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起きたら大変なことになっていた(2)
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「電源入れてみろよ」
「ん??」
「だから、なんだ」と思うが、佑の言葉に従ってみると――。
「はあああああ!?!?!?!?!?!?!?」
通知件数が凄いことになってる。
――99+
これって、百件以上の通知があるってことだよな。
「痛てて。なにするんだよ!」
スマホに視線を落としていた僕の頬を佑がつねった。
結構強めで、マジ痛い。
「お前の代わりにやってやったんだよ。分かっただろ? これは夢じゃない」
古典的な方法だが、そのおかげで少し落ち着くことができた。
こういう気が利くところは佑の良いところだ。
「そういえば……」
昨晩のことを思い出す。
何回か立て続けに通知音が鳴った。
疲れ切っていた僕は、「うるさいなあ」と確認せずに電源を落とした。
もしかして、あの後も同じ調子で通知が来ていたのか?
「ご明察。ひでお君は一夜にして有名人になっちゃいました~」
わざとらしい声と、パチパチパチと乾いた拍手。
「自分のチャンネル開いてみ?」
言われた通りにする。
チャンネル開設以来、何百回、いや、千回以上かもしれない。
登録者数が増えていないかなと、神に祈る気持ちで確認する。
そして、変化のない数字に肩を落とす。
でも、それはまだマシな方だ。
数少ない数字が減ったとき、この世の終わりのような絶望を感じる。
何度、配信を止めようと思ったことか。
「えっ…………」
見慣れない数字。
いや、他のチャンネルなら、よくある数字だ。
だが、おかしい。
その数字がどんどんと増えていく。
50,000
51,000
52,000
………………
60,000
見返しても僕のチャンネルだ。
「ええええ!?」
「凄い勢いだろ? お前が配信終えてしばらくしてから、ずっと増え続けてるんだぜ」
「…………」
「これからさらに広まって、どんどん増えてくな。今日中に10万人は軽く突破するだろうな」
「…………」
めまぐるしく変化する数字には、まったく現実味が感じられなかった。
「もう一回、つねっとくか?」
「…………いや、いい。いったい、なにが起こったんだ?」
「『えつくすー』開いてみ?」
「ああ」
最近トップが変わって、ついでに名前まで変わったSNS『えつくすー』。
僕も使っているが、配信告知くらいにしか使っていなくて、フォロワーは2人。
目の前のコイツと、名も知らぬ酔狂な誰かだ。
こっちも嫌な予感がする――。
「いやいやいやいや、おかしいだろ!?」
こっちのフォロアーも凄い勢いで伸びている。
「トレンド見てみろよ」
本日のトレンド
ダンジョンヒーロー
田中ひでお
咲花リリス
Duntube
「なんで僕の名前が?」
心臓のバクバクが止まらない。
「ほら、コレ」
佑が自分のスマホを見せてくる。
画面に映るのは僕。
「皆様、おつき合いありがとうございました。今日の配信はこれでお終いにします。お楽しみいただけましたら、高評価、チャンネル登録お願いします
」
昨日の配信を終えるシーンだ――けど。
「――いやあああああああ。助けてええええ」
「これで最後だ。彼女を助けたら、引退しよう」
「ダンジョンヒーロー。変身ッ!!」
「ヒーローキィィィィィクッッ!!」
「危ないッ!」
「大丈夫か?」
「はっ、はい!」
「悪しきモンスターから探索者を救うダンジョンヒーロー、ここに見参ッ!」
「ええい、死ねぇ」
「ヒーローパアアアアンチィィィ!!!」
「あっ、ありがとうございます!」
「怪我はないか?」
「足をくじいちゃいましたけど、回復薬があるので」
「そうか」
「あなたに助けてもらわなかったら、私、死んでました」
「このお礼は必ず返しますので」
「不要だ」
「困っている人がいれば助ける、それがダンジョンヒーロー。見返りはいらない」
「せめて、お名前だけでも」
「俺はダンジョンヒーロー。他の名は持たぬ」
「ダンジョンヒーロー様……また、お会いできますか?」
「後は一人で大丈夫か?」
「はっ、はい」
「では、失礼」
…………………………………………。
「ということだ。ダンジョンヒーローひでお君」
………………ぞっ。
背中に冷たい汗が流れる。
幼い頃からの付き合いだから、俺がヒーロー好きなことを佑は知っている。
だけど、ダンジョンヒーローのことは佑にも教えていない。
それに、この動画……。
「もしかして、僕、配信を切り忘れてた?」
「ご名答! 今やときの人だよ。ひでお君」
「じゃあ、この動画」
「ああ、バズってるぜ」
登校時に感じた視線は……。
「どうだ、一日にして有名配信者に鳴った気分は? ずっと憧れてたんだろ?」
「いや、でも……」
たしかに信じられない思いで、これが本当なら死ぬほど嬉しい。
だけど、こんなの僕が望んだかたちじゃない。
だって――ヒーローは正体が分からないからヒーローなんじゃないか!
ダンジョンヒーローの正体が僕だってばれたら、ただのイタい奴じゃないか。
きっと「ダンジョンヒーロー(笑)」とか、「ひておくん、今日は変身しないの(笑)」とか、バカにされるに決まっている。
こんな予定じゃなかった。
いずれダンジョンヒーローとして活躍する際には、「ひでおのダンジョン配信」とは別のチャンネルでやるつもりだった。
みんなに「ダンジョンヒーローは誰なんだ?」と思われながら、格好良く活躍する予定だったのに……。
ああああああああああああ。
「まあ、良かったじゃねえか」
「良くないよ!」
「あのままだったら、いつまでも気づかれずに、底辺配信者だったぞ」
「…………」
「いいじゃねえか。たとえ、どんなかたちでも、バズはバズだ」
「…………」
「ずっと頑張ってきたお前への、神様からのプレゼントだよ」
俺が配信を始めたときから、佑はちゃかしながらも、応援してくれた。
この一年間頑張れたのは、佑のおかげってのが半分くらいあるかもしれない。
「お前自体は面白いんだから、一度認知されちゃえば、絶対にウケるって」
ああ。やっぱり佑はいい友人だ。
最初はパニックになったけど、少しずつ冷静になれている自分に気がつく。
「佑」
「ん?」
「ありがとう」
「おう! 俺も嬉しいぜ」
「そう言ってもらえると、なんとかなりそうな気がするよ」
「ああ、『俺、ダンジョンヒーローの友だちだぜ』って言えば、合コンでバッチリ掴めるからな」
「佑!」
ふざけてるのが分かるから、軽く肩パンしておく。
佑と話していると、真剣に考えるのが馬鹿らしくなってくる。
俺も前向きにとらえるか。
「なあ、これからどうしたらいいかな?」
そこでチャイムが鳴り、佑との会話は中断された。
【後書き】
次回――『説明配信』
「ん??」
「だから、なんだ」と思うが、佑の言葉に従ってみると――。
「はあああああ!?!?!?!?!?!?!?」
通知件数が凄いことになってる。
――99+
これって、百件以上の通知があるってことだよな。
「痛てて。なにするんだよ!」
スマホに視線を落としていた僕の頬を佑がつねった。
結構強めで、マジ痛い。
「お前の代わりにやってやったんだよ。分かっただろ? これは夢じゃない」
古典的な方法だが、そのおかげで少し落ち着くことができた。
こういう気が利くところは佑の良いところだ。
「そういえば……」
昨晩のことを思い出す。
何回か立て続けに通知音が鳴った。
疲れ切っていた僕は、「うるさいなあ」と確認せずに電源を落とした。
もしかして、あの後も同じ調子で通知が来ていたのか?
「ご明察。ひでお君は一夜にして有名人になっちゃいました~」
わざとらしい声と、パチパチパチと乾いた拍手。
「自分のチャンネル開いてみ?」
言われた通りにする。
チャンネル開設以来、何百回、いや、千回以上かもしれない。
登録者数が増えていないかなと、神に祈る気持ちで確認する。
そして、変化のない数字に肩を落とす。
でも、それはまだマシな方だ。
数少ない数字が減ったとき、この世の終わりのような絶望を感じる。
何度、配信を止めようと思ったことか。
「えっ…………」
見慣れない数字。
いや、他のチャンネルなら、よくある数字だ。
だが、おかしい。
その数字がどんどんと増えていく。
50,000
51,000
52,000
………………
60,000
見返しても僕のチャンネルだ。
「ええええ!?」
「凄い勢いだろ? お前が配信終えてしばらくしてから、ずっと増え続けてるんだぜ」
「…………」
「これからさらに広まって、どんどん増えてくな。今日中に10万人は軽く突破するだろうな」
「…………」
めまぐるしく変化する数字には、まったく現実味が感じられなかった。
「もう一回、つねっとくか?」
「…………いや、いい。いったい、なにが起こったんだ?」
「『えつくすー』開いてみ?」
「ああ」
最近トップが変わって、ついでに名前まで変わったSNS『えつくすー』。
僕も使っているが、配信告知くらいにしか使っていなくて、フォロワーは2人。
目の前のコイツと、名も知らぬ酔狂な誰かだ。
こっちも嫌な予感がする――。
「いやいやいやいや、おかしいだろ!?」
こっちのフォロアーも凄い勢いで伸びている。
「トレンド見てみろよ」
本日のトレンド
ダンジョンヒーロー
田中ひでお
咲花リリス
Duntube
「なんで僕の名前が?」
心臓のバクバクが止まらない。
「ほら、コレ」
佑が自分のスマホを見せてくる。
画面に映るのは僕。
「皆様、おつき合いありがとうございました。今日の配信はこれでお終いにします。お楽しみいただけましたら、高評価、チャンネル登録お願いします
」
昨日の配信を終えるシーンだ――けど。
「――いやあああああああ。助けてええええ」
「これで最後だ。彼女を助けたら、引退しよう」
「ダンジョンヒーロー。変身ッ!!」
「ヒーローキィィィィィクッッ!!」
「危ないッ!」
「大丈夫か?」
「はっ、はい!」
「悪しきモンスターから探索者を救うダンジョンヒーロー、ここに見参ッ!」
「ええい、死ねぇ」
「ヒーローパアアアアンチィィィ!!!」
「あっ、ありがとうございます!」
「怪我はないか?」
「足をくじいちゃいましたけど、回復薬があるので」
「そうか」
「あなたに助けてもらわなかったら、私、死んでました」
「このお礼は必ず返しますので」
「不要だ」
「困っている人がいれば助ける、それがダンジョンヒーロー。見返りはいらない」
「せめて、お名前だけでも」
「俺はダンジョンヒーロー。他の名は持たぬ」
「ダンジョンヒーロー様……また、お会いできますか?」
「後は一人で大丈夫か?」
「はっ、はい」
「では、失礼」
…………………………………………。
「ということだ。ダンジョンヒーローひでお君」
………………ぞっ。
背中に冷たい汗が流れる。
幼い頃からの付き合いだから、俺がヒーロー好きなことを佑は知っている。
だけど、ダンジョンヒーローのことは佑にも教えていない。
それに、この動画……。
「もしかして、僕、配信を切り忘れてた?」
「ご名答! 今やときの人だよ。ひでお君」
「じゃあ、この動画」
「ああ、バズってるぜ」
登校時に感じた視線は……。
「どうだ、一日にして有名配信者に鳴った気分は? ずっと憧れてたんだろ?」
「いや、でも……」
たしかに信じられない思いで、これが本当なら死ぬほど嬉しい。
だけど、こんなの僕が望んだかたちじゃない。
だって――ヒーローは正体が分からないからヒーローなんじゃないか!
ダンジョンヒーローの正体が僕だってばれたら、ただのイタい奴じゃないか。
きっと「ダンジョンヒーロー(笑)」とか、「ひておくん、今日は変身しないの(笑)」とか、バカにされるに決まっている。
こんな予定じゃなかった。
いずれダンジョンヒーローとして活躍する際には、「ひでおのダンジョン配信」とは別のチャンネルでやるつもりだった。
みんなに「ダンジョンヒーローは誰なんだ?」と思われながら、格好良く活躍する予定だったのに……。
ああああああああああああ。
「まあ、良かったじゃねえか」
「良くないよ!」
「あのままだったら、いつまでも気づかれずに、底辺配信者だったぞ」
「…………」
「いいじゃねえか。たとえ、どんなかたちでも、バズはバズだ」
「…………」
「ずっと頑張ってきたお前への、神様からのプレゼントだよ」
俺が配信を始めたときから、佑はちゃかしながらも、応援してくれた。
この一年間頑張れたのは、佑のおかげってのが半分くらいあるかもしれない。
「お前自体は面白いんだから、一度認知されちゃえば、絶対にウケるって」
ああ。やっぱり佑はいい友人だ。
最初はパニックになったけど、少しずつ冷静になれている自分に気がつく。
「佑」
「ん?」
「ありがとう」
「おう! 俺も嬉しいぜ」
「そう言ってもらえると、なんとかなりそうな気がするよ」
「ああ、『俺、ダンジョンヒーローの友だちだぜ』って言えば、合コンでバッチリ掴めるからな」
「佑!」
ふざけてるのが分かるから、軽く肩パンしておく。
佑と話していると、真剣に考えるのが馬鹿らしくなってくる。
俺も前向きにとらえるか。
「なあ、これからどうしたらいいかな?」
そこでチャイムが鳴り、佑との会話は中断された。
【後書き】
次回――『説明配信』
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