄はここも大好きだよね」
ちゃんと気持ちいいところが分かるよう、指の腹でトントンと叩いてあげる。今度は両方いっぺんに。
擦るように刺激された突起は、熟れた木の実のようにぷっくりと膨らんだ。指が触れるたび「ひゃんっ」と切なげな声がもれる。
その愛おしい実を収穫してあげたくて、つけ根からきゅーっとつまみ上げると、
「や、ぅううんんんンッ、……、……!」
苦しげに歯を食いしばってのうめき声が返ってきた。
切ない声をもう一度聞きたくて、力をゆるめてもう一度つまむ。
「あっ、ああッ、や、ん」
突き出した胸を右に左にそらせて悶えるせいで、そこが余計に引っ張られて新たな快感になる。
さらに力を込め、爪を立ててねじり上げた瞬間、
「────!!」
優兄は声にならない悲鳴と共に激しく身悶えた。
太ももから下が壊れた機械のようにガクガクと震え、オレの腹に白いものがぶちまけられる。
「……は、はふっ、は、はふぅうう」
数秒後に呼吸を取り戻したものの、あまりにも気持ちよすぎて声が出せないのだろう。
のけぞった背をぴくぴくと痙攣させながら、天井をあおいでいる。
「優兄っ、……大丈夫?」
「……はーっ、はー」
開きっぱなしで酸素を求めるばかりの口からは、唾液がだらりと垂れている。細いアゴ先から糸を引いて落ちていく。
蒸気した肌から噴き出した大粒の汗がぱたぱたと雨のように降ってくる。
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