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・上手にできたら、なでてほしい(R18/甘々)
眠れないの?
しおりを挟む「いいよ。おいで」
優兄は名前の通りにとても優しいから、甘ったれなオレのお願いを一度も『いやだ』と拒んできたことはない。『高校生にもなって……』とバカにしてきたこともない。
どんなときにも「おいで」と手招いてくれる。
もしかしたらこの甘さのせいでオレはいつまでもガキのままなのかもしれない。けど、兄に嫌がられたら絶対にその場でショック死する。
一生このままだ。むしろこのままがいい。
「せんちゃん、どうしたの? 眠れないの?」
「……うん」
一緒のおふとんに入るとますます子どもの頃に戻った感じがする。
小柄な兄だけでは持て余し気味のセミダブルサイズのベッドも、デカいオレが入るとかなり窮屈だ。
横向きに体をならべてぴったり密着すると、感覚までもが子ども時代に戻っていく。
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