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2 赤い雫
2-2 魔法陣オタク
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「──って、うわあああ! こっちの魔法陣も芸術的で素晴らしぃいいいい!」
まもなく気づいたが、テルはどうやら相当な魔法陣オタクらしい。
魔道士の扱う魔法は、おおまかに分類すると治癒の白魔法・攻撃の黒魔法がある。
そのどちらであっても術を発動するためには、魔法陣を細部まで暗記する必要がある。脳内で詳細に魔法陣を思い描けなければ、魔法の力を最大限に引き出すことができない。
そして、オレは魔法陣を覚えるときに一度たりとも“芸術的”だなんて思ったことはない。
「いいなぁ……素敵だなあ……早く覚えたいなあ……」
オレなら見ているだけで目がチカチカしてゲンナリする上級魔法陣を、テルはすみからすみまでしゃぶりつくすように眺めてうっとりしている。
そういうことなら、明るい兆しがありそうだ。
まもなく気づいたが、テルはどうやら相当な魔法陣オタクらしい。
魔道士の扱う魔法は、おおまかに分類すると治癒の白魔法・攻撃の黒魔法がある。
そのどちらであっても術を発動するためには、魔法陣を細部まで暗記する必要がある。脳内で詳細に魔法陣を思い描けなければ、魔法の力を最大限に引き出すことができない。
そして、オレは魔法陣を覚えるときに一度たりとも“芸術的”だなんて思ったことはない。
「いいなぁ……素敵だなあ……早く覚えたいなあ……」
オレなら見ているだけで目がチカチカしてゲンナリする上級魔法陣を、テルはすみからすみまでしゃぶりつくすように眺めてうっとりしている。
そういうことなら、明るい兆しがありそうだ。
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