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・お兄ちゃんだって甘えたいんです(R18/誘い受け)
おそろいのキスマーク※
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◆ ◆ ◆
さっきは背中越しだったから、優兄の心臓の音が聞こえなくてさみしかった。
はだかの胸と胸をぴったりとくっつけて抱き合えば、そんな気持ちは溶けていく。
やっと一つになれた。
でも、まだだ。
もっともっと深いところで繋がり合えることをオレも優兄もよく知っている。
早くそうなってしまいたくて、お互いの心臓はトクン、トクンと同じリズムを刻んでいる。
こんなの我慢できるわけない。
「好きだよ、ゆーにぃ」
オレの上に乗っかっている小さな体が落ちてしまわないよう、背中に腕を回してぎゅっと抱き寄せてみた。
喉仏の上にキスしてあげると、優兄も手探りでオレの喉仏を見つけ出してくちびるをくっつけていた。
おそろいのキスマーク。
ただそれだけのことなのにじんじんする。熱い。
まだ動いてないはずなのに、ベッドが揺れている気がする。ふしぎだ。
「ねぇ、せんちゃん……」
「ん?」
「ほ、本当に大丈夫……かな?」
「だいじょぶって?」
「よく考えたら、今日、疲れてるんじゃないかと思って。帰ってくるのちょっと遅かったよね? なのに夕飯まで作ってくれて……、……あの、やっ、やっぱり、無理にしなくても……」
「優兄、ほんと甘えるのヘタすぎ」
「だって……」
「いまさらやめる方が無理だって」
「でも──」
さっきまで超積極的だったのに、最後の最後で遠慮がち。心配性な優兄らしくてとってもかわいい。
愛おしすぎて胸の奥がムズムズとくすぐったくて、たまらずキスした。
おでこ、ほっぺ、それから──。
さっきは背中越しだったから、優兄の心臓の音が聞こえなくてさみしかった。
はだかの胸と胸をぴったりとくっつけて抱き合えば、そんな気持ちは溶けていく。
やっと一つになれた。
でも、まだだ。
もっともっと深いところで繋がり合えることをオレも優兄もよく知っている。
早くそうなってしまいたくて、お互いの心臓はトクン、トクンと同じリズムを刻んでいる。
こんなの我慢できるわけない。
「好きだよ、ゆーにぃ」
オレの上に乗っかっている小さな体が落ちてしまわないよう、背中に腕を回してぎゅっと抱き寄せてみた。
喉仏の上にキスしてあげると、優兄も手探りでオレの喉仏を見つけ出してくちびるをくっつけていた。
おそろいのキスマーク。
ただそれだけのことなのにじんじんする。熱い。
まだ動いてないはずなのに、ベッドが揺れている気がする。ふしぎだ。
「ねぇ、せんちゃん……」
「ん?」
「ほ、本当に大丈夫……かな?」
「だいじょぶって?」
「よく考えたら、今日、疲れてるんじゃないかと思って。帰ってくるのちょっと遅かったよね? なのに夕飯まで作ってくれて……、……あの、やっ、やっぱり、無理にしなくても……」
「優兄、ほんと甘えるのヘタすぎ」
「だって……」
「いまさらやめる方が無理だって」
「でも──」
さっきまで超積極的だったのに、最後の最後で遠慮がち。心配性な優兄らしくてとってもかわいい。
愛おしすぎて胸の奥がムズムズとくすぐったくて、たまらずキスした。
おでこ、ほっぺ、それから──。
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