真っ白子犬の癒やし方

雨宮くもり

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6 結ぶ ※

6-5 ゆっくり

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「そうだな。まずはリラックスも兼ねて触り合いっこするか。……ゆっくり優しくな」

「う、……」

 テルは裸にされながら熱っぽくオレを見つめていたが、うなずく寸前でいろいろと不安になったらしい。ちらっと下のほうを見やる。
 改めて大きさを確認したかったのだろう。かわいいやつだ。

「ほら、テル」

 膝立ちになったオレはまるでストリッパーのように、テルの顔の真ん前で下着をずり下げていく。

「せ、先輩っ、そんなっ、やらし……し、刺激強すぎますぅうう!!」

「好きにしろって言ったのはお前だろ?」

「ああんっ、だって……だってぇ、そん、な、ふうに見せつけられたらっ……」

 口では照れまくっているが、テルは下着からこぼれたオレの下半身をまばたきすらせずに凝視している。
 テルに見られている──ただそれだけでオレはたまらなく出来上がっていく。全身をめぐる熱い血が、テルの見つめている一点に集中し、もはや痛いぐらいに張り詰めていた。

「ああっ……どんどんおっきくなってく……先輩もすっごく変態ですね」

「……っ!」

 その言葉だけで果ててしまいそうだ。

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