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051 間話 虎夫とリリスと
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ひでおが『池袋東口ダンジョン配信』を終えた後、虎夫は自室でリリスとビデオ通話していた。
「ねえ、ひでおさんの配信を観た?」
「おう、観たぜ。相変わらず、意味不明だな」
「あれで四刀流って言うのが、ひでおさんらしいよね」
「最初はどんな四刀流やるのか期待していたけど……あれはひでおにしか出来ねえよ」
「まったく参考にならなかったね」
「そのうち本当に二十刀流やりかねねえな、アイツの場合」
「ホントやりたい放題。モンスターに同情しちゃった」
「ギガントオーガとか、『十二騎《ウチ》』のトップメンバー数人で戦う相手だぜ」
「そうよね。それをソロだもんね」
「今度、ひでおがウチの拠点に来るけど、みんなスゴい会いたがってる。メンバー全員くるんじゃねえか」
「ひでおさんだもんね。そういえば『十二騎』ってどこら辺まで攻略してるの?」
「深層の最奥までは制覇している。深々層は入ったばかりのとこまでだな。深々層は深層とは隔絶した難易度らしい」
「ひでおさんなら、深々層も攻略してそうね」
「さすがにひでおでも……いや、やってるな」
「深々層動画公開したら、どうなるんだろうね」
「そこまで行ったら、世界的に大騒ぎだろ」
「すでにマスコミはオファーかけてるみたいよ」
「まあ、そうだろうな」
「でも、助けるマンが全部シャットアウトしてるんだって」
「アイツも謎だよな。ひでおと同じくらい化けもん。ウチと関わりのあるガジェット技術者が『あり得ない』を連発してたな」
「雇われみたいだけど、どこなんだろうね?」
「公的機関だったら隠せないから、民間だろうけど隠す理由がないんだよな」
「普通だったら、大々的に宣伝するよね」
「公開するタイミング狙ってるんだろうな」
「公開した瞬間に、株価爆上げだよね」
「ああ、間違いない」
「やっぱりNDGIかな?」
「ウチの技術者もその可能性が一番高いって言ってたな」
「あそこは創業一族の一条《いちじょう》家の持ち株保有率8割以上でしょ?」
「ああ、さらにNDGIの影響力がますます大きくなるな」
そのとき、虎夫の部屋の扉がガチャリと開く。
虎夫が振り向くと、天使のような幼女がじーっと虎夫を見つめていた。
虎夫と目が合った幼女は後ろを振り向いて大声を出す。
「ママー、パパが女の人と話してるー」
「ちょっ、虎虎《とらこ》、そういうんじゃないんだよ」
それを聞いた虎夫の妻が虎虎を連れてやって来た。
妻は画面の向こうのリリスに挨拶をする。
「咲花リリスさんですね。いつも主人がお世話になっております」
にこやかな笑顔で言われ、虎夫だけでなくリリスも動揺する。
お互いやましい気持ちはないのだが、虎夫の妻には不思議な迫力があった。
「はっ、はじめまして。ダンジョン配信者の咲花リリスです。虎夫さんにはいろいろとご教示いただき、感謝しています」
「うちの虎夫こそ、リリスさんから配信について教えてもらえると喜んでいますよ。これからもよろしくお願いしますね」
「こちらこそ、よろしくお願いします。虎夫さん、それではまた」
「おっ、おう」
妻の圧に押され、リリスはそそくさと通話を終了した。
「虎ちゃん、あっちで遊んでてね。ママはパパとお話があるから」
「はーい」
虎虎は素直にリビングへと去り、二人きりになると妻は虎夫と向き合う。
「可愛い方ね」
「いっ、いや、そういうわけじゃ」
狼狽する虎夫を観て、妻はプッと吹き出す。
「パパは出会った頃から変わらないわね」
「…………」
「ダンジョンの中では堂々として頼もしいのに、男女の話になるとまるで中学生みたい」
「うっ……」
「パパが女の子を口説けないくらいちゃんと知ってるわよ。だって、私に告白したときなんて――」
「そっ、その話は止めてくれ」
楽しそうに告げる妻とは対照的に、虎夫は顔を赤くする。
「でも、逆の場合は気をつけてね。パパは最近、普通の人にも知られるようになったんだからね」
「ひでおのおかげでな」
「パパは格好いいからね。女の子に迫られるかもよ?」
「もちろん、ちゃんと断るぞ。虎虎の写真を見せるからな」
「それくらいで諦めない子もいるのよ。良いパパってのが魅力的だって思う子もいるんだから」
「そうなのか? でも、リリスは」
「あの方はしっかりしてるからね。でも、そうじゃない子もいるの」
「うーん……」
まさに中学生レベルの虎夫にとっては、まったく理解できない話だった。
それに妻の言う通り、強く迫られたときにどう対応すれば良いか分かっていない。
「虎夫さん、今度、食事に連れてってください!」
妻がキャピキャピと媚びる演技で虎夫に迫る。
「うっ……」
演技だと分かっていても、虎夫は対処に困りドギマギしてしまう。
「ほらね。これでもちゃんと断れる?」
「それは……」
「また、今度な――みたいに、はぐらかすんでしょ」
図星だった。
「しつこく迫られても、食事くらいなら――そう思っちゃダメよ。一度、承諾したら、どんどんエスカレートしてくんだから。ほら、自信ないでしょ?」
「…………」
「そういうときはこう言えばいいのよ『いいよ』」
「えっ?」
虎夫はわけが分からない。
断るんじゃないのか?
「そして、こう続けるの『妻の手料理を振る舞うから、今度、遊びにおいでよ』。笑顔でね」
「はっ!」
「断ってもしつこいからね。相手の要求を断らないで、それ以上の返事をすれば良いのよ。ここまで言えばほとんどの子が引き下がるわ」
「ほとんど? これでもまだ、食い下がってくることがあるのか?」
「ええ、女は恐ろしいのよ」
「どうすればいいんだ?」
「そのときは私に教えて。私が話をつけるから」
「おっ、おう……」
怒ったとき妻を知っている虎夫の背筋に冷たい汗が流れる。
「これで大丈夫ね」
「……やっぱり、ママはすごいな。うん。これで大丈夫だ」
妻の天才的な回答に、虎夫は衝撃を受けた。
そして、それと同時に、妻には一生、頭が上がらないなと、あらためて思った。
【後書き】
次回――『DM解放』
おかしい。最初はただのヘイトキャラだったつもりが、虎夫を描くのがどんどん楽しくなってる……。
虎夫好き? 嫌い?
「ねえ、ひでおさんの配信を観た?」
「おう、観たぜ。相変わらず、意味不明だな」
「あれで四刀流って言うのが、ひでおさんらしいよね」
「最初はどんな四刀流やるのか期待していたけど……あれはひでおにしか出来ねえよ」
「まったく参考にならなかったね」
「そのうち本当に二十刀流やりかねねえな、アイツの場合」
「ホントやりたい放題。モンスターに同情しちゃった」
「ギガントオーガとか、『十二騎《ウチ》』のトップメンバー数人で戦う相手だぜ」
「そうよね。それをソロだもんね」
「今度、ひでおがウチの拠点に来るけど、みんなスゴい会いたがってる。メンバー全員くるんじゃねえか」
「ひでおさんだもんね。そういえば『十二騎』ってどこら辺まで攻略してるの?」
「深層の最奥までは制覇している。深々層は入ったばかりのとこまでだな。深々層は深層とは隔絶した難易度らしい」
「ひでおさんなら、深々層も攻略してそうね」
「さすがにひでおでも……いや、やってるな」
「深々層動画公開したら、どうなるんだろうね」
「そこまで行ったら、世界的に大騒ぎだろ」
「すでにマスコミはオファーかけてるみたいよ」
「まあ、そうだろうな」
「でも、助けるマンが全部シャットアウトしてるんだって」
「アイツも謎だよな。ひでおと同じくらい化けもん。ウチと関わりのあるガジェット技術者が『あり得ない』を連発してたな」
「雇われみたいだけど、どこなんだろうね?」
「公的機関だったら隠せないから、民間だろうけど隠す理由がないんだよな」
「普通だったら、大々的に宣伝するよね」
「公開するタイミング狙ってるんだろうな」
「公開した瞬間に、株価爆上げだよね」
「ああ、間違いない」
「やっぱりNDGIかな?」
「ウチの技術者もその可能性が一番高いって言ってたな」
「あそこは創業一族の一条《いちじょう》家の持ち株保有率8割以上でしょ?」
「ああ、さらにNDGIの影響力がますます大きくなるな」
そのとき、虎夫の部屋の扉がガチャリと開く。
虎夫が振り向くと、天使のような幼女がじーっと虎夫を見つめていた。
虎夫と目が合った幼女は後ろを振り向いて大声を出す。
「ママー、パパが女の人と話してるー」
「ちょっ、虎虎《とらこ》、そういうんじゃないんだよ」
それを聞いた虎夫の妻が虎虎を連れてやって来た。
妻は画面の向こうのリリスに挨拶をする。
「咲花リリスさんですね。いつも主人がお世話になっております」
にこやかな笑顔で言われ、虎夫だけでなくリリスも動揺する。
お互いやましい気持ちはないのだが、虎夫の妻には不思議な迫力があった。
「はっ、はじめまして。ダンジョン配信者の咲花リリスです。虎夫さんにはいろいろとご教示いただき、感謝しています」
「うちの虎夫こそ、リリスさんから配信について教えてもらえると喜んでいますよ。これからもよろしくお願いしますね」
「こちらこそ、よろしくお願いします。虎夫さん、それではまた」
「おっ、おう」
妻の圧に押され、リリスはそそくさと通話を終了した。
「虎ちゃん、あっちで遊んでてね。ママはパパとお話があるから」
「はーい」
虎虎は素直にリビングへと去り、二人きりになると妻は虎夫と向き合う。
「可愛い方ね」
「いっ、いや、そういうわけじゃ」
狼狽する虎夫を観て、妻はプッと吹き出す。
「パパは出会った頃から変わらないわね」
「…………」
「ダンジョンの中では堂々として頼もしいのに、男女の話になるとまるで中学生みたい」
「うっ……」
「パパが女の子を口説けないくらいちゃんと知ってるわよ。だって、私に告白したときなんて――」
「そっ、その話は止めてくれ」
楽しそうに告げる妻とは対照的に、虎夫は顔を赤くする。
「でも、逆の場合は気をつけてね。パパは最近、普通の人にも知られるようになったんだからね」
「ひでおのおかげでな」
「パパは格好いいからね。女の子に迫られるかもよ?」
「もちろん、ちゃんと断るぞ。虎虎の写真を見せるからな」
「それくらいで諦めない子もいるのよ。良いパパってのが魅力的だって思う子もいるんだから」
「そうなのか? でも、リリスは」
「あの方はしっかりしてるからね。でも、そうじゃない子もいるの」
「うーん……」
まさに中学生レベルの虎夫にとっては、まったく理解できない話だった。
それに妻の言う通り、強く迫られたときにどう対応すれば良いか分かっていない。
「虎夫さん、今度、食事に連れてってください!」
妻がキャピキャピと媚びる演技で虎夫に迫る。
「うっ……」
演技だと分かっていても、虎夫は対処に困りドギマギしてしまう。
「ほらね。これでもちゃんと断れる?」
「それは……」
「また、今度な――みたいに、はぐらかすんでしょ」
図星だった。
「しつこく迫られても、食事くらいなら――そう思っちゃダメよ。一度、承諾したら、どんどんエスカレートしてくんだから。ほら、自信ないでしょ?」
「…………」
「そういうときはこう言えばいいのよ『いいよ』」
「えっ?」
虎夫はわけが分からない。
断るんじゃないのか?
「そして、こう続けるの『妻の手料理を振る舞うから、今度、遊びにおいでよ』。笑顔でね」
「はっ!」
「断ってもしつこいからね。相手の要求を断らないで、それ以上の返事をすれば良いのよ。ここまで言えばほとんどの子が引き下がるわ」
「ほとんど? これでもまだ、食い下がってくることがあるのか?」
「ええ、女は恐ろしいのよ」
「どうすればいいんだ?」
「そのときは私に教えて。私が話をつけるから」
「おっ、おう……」
怒ったとき妻を知っている虎夫の背筋に冷たい汗が流れる。
「これで大丈夫ね」
「……やっぱり、ママはすごいな。うん。これで大丈夫だ」
妻の天才的な回答に、虎夫は衝撃を受けた。
そして、それと同時に、妻には一生、頭が上がらないなと、あらためて思った。
【後書き】
次回――『DM解放』
おかしい。最初はただのヘイトキャラだったつもりが、虎夫を描くのがどんどん楽しくなってる……。
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