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ファイル.04 呪いの動画といなくなったサキ
ファイル.04 呪いの動画といなくなったサキ(3)
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九十九は急いで望月編集長に電話をかけ直した。
「望月さん、事情が変わりました。動画を見たサキがいなくなってしまったんです」
「それは大変だ。心配ですね。こちらもがんばってなるべく早くデータベースから画像の廃墟を探し出してみます」
「ありがとうございます。私たちももっと探してみます」
『九十九、焦るなとは言わない。サキが心配だものな。でも、とりあえず捜索の準備をして望月って人の返答を待とうぜ』
『……そうだなゼロ。ありがとう。今回、間違いなく怪異との対決がある。確実に勝てるように入念に準備をしておこう』
夕方になって、望月編集長から電話がかかってきた。
「九十九さん、遅くなってすいません。例の画像の場所がわかりましたよ」
「本当ですか!?」
「ええ。あの画像をうちの編集部で新しく導入したAIで詳しく調べてみたんです。そしたら、データベースの中に、あの画像とほとんど同じ場所が一箇所だけ出てきましてね」
「ありがとうございます、望月さん!」
「この画像の場所は、心霊スポットマニアの間で軍人病院と呼ばれている廃墟で間違いないです」
「軍人病院ですか?」
「はい。太平洋戦争が終わるまで、旧日本軍が研究所として利用していた建物なんです。戦後、そこを病院として利用していたため、軍人病院と呼ばれているようですね」
「そんな廃墟があるとは、知らなかったです」
「廃墟としては、病院としての方が有名ですが、閉ざされた入口から、昔研究所だった地下へと行けるとの噂もあります。ここは色々と事件があって、いわくつきになった廃墟でもありますから、現地に向かう時は気をつけてくださいね。今から詳しい場所を送りますよ」
「望月さん、ありがとう。早速向かってみます」
「九十九さんにこんなことをいうのも何ですが、お一人で探索するには、危険すぎる場所だと思いますよ」
「ご心配ありがとうございます。こう見えても、私は怪異探偵ですので。こういう場所の探索は慣れているのですよ」
(そう、私は一人じゃないからな……ゼロ)
「そうですか……。何かあれば、相談してくださいね。いつでも力になりますよ」
九十九はサキを見つけるために、軍人病院と呼ばれる廃墟へと向かうことにした。
「望月さん、事情が変わりました。動画を見たサキがいなくなってしまったんです」
「それは大変だ。心配ですね。こちらもがんばってなるべく早くデータベースから画像の廃墟を探し出してみます」
「ありがとうございます。私たちももっと探してみます」
『九十九、焦るなとは言わない。サキが心配だものな。でも、とりあえず捜索の準備をして望月って人の返答を待とうぜ』
『……そうだなゼロ。ありがとう。今回、間違いなく怪異との対決がある。確実に勝てるように入念に準備をしておこう』
夕方になって、望月編集長から電話がかかってきた。
「九十九さん、遅くなってすいません。例の画像の場所がわかりましたよ」
「本当ですか!?」
「ええ。あの画像をうちの編集部で新しく導入したAIで詳しく調べてみたんです。そしたら、データベースの中に、あの画像とほとんど同じ場所が一箇所だけ出てきましてね」
「ありがとうございます、望月さん!」
「この画像の場所は、心霊スポットマニアの間で軍人病院と呼ばれている廃墟で間違いないです」
「軍人病院ですか?」
「はい。太平洋戦争が終わるまで、旧日本軍が研究所として利用していた建物なんです。戦後、そこを病院として利用していたため、軍人病院と呼ばれているようですね」
「そんな廃墟があるとは、知らなかったです」
「廃墟としては、病院としての方が有名ですが、閉ざされた入口から、昔研究所だった地下へと行けるとの噂もあります。ここは色々と事件があって、いわくつきになった廃墟でもありますから、現地に向かう時は気をつけてくださいね。今から詳しい場所を送りますよ」
「望月さん、ありがとう。早速向かってみます」
「九十九さんにこんなことをいうのも何ですが、お一人で探索するには、危険すぎる場所だと思いますよ」
「ご心配ありがとうございます。こう見えても、私は怪異探偵ですので。こういう場所の探索は慣れているのですよ」
(そう、私は一人じゃないからな……ゼロ)
「そうですか……。何かあれば、相談してくださいね。いつでも力になりますよ」
九十九はサキを見つけるために、軍人病院と呼ばれる廃墟へと向かうことにした。
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