前世は冷酷皇帝、今世は幼女

まさキチ

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1巻

1-3

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     †

「陛下、到着いたしました」
「うむ」

 ユーリが目を覚ますと、そこはカーティスの街。富裕層の巨大な邸宅ていたくが立ち並ぶ中、こぢんまりとした一軒家――クロードの家だ。

「ほう、ここか。悪くない」

 その第一印象は質実剛健しつじつごうけん。庶民の家にしたら十分な大きさだが、周囲の豪邸とは比べるまでもない小さな家。一切の装飾を排した赤みがかった石造りの二階建て。知らぬ者が見たら、兵舎かと思うくらいだ。

「陛下のご趣味に合わせました。お気に召していただけるかと」
「ほう」

 前世と変わらぬ彼に懐かしさを覚え、ユーリはすっとやわらかく微笑んだ。

「ああ、気に入ったぞ」

 皇帝ユリウスは華美な装飾を嫌った。
 どれだけ希少で高価なものを使ったか、どれだけ手間暇をかけたか。そんなのは俗人ぞくじんの見栄だ。小さな自分を大きく見せようする愚かな行いだ。余の上には誰もおらん。張り合う必要なぞまったくない。そう言って、効率を最優先させた。
 満足したユーリは、入り口のドアに向かって歩き出す。クロードは先回りして、ドアを開けた。
 家に入ると彼女は告げる。

「まずは着替えだ。動きにくくて、どうも落ち着かん」

 ヒラヒラのドレスのすそを摘まみ、眉間みけんしわを寄せる。血で汚れていることよりも、動きにくいのが我慢ならなかった。

「どちらにいたしましょうか?」

 クロードがふたつの服を見せる。男子向けと女子向けで、ともに測ったようにユーリのサイズにピッタリだ。庶民が着るようなシンプルなデザインだが、生地は一級品。着心地と動きやすさを追求したユーリ好みのものだった。

「ほう、用意周到だな」

 クロードは、主君がいつ、どのような姿で現れてもいいように、男性用と女性用、すべてのサイズを取りそろえていた。その万全さに「前世でもそうだったな」とユーリは笑う。

「せっかくこの身体になったのだ。女物で構わん」

 着替えを受け取ったユーリは躊躇ためらわずに服をごうとし――

「陛下」
「ん?」

 慌てて後ろを向いた彼を見て、ユーリは気づく。今の自分が幼女姿である意味に。

「ああ、構わん。こんな貧相な身体で男も女もない。それとも、そなたは幼女趣味か?」

 ユーリは着替えようとし、すぐに気がつく。

「女の服はこんなに面倒くさいのか」

 そもそも、ドレスというものは、自分一人で脱ぎ着することを想定していない。メイドが数人がかりでやるものだ。

「クロード、手伝え」

 ユーリの言葉に彼は戸惑う。しかし、皇帝の命令は絶対だ。とはいえ、彼にとっても初めての経験。なんとか苦戦しながら脱がし終わると、あらわになった肌を見ないように目を閉じた。
 衣擦きぬずれの音。新しいワンピースに着替え終わったユーリが告げる。

「もういいぞ」

 その声にクロードは振り向き、はっとする。見た目の美しさにではない。内側からにじみ出る本質は前世から変わっていなかった。どのような姿であっても、隠しきれない威厳いげんと高潔さ。人の上に立ち、世を統べるべき御方。クロードはあらためて、忠誠を誓う。
 ――今世も、我が命はこの御方のためにある。
 感激している彼の心を知らず、ユーリは床に落ちたドレスを指差す。

「それは必要ない。適当に処分しろ」
「かしこまりました」

 そう言いつつも、クロードは大切そうにドレスを抱える。

「では、こちらに」

 そして、リビングに案内する。飾り気のない部屋に頑丈がんじょうなテーブルと椅子。席についたユーリに尋ねる。

「お飲み物はいかがいたしましょうか?」
「余の好みは知っておるだろ?」
「もちろんでございます」

 クロードはうやうやしく頭を下げるとキッチンに向かった。
 戻ってきた彼の手には、ワインびんが一本にグラスがひとつ。ユリウスは白ワインを好んだ。強い酒で酩酊めいていするわけにはいかず、赤ワインは血を思い出させる。ツマミは必要ない。せっかくの酒の味がにごると、ユリウスは好まなかった。
 クロードはせんを抜くとワインを注ぐ。グラスの中のさざ波が収まると、ユーリの前にすっと差し出した。それが済むと、クロードは立ったまま動かない。
 ユーリはクロードを見上げる。
 ――そういえば、こいつはこういう生真面目きまじめやつだったな。

「なにを突っ立ってる。そなたのグラスも持ってこい」
「かしこまりました」

 クロードはキッチンに向かい、もうひとつのグラスを取ってくる。ユーリを見た彼は、小さく眉を動かす。その小さな手に瓶が握られていたからだ。

「まあ、座れ」

 戸惑いながらも、クロードは彼女の言葉に従う。

「ほら、グラス」

 クロードが差し出したグラスにユーリがしゃくをする。その際、手が震え、ワインが少しこぼれた。それを見つめたまま、ユーリは呟く。

「この身体は難儀なんぎだな」

 未だ慣れぬ幼き身体ではワイン瓶が大剣よりも重かった。自嘲気味に呟いた彼女は、クロードのグラスに自分のグラスを軽く当てる。

「新しい人生に乾杯だ」

 ユーリはグラスを傾ける。そして、半分ほど飲み干し――

「むっ」

 苦虫をみ潰したように顔をしかめる。

「どうなさいましたか?」
「どうも、この身体は酒精しゅせいを受け付けぬようだ。代わりを持て」
「承知いたしました」

 吐き気を覚えるほどではないが、身体は火照ほてり、汗が流れ、頭はクラクラする。

「お待たせしました」

 戻ってきたクロードは氷を浮かべたグラスを彼女に手渡す。それをひと息で飲み干し、ユーリは大きく息を吐いた。

「お代わりだ」

 柑橘かんきつ酸味さんみとハーブの香りが、口の中を洗い流す。

「まさか、酒よりも果実水を好むようになるとはな……」

 と自嘲気味に漏らす。

「お加減は?」
「ああ、落ち着いた。それにしても、よく出会えたな」

 ユーリはユリアナの記憶によって、ここカーティスの街を目指した。他に行く当てがなかっただけで、クロードとの再会は偶然だ。

「陛下の『魔核』を見逃すわけがありません」

 強い『魔核』を持つ者は、他人の『魔核』とそこから生み出される魔力を、ある程度は読み取れる。
 特に、ユリウス帝はその能力にひいでており、対面するだけで相手の強さを正確に計れた。
 クロードはそこまでではないが、それでも、主君のそれを違えるわけがない。

「余が現れなかったら、どうするつもりだったんだ?」

 彼は二度目の人生でもあるじに仕えるために、直感に従い今日まで万全の準備を整えてきた。確信があったわけではない。それでもクロードは待っていた。

「いつまでもお待ちいたします」
「待つといっても、出会える保証はなかろう?」

 それでもクロードのやるべきは、ただひとつ。

「今世でお会いできなければ、再度、転生してお待ちいたします」
「忠義な奴よのう」

 ユーリはフッと笑い、柔らかい目で、前世に思いをせる。そして、クロードの人生についても。

「陛下――」
「ユーリだ」

 これは決意表明だ。自分はもう主君ではない。二人の関係性は変わったのだと告げる発言だ。
 真っ直ぐ射る彼女の視線をクロードは受け止める。
 そして、彼もユーリの目をしっかりと捉える。

「失礼いたしました。ユーリ様」
「呼び捨ても構わんぞ」
「いえ……」

 さすがにそれはできなかった。いずれ、できるようになるのだろうか。

「まあ、どちらでもよい」
「ユーリ様はこれから、どうなされるおつもりですか?」
「そうだな……」

 思いを巡らす。前世の記憶を取り戻してから、ずっと考えていた。そして、おおよそ考えは固まっている。

「もし、今世でも覇道はどうを歩むのでしたら、ユーリ様の片腕となり、大陸を制してみせましょう」

 真剣な目――洒落しゃれや冗談でないことは、分かっている。

「いや、そういうのは……もう十分だ」

 フッと鉄臭いにおいを思い出す。脳裏によぎるのは血塗ちぬられた前世。幾千幾万いくせんいくまんの死体を積み上げてできた玉座。

「そうだな……」

 ユーリは細いあごを手に乗せ、視線を落とす。考えるときのくせで、クロードにとっては見慣れた光景だった。

「……自分のために生きるか」

 長い長い沈黙の後、彼女の口から呟きが漏れた。
 その言葉の続きが出るのを、クロードは黙って待つ。

「なにものにも縛られぬ人生……。余にもそなたにも、とんと縁がなかった」

 父である先帝が崩御ほうぎょしたとき、ユリウスは一二歳だった。
 その直後、兄弟での跡目あとめ争いが起こる。それに勝利し、即位してからも内乱を収め、隣国との戦いに明け暮れ――大陸を制覇した後は、魔族との戦いだ。
 休むことも振り返ることもなく、ただ、走り続けた。止まれば殺される。生きるには、殺し続けるしかなかった。
 皇帝という役割に、民の安寧あんねいを守る役割に、がんじがらめの人生だった。そして、常にともにあったクロードにとってもそれは同じこと。
 ――自分のための人生。
 生まれ変わった皇帝が望むのは、大陸を制覇しても手に入れられなかったものだった。

「自分のために生きることの意味」

 ユーリは続ける。

「自分のために生きる民の気持ち」

 さらに。

「民を守るために生き抜いた前世に価値はあったのか」

 そして、クロードの目をじっと見る。

「それを知りたい」

 噛みしめるように出たユーリの言葉。心からの願い。強制された目的ではなく、自分で決めた目的。ユーリは今世の指針を得て、スッキリした笑顔を見せる。

「余はそなたとともに、人生を謳歌おうかしたい。ついてきてくれるか?」
「御意」
「まあ、硬くなるな。二人で毎日を楽しもうじゃないか」

 クロードが頷くと、ユーリは満足気にグラスを傾けた。短い沈黙が流れる。未来に向けた、心地よい静寂せいじゃくだ。
 しばらくそれを満喫した後、ユーリがゆっくりと話し始める。

「ところで、どこまで覚えておる?」
「それが、どうも曖昧あいまいなのです」
「余も似たようなものだ。だが、余にはそなたが死んだという記憶がない。そなたの方が長く生きたのか?」
「いえ、私もユーリ様がお亡くなりになった記憶がございません」
「ふむ。となると二人とも生きたまま、同時期に転生したのか?」

 ユーリは考え込む。少し顔を伏せ、左手の人差し指で右頬をきながら。記憶をたどり、そして、取っかかりを見つけた。思い出せる最後の記憶だ。

「魔王の記憶は?」
「魔王との最終決戦の直前まで……そこで記憶が途切れております」
「余と同じだな。余もそこまでしか覚えておらん。魔王の顔も、名前も、その場にいた者も。やはり、魔王の仕業しわざと考えるのが妥当だとうか……」

 確証はないが、それが一番もっともらしかった。

「余とそなたが転生したのであれば、他の者も転生している可能性があるな」

 ユーリは前世を思い出す。敵も多かったが、頼りになる臣下も大勢いた。もし叶うなら、会いたい相手は少なくない。幾人もの顔が思い浮かぶ。
 だが、すぐにその気持ちを頭から追い払い、意識を現在に戻す。

「まあ、今の段階で推測しても、なにも得られん。前世のことはおいおい考えればいい。気にならないわけではないが、それよりも、今はこの人生を楽しもうではないか」

 割り切りの速さは前世と同じ。クロードは思い出す。
 ――直感に従おうと、何時間も考え込もうと、得られる答えは大して変わらん。
 即断即決。悩むことなく、前に進む。それこそが、ユリウス帝が大陸の覇者となれた理由だ。

「一度は終わったかもしれない命だ。せっかくそなたとも出会えた。ならば、この人生を楽しむのみ」
「承知いたしました。全力を尽くしてお仕えいたしましょう」
「俗世のことはそなたの方が詳しかろう。案内任せたぞ」
「お任せください」
「余は右も左も知らぬ、ただの幼女だ。守ってくれるだろ?」

 ユーリはいたずらっぽく笑う。どう反応したらいいかクロードが戸惑っていると――
 ユーリの身体がふらりと揺れる。

「陛下ッ!」

 クロードは反射的にユーリに手を伸ばし、華奢きゃしゃな身体を支える。

「その呼び方はやめろと言ったであろう」
「申し訳ございません、ユーリ様」
「うむ」
「お身体は大丈夫ですか?」
「どうやら、さっきの酒が回ったようだ」

 クロードを安心させるように口元を緩める。前世では、い潰れることなど一回もなかった。そんなすきを見せることはできなかった。

「……ユーリ様」
「神のいきな計らいだ。存分に楽しもうではないか……」

 ユーリは目をつぶり、クロードの腕の中で、すやすやと寝息を立て始めた。クロードは支えていた腕を回し、ユーリを持ち上げる。
 そして、軽く、頼りなく、はかなげな身体を優しく抱き上げ、ベッドまで運んだ。

     †

 翌朝――
 目を覚ましたユーリは違和感を覚え、刹那せつな、布団を跳ね上げ、枕元に手を伸ばす。
 だが、手の先に剣はなく、弱々しく蹴られた布団はその場にストンと落ちた。

「そうであったな…………」

 ユーリは「ふぅ」と息を吐き、顔にかかった長髪をかき上げる。
 皇帝時代の習性で身体が反応してしまったが、しっかり覚醒かくせいした今、理解した。違和感の正体は自分の外ではなく、自らの身体にあることに。
 薄暗い室内。クロードがユーリのために用意した寝室だ。使われた形跡がないが、清潔に保たれている。ベッドに衣装ダンスだけの殺風景な部屋。それ以上を主は必要としない――クロードらしい心配りだ。
 ユーリはベッドから下り、カーテンを開ける。いつもと変わらぬ朝の日差しは、だが、彼女の知らないものだった。目線を上げて、その理由に気がつく。

「この身体だと、こう感じるのか」

 記憶より高い位置から注ぐ光が銀色の髪を輝かせた。
 彼女は視線を落として手を見つめる。小さく、柔らかく、頼りない手だ。手だけではない。姿見に映る姿を確認し、フッと笑みをこぼす。
 それから大きく背を伸ばすと、身体の節々が文句を言う。筋肉も休みたがっている。そして、身体の持ち主も同意していた。

「ユリアナはまだ寝ているようだな」

 コンコン――そのタイミングでノックの音が響く。押しつけがましいわけでもなく、遠慮しているのでもない、絶妙なバランスだ。心当たりは一人しか存在しない。

「入れ」
「おはようございます。お加減はいかがですか?」

 すでに身支度を終えたクロードがぼんを手に現れる。盆の上には水差しとコップ、そして、粉薬がっていた。それを見て、彼女のこめかみが引っ張られ、頭がズキンと鳴る。

「こちらを」

 彼女は渡された粉薬を水で流し込む。

「この身体では、酒を飲むのも、薬を飲むのも、一苦労だな」

 クロードに向かって、「おえっ」と舌を出して見せる。

「ベタベタするな」

 寝汗のせいでベタついたワンピースをパタパタと揺すった。

「シャワーを浴びますか?」
「しゃわー?」

 聞き慣れぬ単語にユーリは首をかしげる。

「身体を清める魔道具です」
「魔道具?」
「失念しておりました。あの頃には、魔道具はなかったですね。魔道具は魔力によって働く道具です。シャワーは魔法を使わずとも、お湯が出る魔道具です」
「ほう。よく分からんが、便利になったようだな。面白そうだ。試してみるぞ」
「では、下に参りましょう」

 浴室に入り、クロードが使い方を教えていく。

「ああ、分かったぞ」

 説明の途中で、ユーリが口をはさんだ。

「ですが、まだ説明が――」
「いらんいらん。取って食われるでもなし。試してみるのも一興である」

 そうだった、とクロードは皇帝の好奇心の強さを思い出す。新しい物はなんでも試してみる。それも自分の手で。
 ――一〇個試して、ひとつが上手くいけば、大当たりだ。
 その好奇心が、失敗の山を積み上げ、新しい武器を生み、新しい戦術を生み、最強の軍隊を作り上げた。

「ほら、さっさと立ち去れい。それとも、余のはだかに興味があるのか?」
「いえ、失礼しました。こちらに着替えを置いておきます」

 クロードはユーリに背中を押され、浴室から追い出される。

「なにかあったら、お呼びください」

 待ちきれずに脱衣所の扉を閉じたユーリに、彼の声は届いただろうか。
 ユーリはさっそく全裸になり、嬉々ききとして浴室へ飛び込んだ。浴室の半分は浴槽よくそうが占めていたが、今は湯が張られていない。そして、壁に掛かっているシャワーに目が釘付くぎづけになる。

「ほう、これがシャワーか。ここをひねればいいのだな」

 取っ手を捻ると同時に、シャワーから水が飛び出る。クロードの説明を途中で切り上げたせいで知らなかったのだが、持ち前の反射神経で飛びすさり、濡れることはまぬかれた。

「驚かすでない。だが、興味深いな」

 シャワーから出る水に手をかざすと、だんだんと水温が上がってくる。

「これで温まれということか」

 流れるお湯を手で遊ぶ。

「ほう。これは新鮮だ」

 銀色の髪を濡らしたお湯が、幼い肢体したいを流れ落ちる。
 初めての体験に浮かれる彼女だったが、ひとつ不満があった。説明をちゃんと聞いていれば解決できる不満だったものの……ユーリは浴室から脱衣所に移動する。

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