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ファイル.04 呪いの動画といなくなったサキ
ファイル.04 呪いの動画といなくなったサキ(6)
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九十九は一階の中央にある、かつて受付だった大広間へと移動した。
すぐに一階を動き回っていた怪異が、受付へとやってきた。
怪異は九十九を見かけると、雄叫びのような声をあげた。
『まずはこいつをなんとかしないとな』
『ああ、二階と三階にいた奴らもすぐにここにくるだろうから、気をつけろよ』
『わかっている。ゼロ、力を借りるよ』
『ああ』
九十九の爪が狼のように鋭くなって、身体能力が強化された。
しゅるるるる。
突然、怪異の腕が伸びて、九十九を捕まえようとしてきた。
「こいつ、腕を伸ばせるのか!」
九十九は素早く反応して腕を回避した。
『九十九、腕が伸び切ったところを狙え!』
『そこだ!』
九十九は、伸び切った怪異の腕を鋭い爪で切り裂いた。
「グアアアアア!」
怪異は腕にかなりのダメージを負って苦しがっている。
そのまま、九十九は怪異の手足を攻撃して動けなくした。
「とりあえず動けなくさせてもらったよ。後で元に戻してやるからな」
二階と三階にいた怪異も受付にやってきた。
『次は二体だ。気をつけろよ』
『ああ、わかっているよ』
この二体は、ほとんど人の面影が無くなっていて、ホラーゲームの敵であるクリーチャーのような見た目になっていた。
『こいつらはほぼ怪異化しているから、さっきのやつより手強そうだ』
『ここまで怪異化が進行していると、もう元に戻せないだろう。残念だが、この二体は倒すしかないな』
「グオオオオオオ」
二体の怪異が同時に九十九に襲いかかってきた。
九十九は背後を取られないように気をつけながら、冷静に二体の攻撃をかわした。
次の瞬間、一体の怪異が、体内から緑色の液体を吐き出してきた。
「くっ!」
九十九は、とっさに持っていたカバンで液体を防いだ。
緑色の液体を受けた九十九のカバンが黒く焦げて、白い煙が上がっている。
『強酸性の液体だったか』
『よく反応したな。さすがうみかだ』
『次にアレを喰らったら流石にヤバい。本気でいくよ』
九十九は、受け身を取りながら、心の中で口上をとなえた。
『この国におわします八百万の神々よ、我が身体に宿り、我に力を与えたまえ』
自分自身に魂を憑依させて、付喪神となった九十九は、目にも止まらぬ速さで、二体の怪異の首を刈り取った。
二体の怪異の返り血を浴びて、九十九の白いスーツは真っ赤に染まってしまった。
『あちゃー。うみかのトレードマークの白いスーツが台無しだなあ』
『カバンもだよ。だが、サキに比べれば、こんなことはささいなことだ』
すぐに一階を動き回っていた怪異が、受付へとやってきた。
怪異は九十九を見かけると、雄叫びのような声をあげた。
『まずはこいつをなんとかしないとな』
『ああ、二階と三階にいた奴らもすぐにここにくるだろうから、気をつけろよ』
『わかっている。ゼロ、力を借りるよ』
『ああ』
九十九の爪が狼のように鋭くなって、身体能力が強化された。
しゅるるるる。
突然、怪異の腕が伸びて、九十九を捕まえようとしてきた。
「こいつ、腕を伸ばせるのか!」
九十九は素早く反応して腕を回避した。
『九十九、腕が伸び切ったところを狙え!』
『そこだ!』
九十九は、伸び切った怪異の腕を鋭い爪で切り裂いた。
「グアアアアア!」
怪異は腕にかなりのダメージを負って苦しがっている。
そのまま、九十九は怪異の手足を攻撃して動けなくした。
「とりあえず動けなくさせてもらったよ。後で元に戻してやるからな」
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『次は二体だ。気をつけろよ』
『ああ、わかっているよ』
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『こいつらはほぼ怪異化しているから、さっきのやつより手強そうだ』
『ここまで怪異化が進行していると、もう元に戻せないだろう。残念だが、この二体は倒すしかないな』
「グオオオオオオ」
二体の怪異が同時に九十九に襲いかかってきた。
九十九は背後を取られないように気をつけながら、冷静に二体の攻撃をかわした。
次の瞬間、一体の怪異が、体内から緑色の液体を吐き出してきた。
「くっ!」
九十九は、とっさに持っていたカバンで液体を防いだ。
緑色の液体を受けた九十九のカバンが黒く焦げて、白い煙が上がっている。
『強酸性の液体だったか』
『よく反応したな。さすがうみかだ』
『次にアレを喰らったら流石にヤバい。本気でいくよ』
九十九は、受け身を取りながら、心の中で口上をとなえた。
『この国におわします八百万の神々よ、我が身体に宿り、我に力を与えたまえ』
自分自身に魂を憑依させて、付喪神となった九十九は、目にも止まらぬ速さで、二体の怪異の首を刈り取った。
二体の怪異の返り血を浴びて、九十九の白いスーツは真っ赤に染まってしまった。
『あちゃー。うみかのトレードマークの白いスーツが台無しだなあ』
『カバンもだよ。だが、サキに比べれば、こんなことはささいなことだ』
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