白い宮田きゅんも黒い宮田きゅんもどっちも大好きすぎてボクはもうヘンタイです!

雨宮くもり

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12 宮田くん救出大作戦

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「くっ、黒宮きゅんごめんっ! 痛かった!? もしかして歯当たっちゃってた!? ごめんねごめんねごめんね!!!」

「ふーっ……ふは、はぁあ……」

 股の間からボクの頭を引き剥がし、肩で息をする黒宮くんはぐったりと倒れた。
 なにかを堪えるように自分で自分を抱きしめている。

 そんなに痛かったのだろうか。
 夢中になりすぎちゃって黒宮くんの粘膜を傷つけちゃったりしたんだろうか。
 最高に気持ちよくなってもらえて、よしよしって褒めてもらうつもりだったのに──。

「……な、ぜ、……だ」

「へ?」

「こんなもの……ただの、遊びだ……。遊び……、お前なんぞ……用が終われば捨てる……ゴミと同じ……ゴミクズ……」

 しっとりと濡れた前髪の間から僕を睨みつけてくる瞳は、野良猫みたいに鋭い。それなのにどこか優しい。

 
「黒宮くん……」

「アイス」

 彼が大きな手を広げ、ボクを呼ぶ。頭を撫でていい子いい子してくれそうな仕草。
 素直に近づくと、黒宮くんはわずかに口端をゆるめて微笑んだ。あまりの美しさでドキリとする。

 ボクはペットになった気持ちで首をにゅーっとのばしてご主人様の腕のなかに入ろうとした──とたん、グッと後頭部を鷲掴みにされ、

「……っ!?」

 気づいたら、キスしていた。

「んっ、ふ……」

 精液まみれのお口を黒宮くんが直々にべろりと舐めとってくる。
 お掃除してくれるのは有り難いけど、もったいない。せっかく出してくれたのに──。

 舌を突っ張って抵抗すると、やわらかい肉ごとかぶりついてきた。今度はボクが黒宮くんのなかに誘われているみたい。

「んっ……んぅ……」

「あふ、んふぅうう……」

 濃厚なキスはいつまで経っても終わらない。

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